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2009-11-06

PSP go専用DVI端子ケーブル…?

PSP goの周辺機器を探していたら、「DVIケーブル」なるものを見つけました。
goの画面を、DVI端子を備えたモニターに外部出力できるというもの。

……「DVI」?

ノーマルPSPにしてもgoにしても、SCE純正の映像出力ケーブルは次の4種類です。
・コンポジット(黄色)
・S端子
・D端子
・コンポーネント

いずれもテレビなどに搭載されている「家電用アナログ端子」のもので、DVIなどという「PCモニター用」の端子には対応していません。
純正が対応している4種類はどれもアナログ映像信号なので、仮にDVI出力ができるとするとアナログのDVI-A? ということはRGBで出てるってこと?
それともgoは実はデジタル(DVI-D)に対応しているのか? それはすごい! でも、だったらなぜ純正DVIケーブルは発売されないんだろう?

あちこちの通販サイトでは1,500円くらいで予約を受け付けていたので、試しに1本買ってみるか……と思いつつ様子を見ていたら、発売中止になってしまいました。

ちなみに同じメーカー(デイテルジャパン)のD端子ケーブルは11月10日発売予定。
アマゾン:1,980円(送料無料)
楽天:1,346円(送料500円)
ちなみに純正品は2,496円(アマゾン/送料無料)。

ノーマルPSP用のD端子ケーブルだと981円(アマゾン/今なら送料無料)なんてのもあるんですね。でもgo用のケーブルは、待っててもノーマルPSP用ほどの量産効果は期待できない、かも。

2009-11-04

PSP go買いました

PSP go
「PSP go」買いました。白。
PSP go公式サイト (SCE)
⇒アマゾン ピアノ・ブラックパール・ホワイト

巷の評判は必ずしも…なPSP goですが、良いところがないわけでもありません。というか高いだけあって、いいところは結構いいです。
画面がキレイ
PSP-1000/2000/3000と比べて液晶がキレイです。発色がすごくいい。画面サイズが4.3インチから3.8インチへ小さくなったことによる高密度感も手伝って、動画プレイヤーとしては相当優秀な部類に入るんじゃないかと。
小さい・軽い
PSP-1000と比べると2000/3000もずいぶん軽く感じたものですが、さらに軽い。躊躇なくカバンに放り込めます。(実際には値段を考ると「放り込む」なんて手荒な真似はできませんが)
Bluetooth対応
ヘッドホンのケーブルの煩わしさから、いくらか解放されます。ヘッドホン自体のケーブルをなくすことはできませんが、それでも手元の機械からダラ~っとケーブルが出ていないのは、なかなか気持ちいいものです。 また、Bluetoothリモコン操作にも対応しているので(goはAVRCP対応)、本体はカバンの中のまま……といった使い方も多分可能。
ゲームを中断して本体機能を利用できる
ゲームをセーブせずにスリープに入るだけなら、ノーマルPSPでもできます。が、goのスゴイところは、中断したあと本体機能(動画や音楽再生、Webブラウザ、PSストアなど)が利用できること。「RAMの内容をサスペンド・レジュームできる」って言えばいいんでしょうか。これ、かなり便利です。

専用ケーブルじゃないとUSB充電できなくて残念

PSP goのイマイチなところとしては、UMDソフトが使えない……のは分かって買ってるので、ここでは深く追及しません。goはノーマルPSPを持ってる人のための「高級変ガジェット」です。UMDで遊びたければ、既に持ってるノーマルPSPのほうで。

というわけでUMDの件を措いておくと、いちばんイマイチに感じたのは、充電周り。

他に何も買い足さずに本体同梱アクセサリーだけで充電するには、次の2通りの方法があります。
◇同梱の専用USBケーブルで、PC等に接続して充電
◇同梱の専用USBケーブル+専用ACアダプタで、コンセントから充電

PSP-2000/3000の場合、「汎用のUSBケーブルでUSB充電」「ACアダプタでコンセントから充電」の2通りで不満はなかったのですが、goの場合は、ノーマルPSPと似ているようでかなり違います。
goは筐体を小さくするためにか、本体のコネクタ類は「本体電源入力+外部電源供給+USB+映像出力+音声入出力」を全部兼用する専用形状の「マルチユース端子」に集約されています。(ヘッドホン端子は汎用の穴が開いています)
なので汎用のUSBケーブルが使えないのがまず減点。自宅と職場の2箇所にケーブルを置いておこうと思ったら、1,500円もする専用ケーブルを買い足さなきゃいけません。

