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2020-12-17

TerraMasterのNAS、消えたWoL(Wake on LAN)を復活させるには

システムをアップデートしたらWoL(Wake on LAN)が使えなくなった…

TerraMasterの F4-220 というNASを使っています。値段のわりに性能が良く、機能も多く、コストパフォーマンスのいい品でした。ただし設定が複雑で日本語ローカライズがイマイチなので、人様にはお勧めしづらいのですが。

ある日、気まぐれにシステム(TOS、TerraMaster Operating System)をアップデートしたら、それまで使えていたWoL(Wake on LAN)が使えなくなってしまいました。慌てて公式forumを見に行ったら、同様の書き込みがいくつも。
どうやらWoLは正式な機能ではなかったようで、偶然に運良く使えていただけの模様。しかし家庭用NASでWoLが使えないのは地味に困ります。

とはいえどうしようもできないので諦めて放っておいたのですが、久しぶりにforumを見たら、β版のリリースノートを見つけました。
TOS 4.2.04 beta is released for testing
Post by TMSupport » 04 Sep 2020, 12:13

TOS 4.2.04 beta Release Notes

Applicable models:
X.86: F2-220, F2-221, F2-420, F2-421, F4-220, F4-221, F4-420, F4-421, F5-220, F5-221, F5-225, F5-420, F5-421, F5-422, F8-421, F8-422.
This update includes following bug fixes for the previous version:
1. Added WOL feature;
(以下略)
WoLが公式にサポートされているじゃないですか!
しかもその後リリースされた 4.2.06 でbetaが取れている。こりゃもう上げても大丈夫かな? と入れてみることにしました。

TOS 4.1系→4.2系は手動更新が必要

しかしTOS コントロールパネルの「オンライン更新(推奨)」を選んでも、「現在のソフトウェアは最新版です!」と言われるのみ。この F4-220 はちゃんと対応機種のリストに入っているのに。

というわけでforumの投稿にあるとおり、手動更新をします。2020-12-17現在の最新版は 4.2.07。
  1. 投稿内のリンクからアップデートパッケージ(bz2ファイル)をダウンロード。X86版とARM版があるので間違えないように。
  2. TOSのコントロールパネル→更新とリカバリー→ソフトウェア更新 で「手動更新」を選び、DLしたファイルを選択。
  3. あとは待つだけ。
無事アップデートが完了すれば、コントロールパネル→ハードウェアと電源→電源 に Wake on LAN の設定項目が出現します。


TerraMaster F4-220 の後継機種

ところでこの F4-220 はディスコンのようですが、同等機種としては F4-210 というのが販売中です。
(型番が小さくなっているのは、IntelじゃなくてARMだからでしょうか)

TerraMaster F4-210 NAS 4ベイ dlna対応nas クアッドコアCPU 2GBメモリ搭載 スマホ/タブレット対応 (HDD付属なし)

新品価格 ¥32,990から(2020/12/17時点)


Intel CPUだと4ベイの後継機はなく、近いのは5ベイの F5-221 になります。HDDベイが1つ増えただけでお値段が跳ね上がるのが難点。

TerraMaster F5-221 5ベイ NAS 2.0GHz intelデユアルコア2GB スマホ/タブレット対応 (HDD付属なし)

新品価格 ¥49,990から(2020/12/17時点)


TOSはLinuxベースということで、SSHで入ることもできます。
「自宅用のサーバーを自分で運用するほどのモチベーションはないけど、なんか色々できるマシンがあると助かる」という(私みたいな)人にはちょうどよい塩梅です。

2014-01-15

ReadyNAS DUO v2に、LHR-2BNU3(USB3.0の2ベイHDDケース)で4TB HDDを接続

この記事のあらすじ

  • ReadyNAS DUO v2(NETGEARのNAS)に、
  • USB3.0の2ベイHDDケース LHR-2BNU3(ロジテック)で、
  • 4TB HDD×2本を使おう、
という話です。

NASのデータを外付けHDDにバックアップしたい

ReadyNAS 102NETGEARの廉価NAS「ReadyNAS DUO v2」。
(今はもうディスコンですが、後継機 ReadyNAS 102 は相変わらず1万円ほどのお手頃価格です)

筐体にはHDDを2本内蔵でき、背面にUSB3.0端子があるので拡張可能。
外付けHDDは、内蔵HDDと同等の扱い…とはさすがにいきませんが、内蔵HDDのバックアップなどに利用できます。

というわけで、バックアップ用に外付けHDDをつなげたくなりました。

HDDを2本搭載できて3,980円のUSB3.0ケース

2BAY(NonRAID)外付型3.5インチハードディスクケース【LHR-2BNU3】HDDをUSB3.0で接続するケースを探していたら「HDDを2本搭載できて3,980円」という品がありました。
2BAY(NonRAID)外付型3.5インチハードディスクケース【LHR-2BNU3】
(アマゾン・楽天)

メーカー(ロジテック)直販専用商品のようで送料がかかりますが、合わせても4,400円ほど。
スペックは実に希望どおりで、
  • USB3.0対応
  • 2TB超のHDDに対応
  • 冷却ファン搭載
  • 電源連動可能(USBホスト側のオン/オフに連動してケース側も自動でオン/オフされる)
HDDが2本入るものの、安いだけあってRAIDやJBODには対応しておらず、外からは単に2台のHDDが別々に見えるだけ。
今回はむしろそういうシンプルな品を探していたので好都合でした。

「だったらHDDケースを2台買えば?」とも思いましたが(ReadyNASにはUSB3.0ポートは2口あります)、ファン付きで電源連動して1台2千円程度のUSB3.0ケースを探すのはなかなか困難です。

この品、アマゾンや楽天の評価は★3~4と微妙ですが、ざっと読んだ感じでは「相性問題がけっこうある」「ファンがうるさい」という印象。
相性は仕方ありません、USB3.0はまだ枯れてないですし。
ただ、中には「2TB超に対応していないホストに3TBのHDDをつないだ」「USBハブ未対応のテレビにつないだ」と思しき、そりゃ認識しないだろうというレビューも。

他に気になるレビューとしては、
  • ファンをオフにできない、コイル鳴きなど音関係:
    → 気にしないことにする(電源連動してくれればファンもオフになってくれると期待)
  • HDDの入れ替えが、ネジ留めが必要だったりして面倒:
    → 入れ替えないので問題なし
まあ、使い勝手については値段相応ということで、行ってみることにしました。
ReadyNASで電源連動してくれるかどうかは、賭けということで。

HDDは日立の4TBを2本購入。

HDDは事前にフォーマットが必要

届いた品を組み立てて、ReadyNASに接続、起動。……まったく認識されません。
どうもHDDはあらかじめ初期化しておく必要があるようです。

ファイルシステムはext4にします。
ReadyNASはNTFSでも認識するようですが、ReadyNASのフォーラムで「NTFSだとコケてたのがext3にしたら直った」という書き込みも見たので。Windows機に挿し替えて使う予定もないですし。

「GPTパーティションを切ってext4でフォーマット」という作業がReadyNAS上でできるか微妙だったので、今回はGPartedのLive CDを使いました。
(他にLinuxの動いているPCがあるなら、それを使うのが早いかと)

フォーマットが無事済んだということは、ケース・HDDとも(あからさまな)初期不良はなさそうという証でもあります。
再びReadyNASに接続。

ディスクチェック中は管理画面にアクセスできない?

ReadyNASを起動すると、今度はReadyNASが無反応に……!
LEDはReadyNAS・HDDケースとも点灯しているものの、NASの共有ファイルどころかWeb管理画面にもつながりません。

焦ってRAIDar(Windows上で動くReadyNAS管理ソフト)を起動してみると、認識はされたもののHDDが「Not present」表示。内蔵HDDすら認識されなくなるとは……と絶望的な気分になりましたが、数分後、ステータスが変わりました。


「ファイルシステム・チェック中、100%」……?
HDDアイコンの下に緑丸が2つあるので、内蔵HDDの2本は無事なよう。となると、USB接続のHDDをチェック中という意味でしょうか。

よく見ると、一番左のアイコンが青丸になっています。
RAIDarのヘルプを見ると、青は次のような状態でした。
バックグランドタスクの処理中:
システムのアップデートなど、時間のかかるバックグランドタスクを実行中です。 この間は、電源を落とさないでください。

「100%」と言うわりに一向にステータスが変わりませんが、この時点で内蔵HDDのほうはアクセスできるようになっていました。ただ、Web管理画面は相変わらずつながりません。USB外付けHDDも見えません。

さらに待つこと20分。
やっとRAIDarの表示もオールグリーンになり、外付けHDDも下記の共有名でアクセスできるように。
\\ReadyNAS\USB_HDD_2\
\\ReadyNAS\USB_HDD_3\

共有名は変更できないようです。_1 はどこに行ったんでしょう。
(今回背面USBポートにつないだけど、前面USB2.0ポートにつなぐと _1 なのかも?)

