この記事のまとめ
要は「Windows 7から8に優待アップグレードしたよ」という話なんですが、次のような条件でも可能なのでしょうか(技術的に&ライセンス的に)――というあたりをまとめました。- パッケージ(DVD)版ではなくダウンロード版
- 優待対象となるPCとは別のPCに導入
- 32bit版から64bit版へアップグレード
- Windows 7を使っていたHDDとは別のディスクにクリーンインストール
1,200円の優待購入は他のPCに使ってもいい
「Windows 7 パソコンを買って、Windows 8 Pro を1,200 円 (税込)で手に入れよう」という優待購入プログラム。アップグレード版とはいえWindowsがそんなお手頃価格で買えるとは!さすがにこのお値段で買うためには、いくつか条件があります。(詳細は優待購入プログラム概要をご確認ください)
- 2012/6/2~2013/1/31に新規に、プリインストールまたはDSP版Windows 7を購入
- 個人のみ、1人5台分まで
- ダウンロード版のみ(ダウンロード後、自分でインストールDVD/USBの作成は可能)
おもしろいのが「提供されるライセンス」です。
各アップグレード ライセンスは、1 台の PC にのみ適用され、対象となっているオペレーティング システム (Windows XP SP3、Windows Vista、または Windows 7)に対して有効な基本ライセンスが付与されている PC にのみインストールできます。優待購入プログラムの対象となったWindows 7のPCではなく、手持ちの別のWindows PCに入れてもいいと言うのです。そりゃありがたい!
今回のご提供は、対象 PC を購入して参加条件を満たしたお客様に限られますが、システム要件を満たすいずれの PC に対してもインストールできます (Windows 8 のシステム要件をご参照ください)。 最新のソフトウェアやドライバーなど、PC を Windows 8 にアップグレードする方法の詳細は、各 PC メーカーの Web サイトを参照してください。
32ビット版→64ビット版のアップグレードも可能
というわけでVista時代に買った3年モノのThinkPad R400をWindows 8にアップグレードしたいと思います。……はて、今は32bit版(Windows 7 Home Premium)が入っているのですが、これを64bit版(Windows 8)にアップグレードすることはできるのでしょうか?
購入前によく寄せられる質問によると「64ビット版のインストールDVDがあれば可能」とあります。
ただ、32ビット版のWindows上では32ビット版のWindows 8しかダウンロードできません。64ビット版のWindows 8は、64ビット版のWindowsからしかダウンロードできないのです。
一瞬「宝箱の鍵が宝箱の中に入ってる状態?」と思えますが、Windows 8をインストールしようとしているPCとは別のPCでダウンロードしてDVDを作成すればOK、という意味でした。
- プロダクトキーは32ビット・64ビットで共通
- うっかり32ビットWindows上で優待購入してしまい、32ビット版Windows 8をダウンロードしてしまった……という場合も心配いりません。64ビット版Windows上でWindows 8 のセットアップを実行し、先ほど購入した際にメールで送られてきたプロダクトキーを入力すれば、64ビット版のダウンロード・DVD作成が可能です。
- 64ビット版のPCにDVDドライブがなくてもOK
- 64ビットWindowsの入ったPCはあるけど、そのPCではDVDが焼けない……という場合もOK。ダウンロード後にDVD作成を選んだ場合、実際にはISOファイルが作成されるだけです。できたISOファイルをDVDドライブのあるPC(32ビット版でも可)に移してから焼けば大丈夫です。
64ビット版Windowsをそもそも持っていないんだけど……という場合は?
- PCを借りる
- 「インストールしたいPCとは別PCでダウンロードしてOK」と明言されているので、友だちや職場やネットカフェのPCが64ビットなら、それを貸してもらえばよさそうです。
- 諦めてDVDを買う
- ダウンロード版を購入するときにDVDも併せて買うことができます。ダウンロード版を購入済みの場合はDVDを追加購入できます。送料込で約2千円、お届けには1~2週間くらいとのこと。
- そんなに待てない!という場合は…はなからダウンロード版は買わずに、発売記念優待版(DVD)をお店で買うのがいいのかもしれません。6千円ほどしますが(アマゾンだと5,495円)、すぐに手に入ります。
- 評価版を使う
- Windows 8発売前に配布されていたConsumer Preview/Release Previewを64ビット版で使っていた場合は、そこでダウンロードできそうです。Windows 8 Enterprise 90日間評価版でも行けるかもしれません。(評価版をそのような目的で利用することがライセンス的にどうなのかは確認してません、自己責任でどうぞ)
アップグレード版をクリーンインストールするには
32ビット版から64ビット版へアップグレードする場合は「新規インストール」しか選べません。データや設定・プログラムなどを引き継ぐことはできないのです。さらに、デュアルブートも許可されていません。(元のPCに付属していたリカバリメディアを使って旧バージョンを再インストールすることは許可されています)
となると、いっそクリーンインストールのほうがいいのかも、という気持ちになってきますが、「別のパーティションへのインストール」は許可されています。
じゃあせっかくなのでWindows 7とは別のディスクにインストールすることにします。(ちょうどHDDからSSDに変えようかなと思っていたところでしたし。別ディスクにインストールするならバックアップの手間も省けますし)
ところがインストールは途中で止まってしまいます。エラーメッセージを読むと英語で「リムーバブルドライブがない」というような内容。なんでここで外付けディスクの話が……?
しばらく悩んだ末、気づきました。アップグレード版ですから、「Windows XP/Vista/7がインストールされているかどうか」を探したのでは? 内蔵ディスクを探し、見つからなかったので次は外付けディスクを探そうとして、こんなエラーになっているのでは?
そこで、それまで使っていたWindows 7が入ったままのHDDをUSB変換アダプタで接続してからインストーラーを再起動。
――ビンゴです! インストーラーを先に進めることができました。
あとは画面の指示に従って進めていけば、無事、64bit版Windows 8導入完了です。
もちろんライセンス認証もOKです。
ついでなのでMedia Centerを無料(期間限定)で導入
ところでWindows 8では標準状態ではDVD再生機能などが省かれてしまいました。これらの機能を使うには「Windows 8 Media Center Pack」を800円でダウンロード購入するか、別途DVD再生ソフトを購入する必要があるのですが……。
今なら期間限定で(2013/1/31まで)無料で入手できるのです。せっかくなので忘れずに導入しておきましょう。
なお、申し込んでからプロダクトキーがメールで送られてくるまでは時間がかかることがあります。私は土曜日の夜に登録して、届いたのは月曜の朝でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