今月下旬くらいからは他社からノンライセンス品が780円とかで販売されますが、どちらにしても「go専用のケーブル」を用意しなきゃいけないというのは取り回しの点で面倒です。ただでさえ仕事用のPCには「iPhone用USBケーブル」「FOMA充電用USBケーブル」「DS充電用USBケーブル」「汎用USBケーブル(ノーマルPSPなど)」がニョロニョロ生えてるのに……。

go専用ケーブルは、純正品もノンライセンス品も一長一短です。
純正USBケーブルは、ケーブルが太くて堅くて使いづらい。そして値段が高い。
ノンライセンスUSBケーブルは、ケーブルが細くて巻取式もあったりして便利ですが、AC充電に使えないかもしれないという罠があります。詳しくは後述。

AC充電するにも専用ケーブルと専用アダプタが必要

さて、PSP goをUSB充電するには、goがUSBモードになっていなければなりません。つまり、次のような制約があります。
◇goがUSBモードに入れないとき(完全にバッテリー切れのときなど)は充電できない
◇USBモードにするときはBluetoothをオフにしなければならず、ちょっと不便
◇給電元はPCやPS3など、USB親機でなければならない(電源コンセントに挿すタイプのUSB充電ACアダプタは使えない)
iPhoneのUSB電源アダプタもダメでした。あれ小さくて便利なんですが。

ではバッテリー0%の場合はどうするのかというと、同梱の専用ACアダプタを使うのですが、これがまた一癖ありまして。
ノーマルPSPみたいに、ACアダプタを直接本体に接続できればよかったんですが、goでは先述のマルチユース端子を使わなければいけません。

つまり、先ほどの専用USBケーブルを専用ACアダプタに接続した場合のみ、USBモードじゃなくても(バッテリーが完全放電してても)充電できるようになるのです。
クレードルとかシガーソケットアダプターとか、別売品を買えば別の充電方法もあります)
どうせUSBケーブルをACアダプタに挿すんだったら、iPhoneのUSB電源アダプタとかも使えれば良かったのに……。

そして「ノンライセンスUSBケーブル」を買った場合の罠。このgo専用ACアダプタには、go専用USBケーブルしか挿さらないようになっているのです。USBコネクタのプラスチック部の形状がちょっと特殊。
先ほど挙げた780円のケーブルは、写真を見る限りでは挿さらなそうな雰囲気。
電源周りは、火でも噴かれたら困りますから、チェックが厳しめになってるのかもしれませんが、ちょっと取り回しの勝手が悪く残念。

液晶保護シート

キレイな液晶が特徴ですから、うっかり傷を付けないよう、液晶保護シートを貼ることにしました。
純正の保護フィルム(2枚入り800円)の評判はなかなか良いようですが、2枚も要らないしなーということもあり、ちょっと奮発して
Vis-a-Vis(ミヤビックス)OverLay Brilliant for PSP go
(840円)にしました。

細心の注意で貼ったつもりでしたが、細かい埃が3つほど入っていてガッカリ。ただ、こういうのは貼り直すとむしろゴミが増えたりするので、このまま我慢するか悩み中。「画面が点いてるときは気にならない」ということで自分を納得させられるかどうか。

まとめ

そんなわけで「ポータブルメディアプレイヤー」としてはかなり上質な出来で、触っている限りでは「値段相応」と言ってもよいのでは……と思います。もともとPSPの動画再生能力は、「音程を保ったままの早送り」とか「サムネイル付きシーン一覧を瞬時に生成」など、とんでもなく便利ですし。

もっとも、最近はPSPと同解像度のメディアプレイヤーは12,800円とか6,980円(H.264非対応)とかありますし、ノーマルPSP(PSP-3000)も16,800円ですから、26,800円のPSP goは「ハイエンド機」とでも呼ぶべき存在なのかも。PSPを持ってない人でしたら、1台目に買うのはノーマルPSPをお薦めします。

ところで現在アマゾンでは、なぜか黒のほうがちょっと安いです。
ピアノ・ブラック 24,780円(8% OFF)
パール・ホワイト 25,217円(6% OFF)

白を買う人が多くて、黒の在庫が重いんでしょうか。確かに私も白を買ったけど。

おまけ:PSP go工場出荷時のバージョン

バージョン5.70でした。
PSP go出荷時バージョンは5.70

2009-07-16

『ドラクエIX』のすれちがい通信は『ディシディアFF』より大変です

昨年末、PSP『ディシディア ファイナルファンタジー』(DDFF)が発売されたときにはすれちがい通信を楽しんだものですが、今夏のDS『ドラゴンクエストIX』(DQ9)でもすれちがい通信できます。
でも、『DDFF』と比べると『DQ9』はけっこう面倒。

というのは、『DDFF』では一度に16人までデータをやり取りできたのですが、『DQ9』では一度にやり取りできるのはたった3人までなのです。
300万本出荷のお化けソフトですから、通勤電車に乗ろうものなら、3人なんてあっという間。