Web管理画面にもやっとアクセスできるようになり、外付けHDDもちゃんと4TBで認識されています。
(天使の取り分が1割ほどあるので「3.6TB」という表示ですが…)


というわけで、このHDDケースは使えない? 初期不良? NAS壊した? と焦りましたが、「20分待つ」が正解でした。
冷や汗かいた……。

電源連動もOK

心配だった電源連動は、問題なく稼働しています。
ReadyNASの電源を落とすとHDDケースもスリープに入り、ReadyNASを起動するとHDDケースもスリープから復帰します。
(自宅運用なので、不意の停電等に備えて使わない時はNASの電源を落としています。電源投入はWoL(Wake on Lan)、電源断はスクリプト)

問題があるとしたら、電源投入するたびに毎回20分のディスクチェックが走ること。
USBで抜き挿し自在とは言え、実際にはReadyNASにつなぎっぱなしなので、毎回チェックしてくれなくてもいいのです。設定変更を試みたいところ。
(追記:と思ったらディスクチェックが走らない回もありました。はて?)

2010-08-08

H340でWD20EARSを使う

AcerのWindows Home Serverな4ベイNAS、Aspire easyStore H340。HDDを増設しました。
買ったのはコストパフォーマンスの高い2TBの大容量HDD、WD20EARS(Western Digital)。ドスパラで8,480円(送料無料)。GB単価5円切る時代なのですね。

WHSではWD20EARSはそのままでは使えない

このHDD、安いのはうれしいんですが、Advanced Formatという新テクノロジーが使われていて、古い(Vistaより前の)Windowsで使う場合には一手間かけねばなりません。そのままでも使えなくはないけど、アクセス速度が遅くなるそう。
Windows Home Server(WHS)は「古いWindows」に当たりますので、対策が必要です。

対策方法は2種類。(どちらか一方だけでOK)
  1. ジャンパピンを挿す
    HDDにピンを挿すだけなので手っ取り早いです。
    ただし複数のパーティションを切る場合には使えません。また、当たり前ですがジャンパピンが必要です。ピンはHDDには付属していないので、どこからか調達してくる必要があります。
  2. WD Alignというソフトを使う
    HDDのメーカー(Western Digital社)が無料配布している「WD Align」というソフトを使うと、HDDを古いWindows向けに最適化してくれます。
    こちらの方法は、複数パーティションでも大丈夫。ただしHDDは、このソフトを実行するPCにSATAで接続される必要があります。USB接続ではダメです。

WHSの増設データドライブは1パーティションですので、どちらの方法でも行けます。
今回は手元にジャンパピンがなく買うのも惜しかったので、(2)のWD Alignを実行してみます。

WHSでWD Alignをそのまま実行すると危ない

ここでWHSでWD Alignを実行する場合の注意。
WD AlignをWHS上で何の気なく実行すると、データを失うおそれがあります。

と言うのも、WD Align(のWindows版)は、「ドライブレターが割り当てられていないパーティションに、勝手にドライブレターを割り当ててしまう」という余計なお節介を働くのです。これがWHSのデータ領域の整合性を破壊する可能性があります。

実はWD Alignには、Windows上で実行するタイプの他にCD起動タイプもあって、こちらであればデータ領域が壊れる心配はないのですが、残念ながら光学ドライブのないH340では使えません。
USBで光学ドライブを接続することはできますが、だとしてもH340にはディスプレイ出力がないので、起動したWD Alignの操作ができず手詰まりです。

ではどうすれば?
解決方法は2通りあります。

  1. 別PCで最適化する
    手順はざっくり次のとおり。
    1) 物理的にHDDを取り付ける
    2) WHSコンソールの「サーバーの記憶域」でHDDを追加(HDDのフォーマットとパーティション作成が行なわれる)
    3) 一度WHS機からHDDを取り外す
    4) 取り外したHDDを別のPCにつなぐ
    5) そのPC上でWD Alignを実行(Windows版でもCD起動版でも可)
    6) HDDをWHS機に戻す

    この方法は簡単ですが、HDDは“別のPC”とはSATAで接続しなければなりません。
    ウチにはノートPCしかないので、SATA接続は(無理とは言わないにしても)いろいろケーブルとか必要ですし、かなり面倒。
  2. WHS上で(ドライブレターを振られないように)WD Alignを実行する
    というわけでもう1つの方法。こちらの方法のほうが少々ややこしいですが、SATAを自由に使える別のPCが用意できないときは、こちらの方法のほうがラクかも。手順は以下で説明します。

WHSでWD Alignを問題なく実行するには

手順は2chスレ「Windows Home Server その9」に書かれていたとおりです。
作業はWHS機にリモートデスクトップでつないで行ないます。

  1. WDのサイトから Acronis WD Align をダウンロードしてインストール。
  2. 普通にHDDを追加します。
    つまり、物理的にHDDを取り付けて、WHSコンソールから当該HDDを記憶域に追加します。
  3. 当該HDDを“使用中”の状態にします。簡単で確実なやり方としては、C:\fs\ の中にある、当該HDDに割り当てられているフォルダを、エクスプローラー上で開きっぱなしにしておきます。
    WD Align(1)HDDを使用中に
    ↑の画面写真の例では、C:\fs\ の中には4つのフォルダがあり、「10」「S」「X」という3つのフォルダはアイコンがHDDとなっています。このフォルダの1つ1つが各HDDと対応しているようです。
    HDDを取り付ける前にこのフォルダを確認しておけば、「以前は存在しなかったフォルダ」が新しく取り付けたHDDに対応するフォルダになりますから、そのフォルダ(私の場合は「10」)を上の画面写真のように、エクスプローラーで表示したままにしておきます。
    どのフォルダがどのHDDに対応してるかなんて分かんないよ…という場合は、エクスプローラーをHDDの台数分開いて、各フォルダをそれぞれ開いておけば、どれかが当たるでしょう。
  4. WD Alignを起動して、「最適化されていない配置パーティション」を選択。
    WD Align(2)HDDを選択
    ↑の場合は「ディスク2」ですので、このチェックボックスをチェック。
  5. 「次へ」を押して、確認画面に青字で「再起動が必要」と表示されていればOK。
    WD Align(3)再起動が必要
    「再起動が必要」の表示がない場合は、HDDが使用中になっていません。いったんWD Alignを終了して、エクスプローラーで C:\fs\ 以下のフォルダをちゃんと開いて再挑戦です。
  6. 進めると再起動を要求されるので、再起動します。
    WD Align(4)再起動
  7. 再起動後、念のため、WHSコンソールの「サーバーの記憶域」で、HDDがWHS的に正しい状態かを確認しておきましょう。
    また、WD Alignを起動して、ちゃんとWD Alignが実行されたかも確認しておきます。
    WD Align(5)完了

まとめ

モニター出力のないH340でも無事にWD20EARSを使えることが分かり、一安心です。
このHDD、5400rpmと3.5インチにしては低速ですが、NASとして使うなら充分ですし(ネットワーク速度が追いつかないので7200rpmの必要はありません)、発熱などを考えるとむしろ好都合です。GB単価4.2円、いい買い物でした。

2010-07-24

高性能4ベイNAS「Acer Aspire easyStore H340-S4」36,800円!

ちょくちょく出物を放出することで目が離せないNTT-X Storeが、また素敵セールを実施中です。
Acer Aspire easyStore H340-S4」36,800円


このH340、私も大活用中です。CPUが強化された後継機H342が出たための投げ売りでしょうが、「メモリ1GB/HDD 1TB」モデルを29,800円で買った私としては、「メモリ2GB/HDD 3TB」モデルが+7,000円で買えるのはうらやましい限り。

後継機が出たのに型落ちか…と悩む方もいるでしょうが、ファイルサーバとして使うなら、型落ちでも全く問題ないです。メディアサーバーとして使いたい場合は微妙ですが。

Wake On Lan(WOL)にちゃんと反応してくれるので、普段は電源を落としておけるのも嬉しいところ。家庭用NASの場合、24時間通電では効率悪いし(寿命も短くなるし)、にもかかわらずWOL非対応のNASは結構あって(最近はそうでもないのかもしれませんが)。

OSがWindows Home Serverというのがまた微妙と言えば微妙ですが、4ベイ+ホットスワップ可能でこの値段は、それを上回って余りある魅力かと。どうしてもWindowsがイヤな方は、頑張ってLinuxなどを導入すればいいわけで。CPUはAtom(x86)なのでそんなに困らないと思います。

2010-04-21

H340のベンチマーク

Acer Aspire easyStore H340、ベンチマーク測ってみました。
[H340]ベンチマーク

ギガビットイーサ(有線)接続時。速い!
インプレスBB Watchのレビュー記事に載ってた数値よりは若干下回りますが、それでもNASとしては驚異的です。
だって、いま使ってるノートPC(ThinkPad R400)の内蔵HDDのスコアがこれですから。
ベンチマーク(ローカルHDD)

シーケンシャルリードだけは内蔵HDDの勝ちですが、他はすべてNASのほうが速いという凄まじい結果になりました。

もっとも、私が普段使っているのはノートPCなので、接続は普段は有線(ギガビットイーサ)ではなく無線(802.11n)。我が家は電波の飛びが悪く、以前ベンチマークしたときは実質5MB/s(40Mbps)くらいしか出なかったので、すべての項目において天井に頭をぶつける格好になります。

ちなみにこれまで使ってたNAS、Maxtor Shared Storage II(MSS2)のベンチマークはこちら。ちゃんとギガビットイーサ(有線)接続で測ってます。
[MSS2]ベンチマーク
こんなに違うとは……。MSS2もNASとしては悪いほうではなかったんですが。

MSS2はデータ移行が終わったらお役御免になりますが、いろいろ弄っちゃったせいで売れなそうのが残念。オモチャにでもするしかなさそうです。CFカードで擬似SSDを作ってゼロスピンドルLinuxサーバにしてみるとか?(冷却ファンがあるので厳密にはゼロスピンドルにはなりませんが。でもSSDにしちゃったらファン止めても大丈夫かな…?)

