2009-01-21

ノートPCの画面がやっぱり映らない→あきらめて修理へ

先日ノートPCの画面が真っ暗になって、ドライバ入れ直しで復活、という話を書きましたが、ほどなく症状が再発しました。
試行錯誤するうちに、これはもうハードウェア的な故障としか思えない、ということで修理に出すことになりましたが、とりあえず過程をメモで残しておきます。

【症状】
◇画面がまったく映らない。真っ暗。
◇でも画面が映らないだけで、OSは動いている。
◇ということは液晶パネルや接続ケーブルの故障か? と思いきや、BIOSや起動中は画面表示されるし、Windowsもセーフモード(640x480)なら映る。

【かなり重いけど、むりやり画面表示させる方法】
このノートPC(Dell Inspiron 6000)にはATIの「MOBILITY RADEON X300」というビデオチップが載っているのですが、ATIのドライバを使わずにWindowsの標準ドライバを使えば、640x480より大きな解像度でも映せることが判明。
ただし、かなり遅いです。Webブラウザでページをスクロールさせるだけで目に見えてもたつきます。実用としては耐えがたいものがありますが、狭い640x480よりはマシということで、修理に出すまでのあいだ我慢することにします。

【ATIドライバを無効にして、Windows標準ビデオドライバを使うには】
手順はWindows XPの場合です。
◇「デバイス マネージャ」を開きます。(コントロールパネル→システム→[ハードウェア]タブ)
◇「ディスプレイ アダプタ」の下にある「MOBILITY RADEON X300」を右クリックして「無効」を選択
これでATIのドライバの利用を止めたので、再起動すると自動的にWindows標準のドライバが代わりに使われるようになります。(LinuxとかのX11で言うと、ドライバの設定で「ati」の代わりに「vesa」を使うようなものです)

ちなみに右クリックしたときに「無効」の代わりに「削除」を選んでしまうと、次から起動するたびに「ドライバが入ってないよ」というメッセージが出てうっとうしいのでオススメしません。

【Windows標準ビデオドライバの解像度変更】
さて、再起動すると640x480で表示されていると思いますが、デスクトップ右クリック→プロパティ→[設定]タブ で解像度を変更できます。ただし、640x480、800x600、1024x768、1280x1024 の4通りしか選べません。せっかくのWSXGA+(1680x1050)液晶が……。

【フルスクリーン(引き延ばし)表示→原寸大(ドットバイドット)表示】
1680x1050表示ができないのは仕方ないとして、Windows標準ビデオドライバで利用可能な解像度はどれも、1680x1050とは縦横比が異なります。そのため、フルスクリーン表示にしていると横長になってしまいます。4:3の映像をワイドテレビで見ているような感覚。
それが嫌なら、フルスクリーン表示をやめて原寸大で表示させることもできます。(その代わり、周囲に黒枠が出るようになります)
設定はBIOSからになります。起動時、Dellのロゴが表示されているとき(Windowsの起動画面(旗とプログレスバー)が出るよりも前)にすかさずF2を押すと、BIOSのセットアップユーティリティが起ち上がります。
[Video]項目の…詳細忘れました。ぜんぶ英語ですがそんなに項目数は多くないので、それっぽい項目を見つけて設定を変更してください。

これを変更すると、Windows起動後だけでなく、起動中の画面などもぜんぶドットバイドット表示になります。
「縦横比も正しくなったし、引き延ばされなくなったことで締まりのある表示になった」と思うか、「こじんまりと小さくなって窮屈になった」と感じるかは人それぞれですが。

【そして修理へ…】
何とか使えるようになったので、これで修理を申し込みます。(つづく)

【おまけ:Windows標準ビデオドライバのもうひとつ残念なところ】
Windows標準のビデオドライバは、上で書いたように遅いうえに解像度制限があります。特定のビデオチップに依存しない、汎用ドライバなので仕方ないところですが、もうひとつ残念な点があります。
それは、パワーマネジメントの対応が弱いこと。具体的に言うと、スタンバイ(スリープ)や休止状態(ハイバネーション)に入れません。使わないときは電源を落とすしかなく、ノートPCにとってはかなり痛いところです。

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