と言うわけで、電車に乗ってる間は、
 すれちがい通信モードにしたら、ちょくちょく状態を確認
    ↓
 3人になったら、すかさずすれちがいモードを終了して、再度すれちがいモードに入る(0人に戻る)
    ↓
 3人になったら(以降くり返し)
――という面倒な手順を続けないと、なかなかすれちがいデータが集まりません。
すれちがいモードに入るたびにセーブしなければならず、微妙に時間がかかりますし。

そこまで必死にならなくても……という気もしますが、こういう遊びはプレイしている人が多いうちが花。日が経つと、だんだん誰ともすれちがえなくなりますし、PSPと違ってアドホック・パーティも使えませんから、ちまちま頑張っています。でもまだトータルで21人。

ところで、通勤電車での移動時間をすれちがい通信に費やしてしまうと、なかなか本編が進まないのが悩みどころです。明日にはWi-Fiで追加クエスト配信が始まるのですが、クエストを受注できるまでストーリーが進んでいません……。

最後に、たくさんの人とすれちがいたい場合のコツ。
すれちがい通信の電波は10mくらい余裕で飛ぶようです。山手線のような常に人がいっぱいいる場所なら、車両内でもホームでも、適当に歩いていれば3人なんてすぐです。
あとは駅の改札のような、狭い場所を大勢の人が通り抜けるところもポイント。改札付近、通行の邪魔にならないような場所でボーっとしていればOK。それは恥ずかしいという人は、誰かと待ち合わせしているフリでもしていればいいんじゃないでしょうか。

駅を狙う場合は、新宿のようなターミナル駅か、大学や専門学校に近い駅など、20歳前後の人が多く通るところが効率がいいです。ドラクエのメインターゲットとなる年齢層はもっと上やもっと下だと思うのですが、サラリーマンや高校生以下は、あんまりすれちがい通信をしていない気がします。

イナカなのでそんな人の多い駅なんて近所にないよ! という方は……イオンとかのショッピングセンターでしょうか。マクドナルドなどファーストフードは、DS率は高いですがゲームプレイ中のことも多く、すれちがい通信中のDSは案外少ないです。人の流れもゆるいので効率も良くありません。

2009-06-04

メモリースティック マイクロ(M2)がDuoより安い

「PSP go」が発表されました。(SCEプレスリリース
「新型」ではなく「上位機種」的な位置づけのようで、これまでの機種(PSP-3000)は併売されるとのこと。
DS Liteが発表されたときは、「DSより値段が高くなりますが、DSも併売するのでご安心ください」とか言われながらあっという間にDS Liteしか買えなくなったよなぁ…と懐かしい気持ちになりましたが、SCEの平井CEOによると、“カタログに載っているけれど商品在庫はない、というのではなく、きちんと商品をお店に並べる、という意味での「併売」です”だそうで。

併売前提のためかアグレッシブな仕様変更も行われていて、(事前の噂どおり)UMDスロットがなくなって、代わりにフラッシュメモリ(PC用語だとSSD?)が搭載されました。16GBあるので、これだけでも結構やりくりできるかもしれません。PSPの場合、ダウンロード購入したゲームソフトはいつでも無料で再ダウンロードできますし、PCにバックアップしてPSPから削除することも可能ですし。

PSP goが対応する「メモリースティック マイクロ」(M2)って?

メモリースティック マイクロ(M2)
でも16GBじゃ心許ない! という人のために、PSP goには「メモリースティック マイクロ」(公式略称は「M2」)のスロットが用意されているそうです。これまでのPSPで使われている「メモリースティック デュオ」(MSDuo)よりさらに小さく、ちょうどminiSDとmicroSDのような関係。そう言えば最近miniSDってめっきり見なくなりましたね。MSDuoもいずれ同じ運命を辿るのでしょうか。

しかしこのM2、今のところ、海外では知りませんが日本ではまったく普及していません。メモステの本家ソニーがまだ1GBモデルまでしか販売しておらず、PSP goに合わせてやっと4GB/8GBモデルを発売するという始末。

メモリーカードの安売店、上海問屋(Yahoo!楽天)でもM2は扱いがありません。

M2のがDuoより安い!?

M2は日本での正規流通品が限られるとはいえ、輸入品を日本で買うことはできます。そもそもメモリーカードの類は、国内正規流通品があっても平行輸入品のが安いことがザラで、製品自体の品質にも違いはありません。保証は違ってきますが、故障して修理に出すような物じゃないので、初期不良のときに交換さえしてくれれば別段支障はありません。

というわけで値段を調べてみると、意外とDuoよりM2のほうが安いこともあるのでした。意外!