H340のHDDを追加したら、容量表示が妙なことに

Windows Home Server採用NAS「Acer Aspire easyStore H340」、HDDベイが4つあるのに1つしか埋まっていないのはもったいない。追加してみます。

HDDを追加するのは簡単

HDDをベイに挿すだけです。
具体的に言うと、ベイに入ってるトレイを取り出して、HDDに取り付けます。ネジは使わなくて済む形式になっているので、ドライバー(ネジ回し)すら必要ありません。
トレイを装着したら、ベイに差し込むだけ。
「ホットスワップ対応」とのことですが、何かあったらイヤなので、念のため電源を落として作業しました。

追加したHDDを認識させる

WHSコンソールの[サーバーの記憶域]を見ると、追加したHDDが一覧の「非記憶域ハード ドライブ」に表示されています。
[H340]HDD追加前のWHSコンソール
ここで「追加」を選ぶだけ。
[H340]HDD追加後のWHSコンソール

これで 1TB のHDDが2台になりましたが、右側の円グラフを見ると合計サイズは 1.82TB となっています。(0.18TB ほどは“天使の取り分”ですが)ちゃんと認識されている模様。

WHSコンソールで取り外す

WHSコンソールの[サーバーの記憶域]から該当するHDDを選んで[削除]。
整合性を保つ処理が走るので、HDDを物理的に取り外せるようになるには時間がかかります。

容量表示がおかしいんだけど…

さて、これで容量倍増! と思っていたら、クライアントPC(Win7)のエクスプローラーでの表示が妙なことに……。
[H340]HDD追加してエクスプローラーから見たら
左側のMドライブはこれまで使っていたNAS。右側のNドライブがH340。空き容量が1TBほどあるはずなのに、バーが真っ赤です。「全容量911GB中、空き容量が1.04TB」って!? 合計容量が古いままです……。

プロパティ表示してみたら、さらにイヤな感じに。
[H340]HDD追加後の容量表示(クライアント)

何か手順を間違えたかと、HDD取り外してやり直してみましたが、変わらず。

H340にリモート デスクトップ接続で入って、Home Server上のエクスプローラから確認してみます。
※確認するだけです。Home Server上でエクスプローラ等でファイルやディスクの操作をすると、取り返しのつかないことになる可能性があるようです。

[H340]HDD追加後の容量表示(ホスト)1
Dドライブが既に「全911GB中、空き1.04TB」となっています。プロパティも頭痛がする表示に。
[H340]HDD追加後の容量表示(ホスト)2

[管理ツール]→[コンピュータの管理]→[ディスクの管理] を見てみましょう。
[H340]HDD追加後の[ディスクの管理]
ここでも「空き領域の割合」が100%を超えています……。

ネットを検索すると、他にもそういう症状になっている人はいるみたいですが(例1/例2)、発生条件も解決方法は不明。
Windows Homes Serverの売りの一つが、HDDを追加してもドライブを意識せずに使える「Drive Extender」機能なんですが、これがOS側でちゃんと対応できていないのが原因?

実害はないみたいなので、表示がおかしいのは我慢するしかないようです……。

2010-04-05

H340: アドイン「Lights Out」のアップデート

H340には「Lights Out」というアドイン(拡張機能)がプリインストールされています。
「WHSクライアントからのアクセスがなくなったらH340の電源を落とす」みたいな設定ができるので便利です。
デフォルトのバージョンは0.8.2.234。
lightsout-version
最新は1.0.1になっているそうなので、バージョンアップしてみます。

旧バージョンのアンインストール

WHSコンソールの[設定]→[アドイン]……に(なぜか)載ってないので、リモートデスクトップ→[コントロール パネル]→[プログラムの追加と削除]から。

新バージョンのインストール

アドインのインストールにはリモートデスクトップは必要ありません。(というか本来はリモートデスクトップを使わなくても管理できるのがアドインなのです)

公式サイトから LightsOutInstaller1.0.1.1038.msi をダウンロードしてきます。
共有フォルダの「ソフトウェア」フォルダの下に「Add-Ins」というフォルダがあるので、そこに .msi を置きます。

WHSコンソールの[設定]→[アドイン]→[使用可能]を見ると「Lights-Out」があるので[インストール]ボタンを押します。

インストールしてみて

もともと最低限の使い方しかしていなかったので、機能が増えたところで、特に恩恵を受けるわけではなかったりして。
ちなみにメモリ使用量ですが、タスク マネージャで LightsOutService.exe を見る限り、
 0.8.2 → 19MB
 1.0.1 → 31MB
10MB以上増えたみたいです。メモリが結構カツカツなので、アップデートしたのは微妙だったかも……。

2010-03-31

Aspire easyStore H340初期設定

格安だったので半ば勢いで買ったAcer Aspire easyStore H340、時間がなくて放置してましたが、いよいよ初期設定です。

基本的には「大事なデータの保管箱」ですから、変なカスタマイズはせずに安定稼動が第一。
とはいえ快適・便利に使おうとすると、吊るしのままでなく、ちょっと手間をかけたほうがいいこともあるようで。

初期設定(「WHSコネクタ」と「WHSコンソール」の導入)

まずはマニュアルどおりに初期設定します。
HDDベイが3つ空いているので、手持ちのHDDを突っ込みたくなりますが、初期不良時に切り分けが面倒ですからまずは我慢。

電源を入れるとしばらくHDDがカリカリ言ってますが、音がおさまったらクライアントPC側に「Windows Home Server コネクタ」というクライアントソフトをインストール。
同時に「Windows Home Server コンソール」もインストールされますが、こちらがクライアントPCからサーバーの管理画面を開くソフトです。

Windows Home Server(WHS)を触るのはこれが初めてでしたが、ウィザードどおりに進めるだけで特に困ることもなく初期設定完了。

システムのアップデート(必要なかった)

ネットでH340について調べると、たまに目にするのがSystem Monitor Serviceのアップデート。説明されている手順にしたがって進めたら、
現在のバージョン:1.0.14
インストールしたいバージョン:1.0.13
実行しますか?
とのこと。よく読むとこのドキュメントはH340-S1/S2向け。ウチのはH340-S3なので対象外だったようです。

何もしてなくてもメモリ使用率70%

コンソール開いたら「パフォーマンスモニタ」というのがあったので、見てみました。
メモリの使用率が70%あたりを推移しています。まだセットアップしただけで何もしてないのに……。

余らせておいてもしょうがないとは言え、さすがにこれだといろいろ使い始めたらあっという間に天井に頭をぶつけそうな予感がします。
とりあえず、iTunesサーバーとかリモートアクセスとか、当面使わなそうなサービスを全部オフにしたところ、50%くらいにはなりました。
いろいろ使っていきたければ、いま挿さってる1GBメモリを2GBに換装すべきかも。(ハードウェアスペックは1スロットのみ、最大2GB)

でもいまメモリ高いんですよね。DDR2-800の2GB、4千円くらいします。1年前は1,500円くらいだったのに……。

プリインストールのセキュリティソフトは6ヶ月体験版

「McAfee Total Protection Service」というセキュリティソフトがプリインストールされていますが、有効化されていません。そのため「ネットワークの正常性」が「致命的な状態です」とか怖い表示になっています。

それならばと「今すぐ有効にする」を選ぶと……?
H340 McAfee
「6か月間のトライアルをご利用いただけます」とのこと。体験版が入ってるだけのようです。アンインストールしてしまいましょう。

アンインストールはリモートデスクトップで

ここからはマニュアルには書かれていない中級編になります。

リモートデスクトップで接続します。
Windows Home Serverにリモートデスクトップでログインした際の警告表示
いきなり警告が表示されて、「何かあっても自己責任」の世界に足を踏み入れた洗礼をいきなり浴びた気分です。
(ログインするたびにこの警告を見たくない場合は、スタートメニューの「スタートアップ」に登録されているHTMLファイルを外してしまいましょう)

McAfeeソフトのアンインストールは「コントロール パネル」→「プログラムの追加と削除」から。つまり普通のWindowsでの操作と同じです。

アンインストールしてしまうと、「ネットワークの正常性が致命的な状態です」という渓谷が「セキュリティソフトが入っていません」とでも変わる……かと思いきや、「正常」に。そういうものなんでしょうか?

