2009-07-24

ThinkPad R400を買いました

自宅用にThinkPadを買いました。

奥さんの使っているVAIOノート、Pentium IIIでWindows 2000という前世紀に買った骨董品なのですが、いい加減限界なのでリプレースすることに。修理に出すこともなく、よく9年も稼働してくれたものです。(PCカードスロットやバッテリーなど、使い物にならなくなったパーツも多々ありますが)
4年前に買って私が使っているDellノート(Pentium M)を奥さんに譲って、私は新マシンを買うことに。

スペック検討

次のような条件で探しました。
◇画面解像度はWXGA(1280x800/1366x768)より上
いま使ってるマシンが15型WSXGA+(1680x1050)なので、WXGA以下だとちょっと狭苦しく感じてしまいます。ただ、15型でWSXGA+だと細かすぎる気もしているので、WXGA+(1440x900)くらいがちょうどいいかもしれません。
◇画面サイズは15型くらい
家でしか使わない(持ち運ばない)けど、それでも17型だと私には大きすぎに感じます。
◇CPUはCore 2 Duo
4年前のPentium Mよりは現在のCeleronのほうが速いかもしれませんが、でもまた4~5年は使いたいと考えると、ここは最低クラスで良いからCore 2 Duoを選びたいところ。AMD系は…もしかしたらコストパフォーマンス良いのかもしれないんですが、よく分からないので今回はパス。
◇GPUはできるだけディスクリート
内蔵(統合型)ではないグラフィックス機能。別に3Dゲーム遊ぶわけじゃないんで内蔵でもいいのかもしれないんですが、なんとなく。
◇10万円以下
なのでMacBook不可。なお中古は不可。
◇できればWindows 7の優待アップグレード付き
なのでVista Home Basicは避けたい。

Vostro(デル)かThinkPad(レノボ)か

というわけで直販から店頭型落ち品まで探しているうちに、だんだん次のどちらかに絞られました。
Dell Vostro 1520
Lenovo ThinkPad R400/500

直販サイトのCTOで構成を色々組んでみて比べてみて、コストパフォーマンスのバランスがいちばんしっくり来たThinkPad R400に決定。海外メーカーの直販は、タイミングによって値段もころころ変わったり、そもそもパーツが選べなくなったりするので厄介ですね。

実はDell Vostro 1520のほうが1~2万円安く、ほぼ決めていたのですが、いろいろ調べているうちに「欲しい構成は以前は9.5万くらいで買えたようだけど、今だと10.5万じゃないと買えない」ということが分かってきました。むざむざ1万円プラスするのがシャクで、だったらThinkPadにしちゃえ、と土壇場で変更。

かれこれ20年弱、PCという物を何台も買ってきましたが、ThinkPadを買うのは今回が初めてです。昔はThinkPadってもっと高かったし、個人的には「Windowsキー」と「タッチパッド」が必須だったのでどちらもなかったIBMは論外だったのですが、今ではどちらも備えているうえ、値段も手頃。「安いのでThinkPadにしよう」なんて時代が来るとは。

ThinkPad R400の構成

お値段は送料込み100,120円(税込)。当初予算の10万円をほんの僅かオーバーしましたが、まあよし。ちなみに送料は1円です。
ちょうどレノボWeb広告限定ストアに「3%OFFクーポン」があったので3千円ほど安くなりました。

上で「Vostroのほうが安くて10.5万」と書いてあったのにこれならThinkPadのが安いじゃん、とお思いかもしれませんが、保証期間が違うためです。保証期間を同じ4年にすると、ThinkPadのが2万高くなります。
構成は次のようにしました。
◇Core 2 Duo P8600
Core 2 Duoでいちばん安いもの。
◇Vista Home Premium
私が選んだパッケージでは他の選択肢はありませんでしたが、問題なし。 なお、Windows 7へのアップグレードは無料ではないですが、1,680円(税込)と安価です。
◇14.1型 WXGA+ LEDバックライト付き
「WXGA+」と「WXGA+ LED」の値差が4,200円と案外小さかったので、奮発して後者を選択。
◇ATI Mobility Radeon HD 3470 (256MB)(Intel X4500とスイッチャブル)
X4500だけだと-10,500円。PCでゲームをしない私の場合、3Dが必要になることはほとんどないので、1万円の価値があるかどうかは難しいところですが、後から悔やんでも増設するわけにいかないので。
◇4GB PC3-8500 DDR3
最小構成にして、自分で買ってきて増設したほうが安いかな? とも思ったんですが、2GB(最小)と4GBの差は3,150円。 価格.comでDDR3 PC3-8500の2GBの最安値が2,870円だったので、送料(または交通費)や手間を考えると、最初から4GBで買うほうが安上がりのようです。
◇250GB HDD (7200rpm/FDE対応)
いちばん安いのは320GB(5400rpm) でしたが、1,050円UPで7200rpmを選択。NASがあるから容量より速度を優先することにしました。 家で使うので、「FDE(Full Disk Encryption、HDDに搭載される暗号化機能)なしで安いタイプ」があればそっちを選んだのですが、ちょうどいい選択肢がなくて残念。
◇Expressカード/メディア・カード・スロット
Expressカードスロットは固定ですが、もう1つのスロットを「PCカード」「メディア・カード」「スマート・カード」から選択可能。「PCカード」とどちらにするかかなり悩みましたが、いま家にPCカードが必要な機械はないし、今後も機会はないだろうと。 「7-in-1メディアカードスロット」がどんなメディアに対応しているかはよく判らなかったのですが、SD/メモステ/xDが使える模様。CF非対応。メモステDuoがアダプタなしで直接挿さるかとかは不明。
◇Intel WiFi Link 5300 (a/b/g/n 最大450Mbps)
300Mbpsまで対応のWiFi Link 5100なら-1,470円。日本で450Mbps対応の無線AP(ルータ)はまだ売ってない気もしますが、この値差ならのちのち換装するよりお得かなと将来への投資。(11nは正式規格になったら600Mbpsまで出せそうなので、中途半端な投資に終わる可能性も…?)
◇1年間引き取り修理
延長保証に入るかどうか悩み中。ThinkPadの場合は、保証期間中ならいつでも延長できるようなので、あと13ヶ月は悩めます。(1年保証と言いつつ正確には出荷から14ヶ月)
◇4セルLi-Ionバッテリー
持ち歩くことはないので、いちばん小さな(安い)物。
◇DVDスーパーマルチ(2層)
ちなみに通常価格+75,915円のところ、今なら+33,810円でBDドライブ(書込可)にできるみたいです。でもまだBDは必要ないし、欲しくなったときは、外付けでもっと速いのをもっと安く買うと思います。
◇買わなかったオプション
指紋認証リーダー(+1,115円)、カメラ(+2,100円)、Intelターボメモリー2GB(+5,460円)、内蔵Bluetooth(+1,470円) キーボードはUS配列も+0円で選択可能ですが、私はJIS配列を選びました。職場がJISキーボードで、家でUS配列を使うと混乱するので。 Bluetoothはいま使ってないので、これも欲しくなったらUSB接続のアダプタを買えばいいかと。
◇標準スペック
34x24x3.1~3.5cm/2.5kg Gigabitイーサ/IEEE1394/モデム/VGA(アナログRGB) チップセットはIntel GM45、最大搭載可能メモリ容量は4GB。 映像出力は昔ながらのアナログ端子のみ。プロジェクターにつなぐためにはこの見慣れたD-Sub15ピンがいちばん安心とはいえ、DisplayPortとかにしてほしかったものです。(15インチモデルのR500はDisplayPort搭載)
◇その他、R400に標準搭載の素敵機能
HDDへの衝撃や振動を感知して、HDDを一時停止して保護。(さらにゴムクッションも搭載) キーボードを照らす液晶上端のライトで暗所でも作業可能に。(キーボード自体が光ればもっと嬉しいですが、暗所で使うこともほぼないのでこれで充分) 堅牢なカーボン・ファイバー・プラスチック。