ただし、M2のが安いと言っても、注意点が2つほどあります。

●M2の性能(読み書き速度)は遅いかもしれない
表の右端の高速タイプDuoと比べればM2はかなり遅いでしょうが、ノーマルDuoと比べても差があるという話も。ただし個体差やロット差もあるので、実際のところは分かりません。

●M2→Duo変換アダプタがないと、当面M2の使い途がない
PSP goにはM2が直接挿さりますが、普通のPSPでM2を使おうとしたら、「M2→Duo変換アダプタ」が必要になります。4GB/8GBは変換アダプタ同梱でもまだDuoより安いのですが。

アダプタを単体で買おうとすると、アマゾンですと880円。一生使うことのなさそうな「M2→フルサイズMS変換アダプタ」との抱き合わせなのが残念です。

楽天だと謎メーカー品でよければ179円(送料200円)というのがあります。

安いと言ってもM2→Duoはメモリースティックどうしでの変換なので、microSD→MSDuo変換アダプタよりは博打感は薄いかもしれません。

なお、11月1日にPSP goと同時発売されるソニー製M2(国内正規流通品)の店頭予想価格は4GBで4千円、8GBが7千円前後。変換アダプタ付きとは言え、さすが正規流通品です。

そんなわけで、現状いちばんお買い得度が高いM2は、「M2(8GB)+変換アダプタ」3,379円(楽天/送料込み)でした。変換アダプタは安心のSanDisk製なのもポイントです。

2009-03-29

高速メモステ「PRO-HGデュオHX」は、PSPでは真価を発揮できない

とあるお店のポイントが期限切れを迎えそうで、何か買わなきゃと思っていたところ、メモステDuoの高速版が安かったので買ってみました。

メモリースティック PRO-HG デュオ HX (8GB)
“メモリースティックPRO-HG デュオ” HX」8GB。一度聞いただけではまず覚えられない、どこぞの銀行もビックリのプレミア感溢れるお名前です。ダブルクォートの位置がまた微妙ですが、これが正式。

そんな名前には一応理由があるようで、「メモリースティックPRO-HG」という規格のうち、その廉価版にあたるHXシリーズ、という意味のようです。(参考:インプレスの記事

「廉価版」とは言うものの、廉価でない本流シリーズは4GBを最後にリリースが途絶えており、ラインナップが4/8/16GBとなっている「HX」がシリーズが実質的には「PRO-HG」規格に対応した(ソニーでは)唯一の製品となっています。(ソニーでは、と括弧書きしたのは、他にサンディスクからもPRO-HG対応メモステが発売されているからです。詳しくは後述)

リード20MB/s、ライト15MB/sとあるけど、PSPでは…?


どれくらい高速かというと、パッケージには「読み出し20MB/s」と誇らしげなプリント。
注意書きを読むと、「付属のUSBアダプターを用いた場合、リード20MB/ライト15MB」とのことで、ライバルのSDHCはいちばん速い「Class 6」でも6MB/sですから圧勝です。……というのはタチの悪い冗談で、SDHCのクラスが保証しているのは「最低速度」。ミニマムとマックス(平均値?)を比べても意味はありません。

ただ、インプレスのレビュー記事によると、PRO-HGは最低保証速度15MB/sとあるので、最低保証速度もメモステPRO-HGのほうが倍以上なのは間違いないようです。

パッケージ裏面の注意書き
こりゃPSPで使っても爆速? と期待したいところですが、パッケージ裏面の注意書きにはこう書かれています。

ハンディカム、“サイバーショット”、PSP(PlayStation Portable)などで本メディアをご使用になる場合、高速データ転送に対応しておりません。

なんだってー!

この「PRO-HG」規格は、従来の「PRO」と比べて次の仕様が強化されていて、その結果として高速転送を実現しているのだそうです。(参考:ソニーのプレスリリース
・インターフェース: 4bitパラレル→8bitパラレル(従来の2倍)
・クロック周波数: 40MHz→60MHz(従来の1.5倍)
というわけで「PRO-HG」規格に対応している機器なら、転送速度は確かに従来の3倍(理論値)となります。が、PRO-HG規格に未対応の機器の場合は従来どおりの仕様で転送されるわけで……。

とはいえ、今まで私が使ってきたメモステ、サンディスクの普及版2GBタイプですが、コレが従来規格(PRO)の最高速度に達していたか? と考えれば答えはおそらくノーです。つまり、PSPで使った場合、「PRO-HG」の恩恵は受けられないにしても、従来規格PROの範囲内での高速化は見込めるはず! そうと決まれば早速ベンチマークです。結果は以下。

メモステ ソニーMS-HX8Gソニー メモリースティックPRO-HG Duo HX 8GB (MS-HX8G)

メモステPRO-HG Duo HX 8GBベンチマーク (PSP-3000)

メモステ サンディスクSDMSPD-2048-J60 サンディスク メモリースティックPRO Duo 2GB (SDMSPD-2048-J60)

メモリースティックPRO Duo (SanDisk/2GB) PSP-3000

(※PSP-3000をUSBケーブルでPCと接続して計測)