代わりのセキュリティソフトをどうするか

さて、代わりにどんなセキュリティソフトを入れましょうか。
Windows Home Serverで動作保証のあるソフトは少ないようです。

H340利用者の間ではavast! Windows Home Server Editionが人気の模様。ライセンス料は1年5千円弱、3年だと9千円弱。McAfeeが1年7千円弱、3年で1.4万円弱なので、いくらかお得です。「McAfeeは重い、avast!は軽い」というイメージもありますし。

他にはWHSClamAVというオープンソースのアンチウイルスソフトがありました。Windows Home Server対応を謳った無料でも使えるソフトは唯一かもしれません。
こちらはウイルス対策専門で、ファイアウォール等の機能はないようです。

外出先(インターネット)からのリモートアクセスを考えるなら、ファイアウォール含めちゃんとしたセキュリティ対策を施すべきでしょう。Home Serverは他ならぬWindowsですから、様々な脅威から最も狙われやすいプラットフォームです。
とは言え、ウチの場合は今のところ外部からのアクセスは想定していないのでルータに穴も開けないし、ファイアウォールはWindows標準のものが一応立ってるはずだし。
だいたい今までもNASにアンチウイルス対策なんてしてきてません。(アンチウイルスは各クライアントPCで対策)
というわけで、とりあえず、このままで行ってみようかな……?

2010-03-10

Acer Aspire easyStore H340-S3が29,800円

たまに型落ちの新品なんかをとんでもない価格で放出することで目が離せないNTT-X Storeですが、また凄い物が出てきました…!

Aspire easyStore Home Server H340-S3
29,800円(送料無料)
価格.com最安値 41,500円

【スペック】
Windows Home Server
HDD: 1TB(空きベイ×3、ホットスワップ対応)
CPU: Atom 230
ギガビットイーサ
【参考】
インプレスBBWatchレビュー記事


単純に「1TBのNAS」と考えるとニキュッパは微妙です。アマゾンだと半額以下で1TBのNASが買える時代です。
しかし。このAcer easyStore H340、何と言っても4ベイです。しかもHDDの追加・交換が自由。
そして普通のNASに比べるとハードウェアスペックが強力なため、読み書きが非常に速い。上記レビュー記事のベンチマークを見ても、ギガビットイーサ接続時にはPC内蔵HDDと比べても遜色ないスピードが出ているようです。

もちろん出来合いのNASを買ってくるかわりに自分でPCを組めば、よりハイスペックなNASを作れます。ただしそうなると、さすがにこのコンパクトさ(一辺約21cmの立方体)で3万円を切るのは難しい。

ちょうど家のNASが容量不安を抱えているところでして、「新しく1.5か2TBのHDD買ってきて、載せ替えて、データ移行して…」というプランを考えてやる気が出なくてゲンナリしていたところでした。や、まあ、H340を買ったところでどっちみちデータ移行はしなきゃいけないんですけど。

今のNASが「2TBの壁」を越えられるかも分からず、もし超えられないと仮定すると、いずれNAS本体も買い換える必要が出てきます。
……我ながら強引な仮定だとは分かっています。でもこのNAS、HDD交換はサポート外ですから、2TBを超えられるかどうかはやってみないと分かりません。「2TB超のHDD買ってきて、取り付けたら認識しない」ではちょっと悲しすぎます。
2TB超のHDDが潤沢に出回るようになれば、勇敢なチャレンジャーのレポートをネットで見つけることもできるかもしれませんが、まだ1年くらいはかかりそうです。1年後にH340が29,800円で買えるという保証はありません。スペックを考えてもこの値段は通常価格ではありえなさそうです。

だったらもういま買っちゃえ! と勢いでクレジットカード番号を入力したのでした。H340も2TBの壁を越えられるかは不明ですが、仮に越えられなくても、ベイが4つあるので合計8TB(2TB×4)積めます。半分をバックアップとして使っても4TB! これならさすがに当分大丈夫でしょう!

と必死で肯定していますが、なぜなら冷静に考えてみると、私の場合無線LANで使うことがほとんどだから“データ読み書きの速さ”なんて関係ない気がしてきたからです……。802.11nは公称300Mbpsですが、ウチでは実効4~50Mです。

だいたい2TBもあれば当面足りたのでは? と考え出すと、今のNASを2TBのHDDに換装するだけだったら1.3万円くらいで済んだハズとか……。いやバックアップ用にもう1台2TB買ったら2.6万か。でもいまNAS本体とバックアップで使ってる1TB×2を売れば1万円くらいにはなるから差し引き「1.6万円で済んだ」計算?
差額の1.4万円分の価値を見出せますように…!

(いま使ってるNAS本体も要らなくなるから売っちゃえば? とお思いかもしれませんが、このNAS、HDD換装時にツメをバキバキ折っちゃったから、二束三文でしか売れないと思うんですよね……。だいたい国内流通してない(メニューも日本語対応してない)のでそもそもオークションに出てるの見かけないし)

2009-12-27

カスタムMSS2のSambaを「ごみ箱」対応にする

カスタムファームウェアを入れたNAS「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)にSambaを入れてみます。
参考過去記事:
 MSS2にカスタムファームウェアを入れる
 カスタムMSS2のパッケージ管理システム(optwareとipkg)について

Sambaは標準で入ってるのに、なぜ自分で導入するの?

純正MSS2にもSambaは入っています。というかNASですから、Sambaこそがメイン機能です。
じゃあどうしてわざわざ改めてSambaを入れるかと言うと…、デフォルトで入ってるSambaには「ごみ箱」(recycle bin)機能がないのです。
ごみ箱機能は――削除操作したファイルをいきなりHDDから消してしまわずに、いったん一時的な場所に格納しておく…という説明をするまでもないポピュラーなものですが――PC上ではローカルなHDDにしか使えません。
そのため、NASでごみ箱を使うには、PC側ではなくNAS側で仕組みを用意する必要があるのです。

ipkgを使ってoptwareのSambaをインストール

ではSambaをインストールします。
# /opt/bin/ipkg list | grep samba
samba - 3.2.15-1 - Samba suite provides file and print services to SMB/CIFS clients.
samba2 - 2.2.12-1 - Lightweight Samba suite provides file and print services to SMB/CIFS clients.
samba3-dev - 3.2.15-1 - development files for samba3
samba3-swat - 3.2.15-1 - the Samba Web Admin Tool for samba3

現在の安定版が3.4系で、その前の安定版が3.3系なので、optwareで入手できる3.2系は「前の前の安定版」ということになりますが、ごみ箱を使うぶんには差し支えありません。

# /opt/bin/ipkg install samba
Installing samba (3.2.15-1) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/samba_3.2.15-1_arm.ipk
package samba suggests installing cups
Installing popt (1.15-1) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/popt_1.15-1_arm.ipk
Installing readline (6.0-1) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/readline_6.0-1_arm.ipk
Installing openldap-libs (2.3.43-1) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/openldap-libs_2.3.43-1_arm.ipk
Installing openssl (0.9.7m-5) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/openssl_0.9.7m-5_arm.ipk
Installing libdb (4.2.52-3) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/libdb_4.2.52-3_arm.ipk
Installing gdbm (1.8.3-2) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/gdbm_1.8.3-2_arm.ipk
Installing cyrus-sasl-libs (2.1.23-1) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/cyrus-sasl-libs_2.1.23-1_arm.ipk
Configuring cyrus-sasl-libs
Configuring gdbm
Configuring libdb
Configuring openldap-libs
Configuring openssl
Configuring popt
Configuring readline
Configuring samba
The original samba version 2 config (/etc/samba/smb.conf) is no longer
working with this version of samba.
Please create a new samba version 3 config (/opt/etc/samba/smb.conf).
After verify your smb.conf file, modify and execute /opt/etc/init.d/S08samba
to activate the samba version 3.
Successfully terminated.

