ThinkPad E440を買った
4年半前に買ったThinkPad R400、いろいろヘタってきたのでリプレースを検討。
「
14インチで1600×900」という、大きすぎず小さすぎず荒すぎず細かすぎずのサイズ感が気に入ったので、今回もThinkPadにしました。
- モデル: ThinkPad E440
- Rシリーズはディスコンになっていて、後継はLシリーズらしい。
でもR/Lシリーズほどの堅牢性はいらないし(持ち歩かない)、セキュリティもほどほどでいいし(ビジネス用途じゃない)、安めのEシリーズでもいいかなと。
キーボード周りは L・E とも同じみたいですし。
- CPU: i5-4200M
- i5以上でいちばん安いものに。
- メモリ: 4GB
- 最初から8GBにすると+7,500円ほどしますが、別途4GBを買って自分で増設すれば+5千円程度で済みます。DDR3L-1600(PC3L-12800)、アマゾンだとサムスンやエレコムなど。
- OS: Windows 8 (64bit)
- あとで手持ちの 8 Pro に入れ替えるので、まずは安い8(無印)で。
「8 Pro(64bit)」のプロダクトキーを持っている場合は、8.1 じゃなく 8 を選んだほうがいいです。8.1(無印)→8 Pro のアップグレードはできないようなので。
- HDD: 500GB(5400rpm)
- これも手持ちのSSDに入れ替えるので、いちばん安いのを。
以上、63,903円(税込、消費税5%時)。75,180円からクーポンで15%OFFでした。
「14インチで1600×900」はマイナーながら他メーカーでも数機種はありますが、このスペックでこの値段に抑えられるのはレノボならでは。
その代わり、注文してから
届くまで26日間かかりましたが……。
メモリ増設、HDDをSSDに交換
どちらも裏蓋を外せば簡単にアクセスできます。
最初、裏蓋が固くてなかなか開かず、割れるんじゃないかと心配するくらいのチカラ任せでやっと外せました。
Windows 8.1 Pro にアップグレードする
クリーンインストールしようとすると、かなり大変でした。
プリインストールの Windows 8 を 8 Pro にアップグレードするほうが、圧倒的にお手軽です。
アップグレードは次のような手順になります。
- 1. HDDの内容をSSDにクローン
- 元のHDDから起動して、USB接続したSSDにHDDの内容を複製。SSDに付属していたSamsung Data Migration Softwareを使いました。
- 2. SSDから起動
- HDDを取り外しSSDを装着。SSDから Windows 8 が起動することを確認します。
- 3. Windows 8 Pro にアップグレード
- [Windows 8 への機能の追加]→[プロダクト キーは入手済みです] から 8 Pro のプロダクトキーを入力。
- 4. Media Center Packを持っている場合はさらにアップグレード
- 上記3.と同じ手順です。
- 5. ライセンス認証
- [Windows のライセンス認証] から再度プロダクトキーを入力。
私の場合、別のPCで使っていたライセンスだったためか、電話認証となりました。しかも長い長い数字(インストールID)を打ち込む自動応答の結果もNGで、オペレーター対応に……。
(日曜の丑三つ時というのに、日本人のオペレーターさんが対応してくれたのには驚きました。質問に正直に答えたところ、すぐに確認IDを発行してもらえました)
- 6. Windows 8.1 にアップデート
- 8.1への更新プログラムは[Windows ストア]にあります。Windows Updateを探しても見つからないので要注意です。 8.1 Update (KB2919355) は適用済みのようでした。
注意したい点として、8 Pro のプロダクトキーは
8.1 Pro では使えないみたいです。
「8 → 8.1 にアップデート → 8.1 Pro にアップグレード」…としようとすると、8 Pro のプロダクトキーが使えなくて詰みます。
8 → 8 Pro(→ 8 Media Center)までアップグレードした後で 8.1 にアップデートするのが良さそうです。
Windows 8 Pro をクリーンインストールするには?
この機種に Windows 8 Pro をクリーンインストールするには、大きなハードルが2つ。
- WindowsのプロダクトキーがBIOSに書き込まれている
- 何かのドライバーが必要
1.は何とかできましたが、2.で行き詰まって、気力が尽きて断念してしまいました。
1.は、
OEMライセンス認証(OEM Activation 3.0)と呼ばれる仕組みで、BIOS内にプロダクトキーが埋め込まれているそう。
ディスクから 8 Pro をクリーンインストールしようとしても、プロダクトキーの入力画面が表示される代わりにBIOS内のプロダクトキーが優先して参照されてしまい、これが 8(無印)用のキーのため、8 Pro のインストールができません。
明示的に別のプロダクトキーを与えるには、インストールメディアに
EI.cfg と PID.txt というファイルを用意します。
- EI.cfg
-
[EditionID]
[Channel]
Retail
[VL]
0
- PID.txt
-
[PID]
Value=XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
これらのファイルをインストールメディアの Sources ディレクトリに置きます。
USBディスクからインストールする場合はディスク内を直接編集できますが、DVDメディアの場合は、焼く前にファイルを挿し込みます。
- インストール用データをMicrosoftのサイトからダウンロード
- 「今すぐインストール / メディアを作ってインストール」の選択肢が表示されたら、C:\ESD\sources\ に EI.cfg と PID.txt を置く
- 「メディアを作ってインストール」を選んでISOファイルを作成
これでプロダクトキー入りのインストールメディアは完成です。
ただ、私の場合、このメディアでクリーンインストールしようとしたら何かのドライバーが足りずに先に進めず。
何のドライバーかも分からず、調べているうちに「プリインストールの 8 を 8 Pro にアップグレードしたほうがラク」という話を目にしたので、クリーンインストールは諦めました。
なお、ThinkPadの場合、プリインストールされているアプリケーション(PowerDVDなど)は Lenovo のサイトから再入手できません。(ドライバーやユーティリティは入手できます)
とはいえプリインストールのうち Norton Internet Security や Kingsoft Office は試用版なので速攻アンインストールですし、惜しいのは PowerDVD / PowerProducer くらいでしょうか。
ThinkPad E440所感
今まで使っていたThinkPad R400と比べると、HD動画の再生などはとても軽やかに。ただ、前から「SSD+メモリ8GB」だったので、普段使いではそれほど差は体感できません。
とはいえ、ガタが来ていたキーボードや光学ドライブが新品になったのはうれしいものです。
キーボードはアイソレーションになって1列減って配列も変わりましたが、それほど違和感ないです。独立してた音量ボタンがファンクションキー兼用になったのは残念ですが。
いちばん慣れないのが、ボタン一体型になったトラックパッド(クリックパッド)。
- ボタンがパッドと一体なので、クリックするために押し込む距離が長く、押したと判断されるまでの遊びも大きい(特にセンターボタンやダブルクリック)
- ボタンがパッドと一体なので、クリック時にポインターが動いちゃう(特にダブルクリック)
- トラックポイントとパッドの連携がおかしい(トラックポイントでポインターを移動した後、パッドをタップしても初回はクリック扱いにならない?)
- 【これは解決】トラックパッドのボタンクリック時に、キーボードの[Ctrl]と[CapsLock]を入れ替えたことが認識されない。[Ctrl]+クリック(エクスプローラーの「ファイル複数選択」や、ブラウザの「リンクを新しいタブで開く」)したい場合は元の[Ctrl]ボタンを押さないといけない
「[Ctrl]は[A]の左隣」派としては最後の問題は致命的なので、解決方法を調査中。(追記:解決しました ⇒
入れ替えた[Ctrl]キーが、トラックパッドのクリック時に認識されないときは)