…あ…あれ? シーケンシャルライト以外はすべて、サンディスクのスタンダード版のほうが速いんですが…?
サンディスク2GBは以前計測した結果を流用したのですが、今回「PRO-HG」はそのときと同じPC、同じ環境で計測しています。念のため再計測してみましたが、やはり(誤差はありますが)似たような数字に。

そこで、ソニー「HX」を付属のUSBアダプタでPCにつなげて計測してみたのが下の図。
メモステPRO-HG Duo HX 8GBベンチマーク (PC,USB)
こちらは「リード20MB/s、ライト15MB/s」という公称速度をそれぞれ5MB/s以上も上回る素晴らしい数字です! ランダムライト(4K)でサンディスクの普及版に負けてるのが多少気にくわないですが。

とりあえず、このPRO-HGメモステが壊れていないことは分かりました。PRO-HGメモステはPRO-HG対応機器で使わないと、その真価を発揮できないのです。

PRO-HGをPSPで使うのは「猫に小判」

というわけで結論。

  • PSPは、メモステの「PRO-HG」高速転送規格に対応していません
  • なので、PSPではPRO-HGの高速性能を活かせません
  • PSPで使うなら、従来規格(メモリースティックPRO)で充分です
  • むしろ従来規格のメモステのほうが、PSPでは高速になる場合もあります
  • ガッカリだよ……

PRO-HGは(少なくとも今のところは)ソニーの一眼レフデジカメ「α」で使うためのモノ……と考えるのが良さそうです。

PS3やPCで使う場合、本体内蔵スロットよりUSBアダプタ経由のほうがよい?


PSPが「PRO-HG」の高速転送に対応していないことは分かりましたが、PS3の場合がどうなのかは、どうもよく分かりません。
この「HX」のパッケージには、上述のように「サイバーショットやPSPは高速転送に非対応」という注意書きがあるんですが、その注意された機器の中にPS3は入っていないのです。
しかしネットで検索してみても、PS3が「PRO-HGの高速転送に対応している」と断定できる情報は見つかりません。PS3が「PRO-HGを読み書きできる」という情報は多いのですが、読み書きするだけならPSPだってできるわけでして。

ソニーが「PRO-HGを開発しました」というプレスリリースを出したのが2006年12月11日なので、そのちょうど1ヶ月前に発売された初期型PS3がPRO-HGの高速転送に対応している可能性は薄そうです。リリースでもPS3には触れられていないですし。

ただし、ややこしいですが、「PS3本体内蔵のスロットがPRO-HGの高速転送に非対応」だったとしても、それが即「PS3はPRO-HGの高速転送に非対応」となるわけではありません。HXに付属してきたUSBアダプタを使えば、PS3でも高速転送が可能になるからです。たぶん。だからPS3は非対応機器には入っていないのではないかと。

そもそも内蔵スロットがあるのは初期型60GBモデルだけで、私の20GBモデルには最初からスロットが内蔵されていません。20GBを買った私はむしろ勝ち組とさえ言えるでしょう。
ちなみに全くの余談ですが、20GBモデルは全PS3シリーズの中で唯一、無線LAN機能が搭載されていません。有線接続しているので普段は困らないのですが、無線必須のアドパが利用できないのが悲しすぎます。20GBモデルはPS2互換機能があるのは嬉しいですが、昨今、勝ち組ではなく負け組なんじゃないかと思い始めています。

閑話休題。
同じ理屈で、PCの場合も、本体内蔵スロットやお手持ちのUSBカードリーダライタを使うより、付属のUSBアダプタを使ったほうがたぶん速いです。(USBアダプタは出っ張るからイヤだ! という方は、後述のExpressCardアダプタを利用するという手もあります)

USBアダプタ経由で高速転送するときの罠


転送速度は爆速、PS3でも使える(たぶん)という素敵USBアダプタですが、一つ大きな罠があります。

付属のUSBアダプター“MSAC-UAH1”はマジックゲート™に対応していません。

著作権保護技術「マジックゲート」に対応していないと、著作権保護されたデータをコピー/ムーブできないことがあります。メモステのほうはマジックゲートに対応しているのですが、USBアダプタがマジックゲート非対応
そして、「PRO-HG高速転送&マジックゲートに対応したUSBアダプタ」というのはどうもこの世にまだ存在しない可能性があります。(ExpressCardタイプなら「MSAC-EX1」というアダプタが発売されています:ソニースタイルアマゾン

マジックゲートが必要でUSBでしか接続できないときは、PRO-HG高速転送は諦めてPROの転送速度で我慢するしかなさそうです。ちなみに「マジックゲートに対応した、USB接続のメモステPROリーダ/ライタ」が必要な場合、PSPが使えます。
いや、意外といるんですよ。メモステに入ったデータをPCで読もうとして、リーダライタ探している人。PSP持ってるのに。