Sambaパッケージだけでなく、依存しているパッケージもいくつか自動でインストールされたようです。

これでごみ箱が使えるようになったかというと、最後のメッセージを見るに、いま入れたSambaは自動的には使用可能にならない模様。
指示に従い、/opt/etc/samba/smb.conf を作成してから /opt/etc/init.d/S08samba を書き換えることにします。

smb.confの設定

smb.confを一から作るのも大変なので、デフォルトのsmb.confを流用します。
/etc になくて探しましたが、/usr/lib で発見。
(ちなみにSambaが使うディレクトリは、smbd -b としてビルドオプションを表示させれば分かります)

元のSambaのバージョンは 3.0.10 だったので(smbd -Vで確認できます)、設定ファイルの互換性的には問題ないでしょうということで、ごみ箱に関する部分だけ書き加えます。

ユーザーの共有リソースのセクションに、下記赤字部を追加しました。
[***]
comment = ***
path = /share/***
invalid users =
read list =
write list = "***"
printable = no
vfs objects = recycle
recycle:repository = .recycle
recycle:keeptree = yes
recycle:versions = yes

init.d/S08sambaの編集

次に /opt/etc/init.d/S08samba を編集します。
とりあえず中身を見てみると、
#!/bin/sh

# set samba_active=1 to activate samba
samba_active=0

[ 1 = $samba_active ] || exit 0

if [ -n "`pidof smbd`" ] ; then
    echo "Stopping smbd:"
    killall smbd
fi

if [ -n "`pidof nmbd`" ] ; then
    echo "Stopping nmbd:"
    killall nmbd
fi

sleep 2

echo "Starting nmbd:"
/opt/sbin/nmbd -D
echo "Starting smbd:"
/opt/sbin/smbd -D

なるほど、このままではSambaが起動しないようになっています。
「samba_active=1」と書き換えます。他は触る必要はなさそう。

デフォルトのSambaを無効化

新しいSambaを起動する前に、古いSambaを止めましょう。
Web管理画面を Advanced Features > Advanced Configuration >Services と進み、nmbd と smbd のチェックボックスをoffにします。

Sambaの認証ファイルをコピー

このままでも新しいSambaは動きますが、共有フォルダにアクセスしようとしても認証が通りません。パスワードが格納されているファイルもコピーします。
# cp /usr/private/secrets.tdb /usr/private/smbpasswd /opt/etc/samba

新しいSambaを起動

# /opt/etc/init.d/S08samba

これでごみ箱も使えるようになったはずです。ファイルを削除すると、.recycleフォルダの中に出現するはず。

カスタムMSS2のパッケージ管理システム(optwareとipkg)

カスタムファームウェアを入れたNAS「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)では、optwareというパッケージシステムが使えるようになります。

パッケージ管理コマンドipkgの使い方

パッケージ管理には ipkg というコマンドを使います。/opt/bin に入ってますが、パスは通ってないかも。
引数なしで実行すれば使い方が表示されます。とりあえず次の3つを知っておけば何とかなりそう。
# ipkg update
利用可能なパッケージの一覧をサーバーから取得
# ipkg list
利用可能なパッケージの一覧を表示
# ipkg install <パッケージ名>
指定したパッケージをダウンロードしてインストール

ipkg installでは依存するパッケージも自動的にダウンロードしてくれます。
大体Debianのパッケージ管理システムに似てるので、dpkgとかaptに慣れている方はすんなり使えるかと。

ちなみにどれくらいの数のパッケージがあるかと言うと、
# /opt/bin/ipkg list | wc -l
1423

なんと4桁です。ipkg list | grep *** みたいな使い方が現実的。

ディレクトリ構成

optware関係は /opt 以下に入ってるみたいです。なお、
# mount
/dev/sda6 on /share type ext3 (data=writeback)
none on /var/spool/cron type ramfs (rw)
/share/.optware on /opt type ext3 (rw)
/dev/sda2 on /mnt/__mxo_sda2 type ext3 (rw)
というわけで実体は /share すなわち /dev/sda6 に置かれており、システムの入っている sda1/2 とは別のパーティションです。
そのおかげで、たとえばカスタムファームウェアがバージョンアップした場合、イメージファイルを dd of=/dev/sda1 としても、インストールしたoptwareが消えたりせず安心です。

デーモン系はどうなっているかと言うと、

 起動時に /etc/init.d/rcS が実行される
   ↓
 rcS内で /etc/init.d/rc.optware start が実行される
   ↓
 rc.optware内で /opt/etc/rc.optware が実行される
   ↓
 rc.optware内で /opt/etc/init.d/S??* が実行される

という流れなので、optware関係は /opt 内で完結できる仕組みになっているようです。

パッケージをインストールしてみる

次記事で実際にパッケージをインストールしてみます。

[おまけ] ipkg update の実行結果

# /opt/bin/ipkg update
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/Packages.gz
Inflating http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs05q3armel/cross/stable/Packages.gz
Updated list of available packages in /opt/lib/ipkg/lists/armel
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/mssii/cross/stable/Packages.gz
Inflating http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/mssii/cross/stable/Packages.gz
Updated list of available packages in /opt/lib/ipkg/lists/mssii
Successfully terminated.

NAS「Maxtor Shared Storage II」のバックアップ機能

「Maxtor Shared Storage II」はHDDが1台しか内蔵されていない、シンプルなNASです。RAIDを組んだりはできませんが、USB端子が搭載されているので、外付USBのHDDにバックアップを取ることができます。

バックアップ手順

Web管理画面のトップページにアイコン付きメニューがあるので、それを選んで進めるだけです。
MSS2:バックアップ

USBで接続するHDDの事前準備

HDDはあらかじめ ext3 でフォーマットしておく必要がありそうです。(ちょっとハードル高めでは…)

MSS2上でUSB接続のHDDをフォーマットすることもできるんですが、Web管理画面からはFAT32フォーマットしかできないようです。FAT32パーティションは、バックアップメニューで「どのパーティションにバックアップする?」と訊かれたとき、そもそも選択肢に出てきてくれません。

カスタムファームでしたら、MSS2にtelnet/ssh接続して /usr/sbin/mkfs.ext3 /dev/sdb? でフォーマットできます。
純正ファームウェアの場合は…Linux等のPCにつないでフォーマットするのが早道かと。Parted MagicみたいなCD/USBメモリから起動できるLinuxでももちろんOK。

HDDは、パーティションが複数切ってあっても大丈夫です。論理パーティションへのバックアップも可能。

バックアップ所要時間

初回はフルバックアップなので、とても時間がかかります。
データ量440GBほどでバックアップを取りましたが、9時間半かかりました。

なお、次回は差分バックアップになるので、毎回そんなに時間がかかるわけではないです。
フルバックアップの翌日に再度バックアップを実行してみたところ、10GB程度が15分で終わりました。

もっとも、バックアップ中もNASとしての利用は可能ですので、所要時間はそんなに気にしなくてもいいかと。

バックアップの裏側

バックアップ中に ps してみたら、/usr/bin/backup/start.sh というスクリプトが動いていました。
中身を見てみたら、バックアップは GNU tar のインクリメンタルバックアップ(-g / --listed-incrementalオプション)で行っているようです。
・月に一度はフルバックアップ
・週に一度はレベル1バックアップ
というなかなかちゃんとした運用計画。せっかくcronで回せるようになっているのですから、バックアップ用HDDは常時接続しておきましょうということでしょうか。でもUSB接続HDDを24時間通電しておくって、どうかなあ……。

このバックアップシステムの難点

インクリメンタルバックアップはGNU tarの仕組みをそのまま使っているので、機能的には安心です。
ただ、バックアップ先HDDの容量という点は不安が残ります。NAS内蔵HDDの倍以上の容量がないと心配ですよね。
だって、フルバックアップをする際、「前回のフルバックアップ」のファイルを消してからじゃないと「今回のバックアップ」に必要な容量が空かないわけで。

「いまあるファイルのバックアップ」が重要で、「過去のファイルを取り戻したい」というニーズがないなら、rsyncでのバックアップを考えたほうがいいかもしれません……。

2009-11-30

Maxtor Shared Storage IIカスタム:本体ボタンで電源を切れるようにする

NAS「Maxtor Shared Storage II」にカスタムファームウェアを入れたところ、いっとき電源が切れなくなって慌てました。
本体背面の電源ボタンを押して電源を切っても、再起動してしまうのです。
あれこれ試して、なんとか解決。

【対処法1】とりあえず電源を切るには

Web管理画面からなら、電源を切ることができます。
Advanced Features → Advanced Configuration と進むと、純正ファームウェアの時にはなかった「Restart or Shutdown」という項目が増えています。この「Shutdown」のリンクをクリックすれば電源断。

あるいは、リンク先URLである http://IP-ADDRESS/extra/power.asp?action=shutdown をブックマークしておくという手もあります。

【対処法2】本体ボタンで電源を切れるようにするには

Advanced Features → Advanced Configuration → Services と進みます。
ページの下の方にある「Wait for button press on startup」にチェックを入れます。
カスタムMSS2:電源ボタン設定
チェックが入っていても、ボックスの色が赤っぽかったら、一度オフ→オンしてグリーンにします。

これで、本体ボタンを押しても電源が切れるようになりました。
逆に、このチェックボックスがオフの場合は、コンセントを挿すだけで(電源ボタンを押さずとも)電源が入るようになります。停電が多い地域に住んでる場合にオススメ?

