2009-11-24

「Maxtor Shared Storage II」にカスタムファームウェアを入れる

NAS「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)のHDDを換装した際、純正ファームウェアのイメージファイルをddコマンドで新HDDに導入しました。
このイメージファイル、実体は、
% file coyote-3.1.28.img
coyote-3.1.28.img: Linux rev 1.0 ext3 filesystem data (large files)
思いっ切りLinuxです。ということは、ある程度のカスタマイズなら簡単にできそう。
PCでマウントしてみて、起動プロセスや設定の仕組みを自分で調べて……というのもいいのですが、既にカスタム済みのファームウェアを作った方がいるので、今回はありがたく使わせてもらうことにしましょう。

カスタムファームウェアの適用手順

家庭用ゲーム機の“カスタムファームウェア”の場合は、純正ファームウェアのセキュリティホールを突くために様々なテクニックや道具が必要でしたが、MSS2の場合は全く難しいことはありません。

  1. 純正ファームウェアを3.5.74にしておく。
  2. www.openmss.orgのフォーラムから edamame-3.5.74.custom.bin をダウンロード。
  3. 純正ファームウェアのアップデートと全く同じ手順で、カスタムファームウェアのbinファイルを適用する。

つまり純正ファームウェアのアップデート手順そのままです。なぜカスタムファームウェアのファイル名が“枝豆”なのかは謎。

いちおうお約束として書いておきますが、事前にファイルはバックアップしておいてください。ファームウェアを書き換えてもファイル保存用パーティションには影響ないはずですが、万一、何かあっても責は負いかねます。

カスタムファームウェアを使うメリットは?

純正ファームウェアではできない機能を追加できます。
  • telnet/sshログインを可能にする
  • 自由にcronを回す
  • ファイルサーバ(Samba)に「ごみ箱」機能を付け足す
  • 電源コンセントにプラグを挿したら、電源ボタンを押さなくても自動起動させる
  • 一定時間アクセスがなかったらHDDをスリープさせて冷却ファンを止める
…等々、実用性の観点からもチャレンジしてみる価値はありそうです。追っていろいろ試す予定。

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