USBアダプタがマジックゲート非対応というところからも、やっぱりPRO-HGは(とりあえず)デジカメ向け、ということが窺い知れます。私は写真の趣味はないので、そもそも一眼レフどころかコンデジすら持ってないんですよね…(写真を撮りたいときはケータイで)。PRO-HGの真価を活かせる日は(私には)来ない気がします。

▼市場価格調査

ところでこの「“メモリースティックPRO-HG デュオ” HX」8GB(型番MS-HX8G)、お値段は以下のとおり。

アマゾン: 6,480円(5,980+送料500)
○上海問屋: 7,698円~(7,299+送料399~)(Yahoo!楽天
○ソニースタイル: 8,480円(送料無料)
上海問屋は「メモカ激安」という印象があるので比べてみましたが、これに関しては今日のところはアマゾン最強です。ちなみにソニースタイルは「高い」という印象があるので比べてみましたが、そちらは予想を裏切らない結果に。


ところで「PRO-HG」規格は、上述のプレスリリースをご覧になった方はお気付きのとおり、サンディスクとソニーの共同開発です。というわけでPRO-HG対応メモステはサンディスクからも「Extreme III」シリーズとして発売されています。
アマゾン: 5,780円(送料無料)
ソニーの「HX」のようにUSBアダプタは付いてきませんが、その代わり20MB/sの「HX」と違ってこちらは30MB/s。安いのに1.5倍も速いというのは、かなり複雑な気分です。
ただ、高速転送に対応したリーダライタを持っていない場合、別に買おうとすると単品売りされているのは上述のExpressCardアダプタしか選択肢がないようなのでご注意を。
価格.comで見たらこれもアマゾンが最安だったので、他店価格はここには載せません。


PSPで使いたいから別に「PRO-HG」じゃなくていいんだけど、という方にはサンディスクの「Ultra II」シリーズ。「PRO」仕様ですが15MB/sを謳っています。PSPで使う場合に速度を求めるなら、これが最もコストパフォーマンスが良さそう。
アマゾン: 4,480円(送料無料)
これもアマゾンが最安。


8GBのメモステ(正規品)であれば何でもいい! となると、これまたサンディスクになりますが、その普及版が一番安い模様。上述ベンチマークのように、普及版でもソニーのPRO-HGを上回る数値を叩き出すことがあってあなどれません。
アマゾン: 3,600円(送料無料)
○上海問屋: 3,609円~(3,399+送料210~)
これの場合はアマゾンと上海問屋がほぼ同価格でした。ヴィッセル神戸と楽天イーグルスの勝利を祈願しつつ楽天の上海問屋で買うのが安いかも。
昨年末の価格と比べると、150円ほど値上がりしているのは市場経済の妙と言えます。

結論:PSPで使うならどのメモステを買うべきか


というわけで、PSPで使う分には「PRO-HG」である必要はない…ということが分かってしまいました(買った後に)。速さを求めるにしても、4,480円のサンディスク「Ultra II」で充分のようです。

どの容量を買うべきか? は難しい問題ですが、たとえばアマゾンの場合、
○SanDisk Ultra II: 2GB=1,980円4GB=2,580円8GB=4,480円
○SanDisk 普及版: 2GB=1,600円4GB=2,280円8GB=3,600円
というラインナップなので、容量単価(1GBあたりいくらか)を考えると明らかに8GBがお買い得です。
16GBはまだソニーからしか出ていませんが、アマゾンの最安値が8,970円、上海問屋だと9,898円~(9,499円+送料399円~)。お値段的には「Ultra II」8GBと容量単価はほぼ変わらず、と考えてよさそうですが、転送速度がUltra IIと比べてどうかは分かりません。

実は私が買った店は価格設定が特殊で、容量単価だと4GBのほうが8GBよりも安かったんですよ。4GBを2枚買って、さらに千円くらいプラスしないと8GBの値段に届かない。しかも4GBを2つ買えばUSBアダプタも2個。
コストパフォーマンス的には4GBのほうがお得なんですが、でも今4GB買っても寿命は短いよな…と思い、敢えて8GBを買うことにしました。PSPでゲームアーカイブス遊ぶにしても、1本で数百MBの容量を使うこともザラです。例えば、
バイオハザード2 … 750MB
ゼノギアス … 755MB
メタルギア ソリッド … 780MB
ポポロクロイス物語II … 895MB
確かに考えてみれば、PS1のソフトってCD-ROMでしたから、2枚組・3枚組ともなればギガ行っても不思議はありません。あ、「双界儀」は1400MBとあります。

そんなわけで、いま2GB使っててカツカツなんですから、4GBを買っても遠からず足りなくなりそう。だったら、8GBのほうが千円高かったとしても、それで買い換え時期が1~2年延ばせるなら、むしろトータルで見れば安く上がる可能性もある……かもしれません。