2009-11-24

「Maxtor Shared Storage II」にカスタムファームウェアを入れる

NAS「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)のHDDを換装した際、純正ファームウェアのイメージファイルをddコマンドで新HDDに導入しました。
このイメージファイル、実体は、
% file coyote-3.1.28.img
coyote-3.1.28.img: Linux rev 1.0 ext3 filesystem data (large files)
思いっ切りLinuxです。ということは、ある程度のカスタマイズなら簡単にできそう。
PCでマウントしてみて、起動プロセスや設定の仕組みを自分で調べて……というのもいいのですが、既にカスタム済みのファームウェアを作った方がいるので、今回はありがたく使わせてもらうことにしましょう。

カスタムファームウェアの適用手順

家庭用ゲーム機の“カスタムファームウェア”の場合は、純正ファームウェアのセキュリティホールを突くために様々なテクニックや道具が必要でしたが、MSS2の場合は全く難しいことはありません。

  1. 純正ファームウェアを3.5.74にしておく。
  2. www.openmss.orgのフォーラムから edamame-3.5.74.custom.bin をダウンロード。
  3. 純正ファームウェアのアップデートと全く同じ手順で、カスタムファームウェアのbinファイルを適用する。

つまり純正ファームウェアのアップデート手順そのままです。なぜカスタムファームウェアのファイル名が“枝豆”なのかは謎。

いちおうお約束として書いておきますが、事前にファイルはバックアップしておいてください。ファームウェアを書き換えてもファイル保存用パーティションには影響ないはずですが、万一、何かあっても責は負いかねます。

カスタムファームウェアを使うメリットは?

純正ファームウェアではできない機能を追加できます。
  • telnet/sshログインを可能にする
  • 自由にcronを回す
  • ファイルサーバ(Samba)に「ごみ箱」機能を付け足す
  • 電源コンセントにプラグを挿したら、電源ボタンを押さなくても自動起動させる
  • 一定時間アクセスがなかったらHDDをスリープさせて冷却ファンを止める
…等々、実用性の観点からもチャレンジしてみる価値はありそうです。追っていろいろ試す予定。

2009-11-15

NAS「Maxtor Shared Storage II」の内蔵HDDを交換

NAS「Maxtor Shared Storage II」の内蔵HDDを交換しました。手順を記しておきます。
(と言っても2chのNAS総合スレPart13 (LAN接続HDD)に書いてあるとおりなんですが)

必要なもの

新しいHDD(3.5インチSATA)
NASなのであまり速度は必要ありません。HDDの読み書きが速くても、ネットワークのスピードとかに足を引っ張られるためです。なので値段の安い5400rpmで充分。むしろ遅いHDDのほうが、発熱も少なくて安心です。
プラスドライバー
ご家庭にある普通のネジ回しでOK。
作業用PC
新HDDにNASのファームウェアを導入するときに必要です。Windowsだけで作業を完結するのは難しいですが、CDやUSB起動ができるマシンなら、そこからLinuxを起動できるので大丈夫。 SATAのHDDを直接接続できないPCの場合(ノートPCなど)は、SATA-USB変換アダプタも用意してください。
NASの保証が無効になる覚悟
このNASは、「剥がすと保証は無効になるよ」というシールを剥がさないと分解できません。もっとも国内正規流通のない輸入品ですから、そもそもメーカー保証なんてないに等しいですが。

なお、保証を無効にしてでも交換したくなった理由は、前記事 舶来NAS「Maxtor Shared Storage II」搭載HDDに潜む恐ろしい罠 で。

まずバックアップ

NASの内容をどこかにバックアップします。

一応、めんどくさがりの方のために「旧HDDから新HDDに直接データを移す方法」も後で紹介します。
ただし、HDD交換作業中にうっかり手を滑らせたりすると取り返しのつかないことになりますので、できれば事前にデータは複製しておきましょう。

NASファームウェアを公式サイトからダウンロードして、イメージファイルを抽出

現在入手できるファームウェアの最新版は「Maxtor Central Axis」化を伴うバージョン3.5.74ですが、今回は「Maxtor Shared Storage II」時代の最終版となるバージョン3.1.28を使うことにしました。バージョン上げたければ後からアップデートできますし。

ダウンロードした mss_v_3_1_28.zip を展開して MSS_V_3_1_28.bin を取り出します。
拡張子がbinですが実はtgzなので、さらに展開してイメージファイルを取り出しておきます。
% file MSS_V_3_1_28.bin
MSS_V_3_1_28.bin: gzip compressed data, from Unix, last modified: Fri Jul  6 02:02:08 2007

% tar ztvf MSS_V_3_1_28.bin
-rw-r--r-- yoh/yoh   104857600 2007-03-17 02:43 coyote-3.1.28.img
-rw-r--r-- root/root        52 2007-07-06 02:02 coyote-3.1.28.img.md5sum
-rwxr-xr-x yoh/yoh         182 2007-06-28 08:23 mxo_upgd_postscript.sh

% tar zxf MSS_V_3_1_28.bin

% file coyote-3.1.28.img
coyote-3.1.28.img: Linux rev 1.0 ext3 filesystem data (large files)

新HDDのパーティションを切ってフォーマット

新HDDをそのままNASに取り付けても使えません。あらかじめHDDの初期化が必要です。

作業はUnix系の環境で行います。「Windowsしかないよ!」という人は、CDかUSBメモリで起動するLinux環境を作るのが確実です。
私はParted Magicを使いました。「pmagic-*.iso.zip」(*はバージョン番号)をダウンロードして、ZIPファイルの中にあるISOファイルをCD-Rに焼いて、そのCDから起動するだけです。

新HDDのパーティションを次のように切ります。
sdX1 256MB 83(Linux) フォーマット不要(ファームウェア用)
sdX2 256MB 83(Linux) フォーマット不要(ファームウェア予備用)
sdX3 256MB 82(Linux swap/Solaris) (スワップ領域)
sdX4 残り全部 5(拡張領域)
├ sdX5 512MB 83(Linux) ext3(/tmp)
└ sdX6 残り全部 83(Linux) ext3(ここがファイル保存用)

sdXは各自環境で読み替えてください。ウチはsdbでした。

パーティションsdX5/6をext3でフォーマットします。sdX3はスワップ領域として初期化(mkswap)。
sdX1/2はファームウェアのイメージを直接書き込むので、フォーマットは不要です。

ファームウェアを新HDDに書き込む

先ほどダウンロードしてきたファームウェアを新HDDに導入します。GUIで作業する方法もあるのかもしれませんが、私は使い慣れたddを使いました。
% dd if=coyote-3.1.26.img of=/dev/sdX1 bs=1m
% dd if=coyote-3.1.26.img of=/dev/sdX2 bs=1m
bs(ブロックサイズ)はお好みで。(bs=1mでうまくいかない場合、いただいたコメントによると bs=4096 がいいみたいです)

Parted Magic上で作業するなら、Windows上でダウンロードしたファームウェアのイメージファイルは、USBメモリ等で運んでくるのがいいかもしれません。(Parted Magicは設定すればネットワークを使えるみたいなので、直接Parted Magic上でファームウェアをダウンロードしてくるという手もありますが)

私はWindows上で、Cygwinのddを使いました。

これで新HDDの準備は整いました。

NASを分解して旧HDDを取り外す

いよいよNASを分解します。リアパネルのネジを皮切りに、外装をはがしつつバラしていきましょう。静電気に注意。これからだんだん寒くなりますが、セーターを着て作業するのはやめましょう。
MaxtorSharedStorageII/本体背面
外装を留めているプラスチックの爪が外れにくいですが、頑張ってるうちにバキバキ折れちゃうと思います。折れても大した支障はありません。

Maxtor Shared Storage II 分解

ここまで開けたら、元から入っているHDDを取り外します。ネジ留めされている青いゴム足×4は新HDDに付け替えましょう。
旧HDDが本当は「7200.11」なのにラベルは「ES.2」と書かれているのを確認して、ヤレヤレとため息でもついておきましょう。

ロットによっては本当にES.2が入ってるかもしれないので、PCにつないでチェックしてみるのも一興です。

よりみち:ファンを静かにする

「最近ファンがうるさくなった?」とお思いの方、せっかく分解したついでに、ゆるんできたファンのネジを締め直すとガタつきが減って静かになるかもしれません。ただし締め方によっては、逆に筐体と共振してうるさくなることもあるので注意。
「防振ワッシャー」みたいな便利パーツを買ってきて挟むという手もあります。私はアマゾンでサンワサプライ TK-SS4というのを買ってみました。10コ入りで273円。2コしか必要ないで8コも余るのが難点ですが、静かになりました。

ちなみにこのサンワサプライのシリコンゴムワッシャー、穴径が4mmと少々大きめで、ファンの取り付けネジを強く締めると抜けちゃいます。アマゾンで買うならバリューウェーブ BS-050Sのが径2.5mmでいいかも。

新HDDを取り付けて組み立て

青いゴム足をネジ留めして、SATA&電源ケーブルを挿して、筐体を組み立てます。

電源ONして様子をみる

電源を入れます。起動中は“点滅”する電源LED(筐体正面の3つ並んでるLEDの一番上)が“点灯”状態になれば、HDD換装は成功です。後はバックアップしておいたファイルを戻しましょう。