レノボのサイトはかなり適当

それにしてもレノボのサイトのスペック表は、相当いい加減です。ThinkPadシリーズ別対応表では、Rシリーズは私が買った「スイッチャブル・グラフィックス」や「LEDバックライト付きディスプレイ」は選べないことになっています。
逆に「マルチタッチ対応タッチパッド」が標準搭載となっていますが(しかも「ネットワーク接続性」の項目に)、Rシリーズではシングルタッチのようです。

日本法人のやる気がないのが原因かと思いましたが、USサイトも同様にグダグダでしたので、全世界的な傾向のようです。
サイトを見ている限りでは、ThinkPadの各シリーズがそれぞれどう違っていて、各パーツがどういうものなのかすらよく分かりません。満足できる買い物をしたい人は、事前にネットなどで広く綿密な下調べをしたほうがよさそうです。私は勢いで買っちゃいましたが。

そんな会社から買って大丈夫なのかと不安になりますが、ThinkPadの製品そのものの作りは、IBMの手を離れた今でもそれなりに評価が高いようです。(機種にもよるみたいで、Rシリーズはどちらかと言うと廉価版なのであまり褒められていませんが)
アフターサポートは今でも日本IBMがケアしてくれるようで、「買うまでは不安だが、買ってからは安心」という評価をネット上で少なからず見掛けました。

配送(意外と早かった)

購入は7月7日。「2~3週間かかる」とのことでしたが、7/13には香港出発(中国生産です)。17日に配達完了。意外と早かったです。
注文状況はWebから確認できますが、ずっと「生産指示済み」でなかなか「生産中」にならないなあと思っていたらいきなり「出荷済」になっていました。出荷されるとメールが来ますので、サイトでステータスを確認できたところで「ちゃんと受注されたか確認できる」以上の意味はないようにも思えます。

ファーストインプレッション

(Dellと比べて)梱包の箱が小さいです。Dellが大きすぎるのかもしれませんが。

Dellと違って紙の納品票(構成表)が付いて来ません。注文時や発送時のメールでも構成は記載されていなかったので、記憶を頼りに確認しなきゃならないのかと思いましたが、構成はオンラインで確認できるそうです。ただし確認するには製品のシリアル番号が必要ですので、「あれ? あのオプション結局どっちを買うことにしたんだっけ?」とど忘れした場合、到着後するまでは悶々と過ごすことになります。

筐体はとにかく頑丈そう。蹴飛ばしても踏んづけても大丈夫そうな安心感があります。バイク乗りの人がThinkPadを好む理由が分かった気がします。
私は持ち歩かないので、そこまで頑丈でなくてもいいのに……とさえ思えてきます。それでもRシリーズはTシリーズと比べると弱いのだとか。

端子類は左側、右側は光学ドライブ。USBポートは左2つ、右にも1つあるので、右利きの人がマウスをつなげる場合も取り回しには困りません。
ThinkPad R400のトラックポイントとタッチパッドもっとも、操作用インターフェースはトラックポイント(スティック)にタッチパッド、クリックボタンが2つずつにスクロール用ボタン、とやたら充実していますから、「ノートでもマウス派」の人は卒業のチャンスかもしれません。

総じて、「安っぽさ」は感じさせない、いい機種だと思います。無骨なので好き嫌いは分かれそうですが。
なお、上で触れなかった液晶とキーボードのインプレッションは、次の記事で。

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