というような理由で私は8GBがオススメだと思うのですが、アレコレ考えたところで、メモリーカードの値段なんて1年2年もすれば目を覆いたくなるような値下がりをするのが世の常ですから、千円得したとか損したとか考えること自体が不毛なのかもしれません。むかーし買った8MBのCFはいくらしたっけなあ……。容積は何分の1になっておきながら、容量は1,000倍です。でもなんかもったいなくて未だに捨てられません。プリンタ(複合機)のCFスロットに挿しっぱなしになっていて、主にホコリ侵入ガードとして活躍しています。

2008-12-27

メモステと変換アダプタの価格調査('08年末篇)

前回、CR-5400(microSDHC→メモステ変換アダプタ)をPSP-3000で使うには不安があるという話を書きましたが、まあでもお値段的にはお得だったし! サブ利用するにはもってこい! と自分を納得させるために価格調査をしてみました。

メモリースティックDuo
■メモリースティックDuo 4GB
上海問屋…1,749円+送料210円(メール便)
アマゾン…2,280円(送料無料)

■メモリースティックDuo 8GB
上海問屋…3,249円+送料210円(メール便)
アマゾン…4,080円(送料無料)

microSDHC
■microSDHC 4GB (Class6)
上海問屋…669円+送料210円(メール便)
アマゾン…770円(他商品と合わせて1,500円以上にすれば送料無料)

■microSDHC 8GB (Class6)
上海問屋…1,547円+送料210円(メール便)
アマゾン…2,480円(送料無料)

※アマゾンは Class2 でよければ(速度が遅い可能性あり)1,880円(送料無料) という品も

CR-5400(microSDHC×2→メモステ変換アダプタ)
上海問屋…999円+送料399円~
アマゾン…1,080円(他商品と合わせて1,500円以上にすれば送料無料)

変換アダプタCR-5400(999円)+microSDHC 4GB(669円)+送料(399円)=2,067円で買えてお得だったよ! という結論を望んでいたのですが、
・CR-5400+microSDHC 4GBの組み合わせなら、アマゾンで1,850円(送料無料)で買える
・純正メモステ4GBも1,959円(送料込み)で買える
という残念な結果に……。

まあ、メモリーカードは時が経つにつれ急激に大容量化&値下がりしていくので世の常ですので、仮に今、どんなに相場より安く買えたとしても、半年後には普通にもっと安く買えちゃうわけで。100円単位で高い安いと言ってみても空しいだけかもしれません。初めて買ったコンパクトフラッシュは8MBで何千円だったっけなぁ。

2008-12-26

CR-5400(microSD→メモステ変換アダプタ)、PSP-2000/3000だとフタが閉まらない…

先日999円で買ったmicroSDHC×2→メモステDuo変換アダプタ「CR-5400」ですが、『ディシディア ファイナルファンタジー』でガシガシと敵をなぎ倒したりなぎ倒されたりしているうちに、どうしても気になることが出てきました。

メモステスロットのフタが浮いてる…

CR-5400と純正MSDuoのサイズ比較
調べてみると、CR-5400は純正のメモリースティックDuoと比べて、ほんのちょっと長いのです。たった1mm強の違いですが、この違いのせいでPSP-3000のメモステのフタが浮いてしまうのでした。

PSP-3000のメモリースティックのスロットは、左手人差し指が当たる場所にあります。そのため、操作が激しいアクションゲームなどでは、浮いているフタの上からCR-5400を何度も何度も押さえつけてしまうことになります。
どう考えても望ましくない圧力が端子にかかり、このままではCR-5400かPSPのどちらか(または両方)が壊れる可能性は高いと言わざるをえません。

仕方がないので、PSP-3000でゲームをするときには今まで使っていた純正メモステを使うことにして、せっかく買ったCR-5400は、動画のような「Lボタン(左手人差し指で操作するボタン)をほとんど使わないコンテンツ」専用とすることにしました。何とも残念。
(すべてのCR-5400がそうなのか、個体差があってたまたま私がハズレを引いたのかはわかりません)

なお、PSP-2000も同様にフタが浮きましたが、初代PSP-1000だとスロット内スペースに余裕があるようで、フタは問題なく閉まるようです。でもPSP-2000/3000に慣れちゃうと、1000はちょっと重くて……。
※参考:PSP-1000=ヒヨコ3羽分PSP-2000=ヒヨコ2羽分

2008-12-24

『ディシディア ファイナルファンタジー』ですれ違い通信してみた(新宿編)

昨日、東京駅(とその往復)ですれちがい通信して、フレンドカード7枚ゲットしたのに気をよくして、今日もすれ違い通信してみました。今日は新宿駅。

DISSIDIA FINAL FANTASY すれちがいカード配信結果(16人)
16人!
しかもマニュアルによると「一度に取得できる上限は16人」とのことなので、実際にはもっと多くの人とすれ違えていた可能性があります。アドパ(アドホック・パーティ)使える環境だと簡単に集まるそうですが、リアルワールドでも結構集まるものですね。さすが初日だけで35万本売ってるソフトだけあります。

※アドホック・パーティ:PS3を介してPSPどうしで通信する無料サービス。
アドホック・パーティ公式サイト
「すれちがいカード配信」モードを楽しんでみよう!