ちなみに私のケースでは、再起動を繰り返すばかりで点灯状態になりませんでした。HDDにアクセスしていなそうなタイミングを見計らって電源をOFFにして再確認。sdX5/6をext3でフォーマットするのを忘れてました……。

おまけ:旧HDDから新HDDに直接データを移すには

旧HDDのデータをいったんバックアップしてからHDDを換装するとなると、バックアップ用に最大1TBの空きHDDが必要です。そんなに余裕ないよという場合は、旧HDDから直接、新HDDにデータを移すことも可能です。

まずは上の手順に従って、旧HDDを取り外して新HDDを取り付けます。
旧HDD内のデータは、特に暗号化されているわけでもなく/dev/sdX6に入っていますので、ext3が読めればファイルを取り出せます。Linuxなら普通にマウントするだけ。

WindowsでもExt2fsdなんかを使えばext3フォーマットのパーティションにアクセスできます。マウント時のオプションでcodepageをutf8にしないと、日本語ファイル名が文字化けするので要注意。

2009-11-12

舶来NAS「Maxtor Shared Storage II」搭載HDDに潜む恐ろしい罠

半年ほど前に買った謎の格安NAS「Maxtor Shared Storage II」。なぜ安かったかと言うと、どうも次の2つの理由があったみたいで。
1) 設定画面のユーザインタフェースが日本語非対応(保存するファイルの名前や内容には日本語は問題なく使えます)
2) 搭載されているHDDがSeagateのバグありHDD(MaxtorはSeagateに買収されています)

1) は大した問題じゃないんですが(設定画面なんてそうしょっちゅう見るものでもないですから)、2) はけっこう致命的な問題で、具体的は「ある日突然HDDにアクセスできなくなる(ロックしてしまう)」というもの。
参考:7200.11不具合 - HDD購入情報Wiki
ちなみにこのNASに載ってるのは「Barracuda ES.2 SATA(1TB)」。

ロックしちゃったら最後、そのHDDはBIOSレベルで認識できなくなります。ただしファームウェアの論理的な障害なので、HDDに保存してあったデータ自体は残っているのはせめてもの救い。

●ロックしちゃったらどうすればいい?

保証期間内なら良品と交換してくれるみたいですが、空っぽのHDDをもらっても「そういうことじゃなくって!」と言いたくなります。記憶媒体にとって大事なのは「媒体」じゃなくて「記憶」なわけで。
本国ではデータ復旧してくれるという話もありますが、日本法人はそういうケアはしてくれないみたいで、仕方ないのでネットでは自力で解除する方法が編み出されています。すごい。

ただし、HDDを分解して、使われてない端子に信号線つないで、シリアル通信でコマンド入力する……という、かなり手先の器用さを要求される仕事です。
いくつか電子パーツや珍しいネジ回し(トルクドライバー)を用意しなければなりませんが、自分で下調べして買いに行くのが面倒な場合、必要な道具や部品が揃ったキットが2~4千円くらいでオークションに出品されてますので、それを買っちゃうのもアリです。秋葉原までの電車代や所要時間を考えると、キットのほうが安いくらいかも。
ロック解除キット(Yahoo!オークション)

そもそも自分で作業する自信がない……という場合、HDD修復業者に依頼するという手もありますが、数万~十数万円かかります。
ところがオークションを見たら、「ロック解除作業代行」を数千円で請け負っている個人もいる模様。作業をロック解除に限定してしまえば、通常のHDD復旧よりも遙かに簡単だし、やることが決まりきってるからか、HDDの送料を含めてもキット代プラス2~3千円程度で済みます。HDD内のデータの重要度(機密性)次第では、自分で作業するより代行サービスを頼んだほうがむしろリーズナブルかもしれません。
ロック解除代行(Yahoo!オークション)

●ロックさせないにはどうすれば?

あらかじめHDDのファームウェアをアップデートしておけば、このロックバグは解消される――とされています。
ただ、調べてみると次のような話も。
・アップデートしてあってもロックされることがある?
・ロックとは別のバグもある

なんというか、このHDDのことはあまり信用せず、バックアップ専用にでもするのがよさそうです……。

●「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)搭載HDDの特殊事情

まず、MSS2搭載のHDDを取り出すにはMSS2を分解する必要がありますが、そのときMSS2の保証は無効になるのでご注意を。「これをはがすと保証は効かなくなるよ」というシールに隠されたネジを外さないと分解できません。
まあ、MSS2はもともと国内正規流通品じゃないので、保証なんてあってないようなものですが。

そして取り出したるMSS2内蔵HDD、「ラベルに書いてある型番と中身が違う」というとんでもない罠が潜んでいます。

HDDのラベルには「Barracuda ES.2」(型番ST31000340NS)と書かれており、Seagate公式サイトによるとこのモデルは「サーバ・エンタープライズ向け」とあります。
ところがHDDをPCに接続して、ツール等から型番を見てみると、デスクトップ用の「Barracuda 7200.11」(型番ST31000340AS)と表示されるのです。

参考:2ch NAS総合スレPart13 (LAN接続HDD)

259 :不明なデバイスさん :2009/05/09(土) 18:20:30 ID:Pfkqk1VJ
>>255
同じです BIOSはST31000340ASと認識する でもラベルにはNSと書いてある
270 :不明なデバイスさん :2009/05/10(日) 09:53:53 ID:MjYWIxVl
うちもラベルはST31000340NS、BIOSから見るとST31000340AS firmがSD35
413 :260 :2009/05/18(月) 23:10:44 ID:lvlpkCXR
Seagateから最終解答。
MSSII内蔵HDDの話ですが、あくまでラベル表記(NS)が正しく、
ASと表示されるのはToolの誤認識だそうです。原因は不明だそうでw

そしてそれなら何故SN06へファームアップ出来ないのかは謎のままorz
420 :267 :2009/05/20(水) 22:05:06 ID:ZwZrViLM
>>413
少なくとも我が家のHP XW4600とIntelのG45マザーだと、BIOSレベルでもST31000340ASって出るんだけどね。

ファームウェアをバージョンアップする際も、ES.2(NS)用ではなく7200.11(AS)用のアップデータを使う必要があるようです。メーカーとしては「どうせNASの筐体を開けるなんてことはしないだろうから(保証も効かなくなるし)、ラベルを貼り間違えたHDDを使っちゃっても分からないだろう」ということなんでしょうか。

この「ラベル間違い問題」が厄介なのは、ラベルにあるシリアル番号をSeagateのサイトで調べると、「このHDDはロックバグの対象ではない」と言われるのです。実際には思いっ切りロックするのに……。

●HDDを交換できるのか?

というわけで、このHDDはバックアップ用に回すことにして、代わりにまともなHDDを取り付けたいところです。って、そんなことできるのでしょうか? 玄箱じゃあるまいし…!?

実はできるのです! 詳しくは次の記事で。

2009-05-19

舶来NAS「Maxtor Shared Storage II」購入

家庭用NAS(ファイルサーバ)として玄箱(アマゾン)を使ってきたんですが、ファンが異音を立てるようになりました。分解して取り替えるのも面倒なので、丸ごとリプレースを考えることにしました。

玄箱はDebian化していましたが、最近は結局ファイルサーバーとしてしか使っていません。だったら次に買うのはもう普通のNASでいいやと価格.comで探してみたら、値段的にはバッファロー一択状態。もちろん他社からもNASはいろいろ発売されていますが、同価格帯で比べると、バッファローだと他社機より1ランク上の物が買えちゃいます。

バッファロー製の中でもラインナップは豊富で、RAIDとかUSB接続より速いとかSSD&ファンレスで超静音とか特徴的な機種もいろいろありますが、今回はスタンダードなシングルHDDタイプの比較的リーズナブルな機種を選びます。ただしギガビットイーサは必須とします。

それでもいくつか選択肢がありますが、大きくはHDD容量と「DLNA等サーバー機能の有無」が選択ポイントのようです。
以下はアマゾン価格です。価格.comだと送料まで考えればアマゾンが大体最安かそれに近いので。

【500GB】
LS-C500L(DLNAなし) ¥11,650(¥23/GB)
LS-CH500L(DLNAあり) ¥13,545(¥27/GB)
【640GB】
LS-H640GL(DLNAあり/生産完了) ¥14,674(¥23/GB)
【1TB】
LS-C1.0TL(DLNAなし) ¥16,432(¥16/GB)
LS-CH1.0TL(DLNAあり) ¥17,505(¥17/GB)

容量単価を考えると500GBはもったいないような気もします。DLNAは、あればPS3等で使えて楽しそうですが、じゃあ実際に使うかというと微妙。でも1TBモデルのように差が千円強ならあってもいいかも。値段が高いほうがハードウェア性能も良いかもしれないし。しかし写真を見る限りでは同じ筐体っぽいので、違いはソフトウェアだけかも…?