CR-5400+microSDHCをPSPとPCでベンチマーク

上海問屋 Yahoo!店 開店セールで999円で買ったmicroSDHC×2→メモステDuo変換アダプタCR-5400、性能はどうなのか気になったのでベンチマークしてみました。
(ちなみに「限定数特価!」と言っていましたが、半月経った今でもまだ999円で絶賛販売中です)

まずはPSP-3000をUSBモードにして、USBケーブルで接続したPCで計測。
CR-5400+microSDHC(4GB) PSP-3000

CR-5400に、一緒に買った microSDHC 4GB(Class6) を挿したもの。
CR-5400にはmicroSDスロットが2つありますが、スロット2は開けたまま。

メモリースティックPRO Duo (SanDisk/2GB) PSP-3000
比較用の、手元にあったSanDiskの純正メモステPRO Duo 2GB。
青色のスタンダードタイプ(高速タイプではない)です。


変換アダプタは変換しているのだから遅いだろうと思っていましたが、意外と健闘しています。
シーケンシャルリードなんかはさすがに純正メモステのほうが速いという結果になりましたが、ランダムリード(4K)では僅差とはいえ逆転しているのは驚きです。
CR-5100+microSD (2GB) PSP-3000

さらに比較用に、これまた手持ちの旧型変換アダプタ「CR-5100」に、microSD 2GB(Transcend製)を挿して、PSP-3000経由で計測。

CR-5100は旧型だしmicroSDはSDHCじゃないし、遅くて当然とは言え、実際に数字として見てみると、CR-5400を新しく買ってよかった! という気になれます。

ついでなので、PSPではなく汎用のカードリーダー/ライターを使ってCR-5400と純正MSを測ってみました。使ったのはバッファローコクヨサプライのMCR-C12H/U2

CR-5400+microSDHC(4GB) PC
CR-5400+microSDHC(4GB) PC

メモリースティックPRO Duo (2GB) PC
メモリースティックPRO Duo (2GB) PC

シーケンシャルリードなんかは明らかにPSP-3000は遅いけど、ランダムアクセスだとむしろPSP-3000のほうが速いという、なんとも言い難い結果に。

さて、汎用リーダー/ライターで測った理由は、変換アダプタCR-5400の変換オーバーヘッドを知りたかったからです。同条件で、CR-5400に挿してあったmicroSDHCをSDカードとして測ってみましょう。(microSDHC→フルサイズSD変換アダプタを介していますが)

microSDHC(4GB) PC
microSDHC(4GB) PC

速い! SDHCの速度保証を表すクラスは「Class 6」ですが、シーケンシャルライト6.269MB/sですから看板に偽りなしです。

とは言え、4Kのランダムアクセスとなると、CR-5400の変換オーバーヘッドはほとんどない模様。シーケンシャルリードも、3分の2になっちゃいますが、まあ充分といえば充分かも。


PhotoFast CR-5400
そんなわけで CR-5400 ベンチマークレポートでした。なお、変換アダプタは「ワンセグ録画」のようなDRMが厳しい用途には使えないそうなのでご注意ください。

2008-12-23

『ディシディア ファイナルファンタジー』ですれ違い通信してみた

PSP『DISSIDIA FINAL FANTASY』(公式アマゾン)にはいわゆる「すれちがい通信」の機能があります。ゲーム中で「すれちがいカード配信」というモードにしておくと、一見スリープモードに入ったように見えつつ実はアドホック通信(無線LAN)機能が生きていて、近くに同様のPSPがあると自動で「フレンドカード」という自己紹介カードを交換する仕組みになっています。

というわけで、祝日の今日、東京駅まで行く用事があったので、コートのポケットにPSPを忍ばせて出掛けてみました。
3時間後、家に帰ってからPSPの画面を見てみると……。
DISSIDIA FINAL FANTASY すれちがいカード配信

7人も交換できていました。さすが東京。

ちなみにフレンドカードには自分のプレイ実績に応じた「ゴーストキャラクター」を添付することができ、フレンドカードを貰った私はそのゴーストと戦ったりできるのですが。いきなりゴーストのレベルが100! 源氏装備! プレイ時間は64時間! とても太刀打ちできません……。(当方プレイ時間2時間、レベル3)