などと思いを巡らせていた矢先、ドスパラのオンラインショップでふと遭遇したのが「Seagate STM31004SSA20G-RK」という機種。

書かれていたスペックは、なんと以下3行だけ。

◇インターフェース(LAN):10/100/1000 Gigabit Ethernet Lan Connection
◇対応ドライブ:搭載:Maxtor Shared Storage 1TB 32MB cache
◇容量:1TB

情報が少なすぎで、ものすごい博打感が漂います。しかし「ギガビットイーサ+1TB」で13,980円(送料入れて14,768円)は魅力。

数少ないスペック情報と写真を元に世界を探してみると、見つかりました。
Maxtor Shared Storage™ II 1TB Single Drive

日本語の公式サイトが見つからなかったので、おそらく日本では公式には流通していない輸入品扱いなのでしょう。
英語サイトによると「UPnP AV / Designed to DLNA guidelines」とあるので、何とDLNA対応です。
しかもUSBポートが2個ついていて、プリンタ共有や外部ストレージの接続が可能とあります。
あとは自動バックアップだの何だのという便利機能もあるようですが、そういうクライアント(PC)側にいろいろソフトを入れなきゃいけない系の機能は、たぶん使わない気がします。

というわけでスペックはけっこう良さそう。買ってみました。
結論から言うと、コストパフォーマンスはいいです。

まずは外箱と中身。
MaxtorSharedStorageII/外箱
MaxtorSharedStorageII/外箱(概要)
MaxtorSharedStorageII/同梱物一覧
つづいて本体の背中。左からLANポート(gigabit)、USB×2、ACアダプタ、電源スイッチ。
MaxtorSharedStorageII/本体背面
細かい点を補足すると、LANポートの左にある小さな穴はリセットスイッチ、その上の四角い穴(ラベル左隣)はセキュリティ(ケンジントン)ロック用の穴です。

日本で使って大丈夫?

MaxtorSharedStorageII/ACアダプタ
ACアダプタは100-240Vでした。日本の家庭用電源でも普通に使えます。
無線機能は持っていないので、「海外製品を日本国内で使うと電波法違反になるのでは?」という心配も不要です。

アフターサポートは?

私が買ったドスパラでは、販売店で6ヶ月の無償保証をしてくれるそうです。(他店がどうかは知りません)

いちおうメーカー(Seagate)の保証は1年となっていますが、それは本国の話で、シーゲイト日本法人がサポートしてくれるかは微妙です。6ヶ月が過ぎたら、無償どころか有償での修理にも苦労しそう。

もっともHDDは消耗品ですし値下がりも激しいので、2~3年後ともなれば有償で修理するよりは新しく買ったほうが良いかもしれません。7ヶ月で壊れたら……安物買いの何とやら、バクチに負けたと諦めるのが一番でしょうか。

日本語は使える?

日本語のファイルが正しく扱えなかったらどうしよう、というのが使う前の最大の懸念点でした。
Windows XPからしか確認していませんが、ファイルサーバーとして保存するファイル/フォルダ名には日本語は不自由なく使えます。
MaxtorSharedStorageII/ファイルの日本語対応

ご覧のとおり、Unicodeレベルでちゃんと対応してるようで、かつて「機種依存文字」と呼ばれていた半角カタカナや丸数字、「はしご高」や「草なぎ」の「なぎ」を使っても大丈夫でした。Unicodeに変換するときに化けやすい全角チルダ「~」も意図通りに表示されているようです。
Macは持っていないので、相互利用性については分かりません。

MaxtorSharedStorageII/Web管理画面(言語設定)ただし、設定画面のUIで日本語は選べません。日本語のマニュアルもありません。

「NASとは何か」を知っている人なら、英語に自信がなくても、設定画面やマニュアルに書いてあることは大体想像がつくと思うので何とかなるかと。
NASに詳しくなく、かつ外国語アレルギーという方は、さすがに国内メーカーの機種を買うべきです。

スペック情報の対応機種にはWin2000/XP/Mediacenter/MacOSXとしかないけど?

Vista用のCD-ROMも入っていました。Windows 7や64bit版の対応状況は分かりません。
もっとも、設定画面はWebインターフェースです。ファイルサーバーとしての機能は、CD-ROMに収録されているソフトを使わなくても(インストールしなくても)利用でき、常駐ソフトを減らしたい人も安心です。

ただし、「自動ワンタッチバックアップ」などの機能を使うには、同梱ソフトを使うことになります。
もっともそれをインストールせず、他の好きなバックアップソフトを使ってもおそらく問題はないかと。

Linuxからも使える?

同梱ソフトはLinuxでは使えませんが、普通に mount.cifs でアクセス可能です。

# mount -t cifs //192.168.0.xxx/Public /mnt/public -o username=xxx,password=xxx,iocharset=utf8

【同梱ソフトを使わずにどうやって初期設定するのか気になる人へ】
Web管理画面で設定したいが、その管理画面を表示するのに必要な「NASのIPアドレス」はどうやって知るのか? という点がLinuxしかない人は気になるかもしれません。
CD-ROMに収録された専用クライアントソフトを使えば、LAN上にあるNASを見つけてIPアドレスを教えてくれますが、専用ソフトを使わなくても何とかなります。工場出荷時設定では、DHCPでIPアドレスを取得するからです。
DHCPサーバー(ルーターであることが多い)のログを見ればどんなIPアドレスが振り出されたかは見当がつきますし、ログを見なくても、192.168.0.3、~.4、~.5 と順番にブラウザのアドレス入力欄に打ち込んでいけば(LANを192.168.0.*で構成している場合)、遠からずNASの設定画面が表示されることでしょう。
設定画面に入れたら、固定IPに変更しておくとその後ラクです。

なお、カーネルのバージョン等にもよるでしょうが、私の環境ではマウントしただけではパーミッションやタイムスタンプがうまく設定されないことがありました。/var/log/messages に「nounixオプションを付けてマウントするといいかも」とメッセージが出ていて、それに従ったら解決しました。

パワーマネジメント機能はある?

「一定時間アクセスがなければスリープする」機能があります。「15分/30分/1時間/2時間/なし」の5段階から選べます。
「なし」があるということは24時間稼働させていても大丈夫なHDDなのかもしれませんが、使わないときはスリープさせることでHDDの寿命を延ばせるかもしれません。デフォルトは確か「1時間」。

スリープ中も放熱ファンは回っているようで残念。
(もしかしたら止め方があるのかもしれませんが、今のところ不明)

静音性は?

ファンの音は「うるさい」というほどではないですが、寝室に置くには気になるかも。ファンを止められればいいんですが。

Jumbo Frameは?

ジャンボフレーム対応なのでギガビットLANのポテンシャルを引き出せます。フレームサイズは「4K/8K」から選べます。

DLNAサーバーはPS3から使える?

大丈夫でした。下の写真、赤枠のようにPS3から認識されています。
MaxtorSharedStorageII/DLNA(PS3)
iTunesサーバーになる機能も持っているみたいです。

速度は?

いまギガビットLAN環境がなく、中途半端なベンチマークしかできないので実測値は掲載しないことにします。

インターネットからのWebアクセス機能は?

外出先などインターネットからWeb経由でアクセス(ファイルの閲覧/ダウンロード/アップロード)することも可能です。
ただし、「Maxtor Shared Storage II を Maxtor Central Axis に変換するファームウェア」の適用が必要です。ファームウェアは公式に無料で配布されています。

「Maxtor Central Axis」がそもそも何なのかがよく分からず、コンバートすることで他に何ができるようになるのか、逆に失われるものがあるのかないのか、詳細がさっぱり不明なあたりはお国柄ですが、どうやら元々は別製品のようです。
元々の「Shared Storage II」のファームウェアのバージョンが「v3.1.28」、「Central Axis」のバージョンが「v3.5.74」と微妙に近いところを見ると、後継製品なのかもしれません。

なお、Webアクセス機能を利用するには同梱の専用ソフトでの設定が必要でした。(つまり、WindowsかMac環境がないと設定ができません)
具体的には、インターネットからNASにアクセスするには、メーカーが提供するSeagate Global Accessというサイトにログインする必要があるのですが、「このログインアカウントと実際のNASとの紐付け」をWeb管理画面から行う方法が見つかりませんでした。

ただし、いちど紐付けしてしまえば、その後は専用ソフトを使わずともWebアクセス機能は利用できます。
Seagate Global Accessサービスは無料。日本時間で毎週水曜の12~13時(サマータイム時は11~12時)はメンテナンスで利用できません。

4GB超ファイルは置ける?

4GB制限のあるFAT32のNASなんて滅多にないでしょうが、一応確認。問題ありません。
4GB超ファイル/MaxtorSharedStorageII
ちなみに4GBのファイルを作るには、Linuxやcygwin等で dd コマンドを使うとラクです。下記のようにbs(ブロックサイズ)を指定すれば、1024*1024*1024*4を電卓で計算する必要もありません。

$ dd if=/dev/zero of=over4GB bs=1G count=4

ftp/telnet/sshログインできる?

できません。

まとめ

値段の割にはなかなか高機能で満足しています。スリープ時にファンが止まらないのが今のところ唯一の難点。
こんどUSB関連を試してみようかと思います。