2010-03-31

Aspire easyStore H340初期設定

格安だったので半ば勢いで買ったAcer Aspire easyStore H340、時間がなくて放置してましたが、いよいよ初期設定です。

基本的には「大事なデータの保管箱」ですから、変なカスタマイズはせずに安定稼動が第一。
とはいえ快適・便利に使おうとすると、吊るしのままでなく、ちょっと手間をかけたほうがいいこともあるようで。

初期設定(「WHSコネクタ」と「WHSコンソール」の導入)

まずはマニュアルどおりに初期設定します。
HDDベイが3つ空いているので、手持ちのHDDを突っ込みたくなりますが、初期不良時に切り分けが面倒ですからまずは我慢。

電源を入れるとしばらくHDDがカリカリ言ってますが、音がおさまったらクライアントPC側に「Windows Home Server コネクタ」というクライアントソフトをインストール。
同時に「Windows Home Server コンソール」もインストールされますが、こちらがクライアントPCからサーバーの管理画面を開くソフトです。

Windows Home Server(WHS)を触るのはこれが初めてでしたが、ウィザードどおりに進めるだけで特に困ることもなく初期設定完了。

システムのアップデート(必要なかった)

ネットでH340について調べると、たまに目にするのがSystem Monitor Serviceのアップデート。説明されている手順にしたがって進めたら、
現在のバージョン:1.0.14
インストールしたいバージョン:1.0.13
実行しますか?
とのこと。よく読むとこのドキュメントはH340-S1/S2向け。ウチのはH340-S3なので対象外だったようです。

何もしてなくてもメモリ使用率70%

コンソール開いたら「パフォーマンスモニタ」というのがあったので、見てみました。
メモリの使用率が70%あたりを推移しています。まだセットアップしただけで何もしてないのに……。

余らせておいてもしょうがないとは言え、さすがにこれだといろいろ使い始めたらあっという間に天井に頭をぶつけそうな予感がします。
とりあえず、iTunesサーバーとかリモートアクセスとか、当面使わなそうなサービスを全部オフにしたところ、50%くらいにはなりました。
いろいろ使っていきたければ、いま挿さってる1GBメモリを2GBに換装すべきかも。(ハードウェアスペックは1スロットのみ、最大2GB)

でもいまメモリ高いんですよね。DDR2-800の2GB、4千円くらいします。1年前は1,500円くらいだったのに……。

プリインストールのセキュリティソフトは6ヶ月体験版

「McAfee Total Protection Service」というセキュリティソフトがプリインストールされていますが、有効化されていません。そのため「ネットワークの正常性」が「致命的な状態です」とか怖い表示になっています。

それならばと「今すぐ有効にする」を選ぶと……?
H340 McAfee
「6か月間のトライアルをご利用いただけます」とのこと。体験版が入ってるだけのようです。アンインストールしてしまいましょう。

アンインストールはリモートデスクトップで

ここからはマニュアルには書かれていない中級編になります。

リモートデスクトップで接続します。
Windows Home Serverにリモートデスクトップでログインした際の警告表示
いきなり警告が表示されて、「何かあっても自己責任」の世界に足を踏み入れた洗礼をいきなり浴びた気分です。
(ログインするたびにこの警告を見たくない場合は、スタートメニューの「スタートアップ」に登録されているHTMLファイルを外してしまいましょう)

McAfeeソフトのアンインストールは「コントロール パネル」→「プログラムの追加と削除」から。つまり普通のWindowsでの操作と同じです。

アンインストールしてしまうと、「ネットワークの正常性が致命的な状態です」という渓谷が「セキュリティソフトが入っていません」とでも変わる……かと思いきや、「正常」に。そういうものなんでしょうか?

代わりのセキュリティソフトをどうするか

さて、代わりにどんなセキュリティソフトを入れましょうか。
Windows Home Serverで動作保証のあるソフトは少ないようです。

H340利用者の間ではavast! Windows Home Server Editionが人気の模様。ライセンス料は1年5千円弱、3年だと9千円弱。McAfeeが1年7千円弱、3年で1.4万円弱なので、いくらかお得です。「McAfeeは重い、avast!は軽い」というイメージもありますし。

他にはWHSClamAVというオープンソースのアンチウイルスソフトがありました。Windows Home Server対応を謳った無料でも使えるソフトは唯一かもしれません。
こちらはウイルス対策専門で、ファイアウォール等の機能はないようです。

外出先(インターネット)からのリモートアクセスを考えるなら、ファイアウォール含めちゃんとしたセキュリティ対策を施すべきでしょう。Home Serverは他ならぬWindowsですから、様々な脅威から最も狙われやすいプラットフォームです。
とは言え、ウチの場合は今のところ外部からのアクセスは想定していないのでルータに穴も開けないし、ファイアウォールはWindows標準のものが一応立ってるはずだし。
だいたい今までもNASにアンチウイルス対策なんてしてきてません。(アンチウイルスは各クライアントPCで対策)
というわけで、とりあえず、このままで行ってみようかな……?

2010-03-10

Acer Aspire easyStore H340-S3が29,800円

たまに型落ちの新品なんかをとんでもない価格で放出することで目が離せないNTT-X Storeですが、また凄い物が出てきました…!

Aspire easyStore Home Server H340-S3
29,800円(送料無料)
価格.com最安値 41,500円

【スペック】
Windows Home Server
HDD: 1TB(空きベイ×3、ホットスワップ対応)
CPU: Atom 230
ギガビットイーサ
【参考】
インプレスBBWatchレビュー記事


単純に「1TBのNAS」と考えるとニキュッパは微妙です。アマゾンだと半額以下で1TBのNASが買える時代です。
しかし。このAcer easyStore H340、何と言っても4ベイです。しかもHDDの追加・交換が自由。
そして普通のNASに比べるとハードウェアスペックが強力なため、読み書きが非常に速い。上記レビュー記事のベンチマークを見ても、ギガビットイーサ接続時にはPC内蔵HDDと比べても遜色ないスピードが出ているようです。

もちろん出来合いのNASを買ってくるかわりに自分でPCを組めば、よりハイスペックなNASを作れます。ただしそうなると、さすがにこのコンパクトさ(一辺約21cmの立方体)で3万円を切るのは難しい。

ちょうど家のNASが容量不安を抱えているところでして、「新しく1.5か2TBのHDD買ってきて、載せ替えて、データ移行して…」というプランを考えてやる気が出なくてゲンナリしていたところでした。や、まあ、H340を買ったところでどっちみちデータ移行はしなきゃいけないんですけど。

今のNASが「2TBの壁」を越えられるかも分からず、もし超えられないと仮定すると、いずれNAS本体も買い換える必要が出てきます。
……我ながら強引な仮定だとは分かっています。でもこのNAS、HDD交換はサポート外ですから、2TBを超えられるかどうかはやってみないと分かりません。「2TB超のHDD買ってきて、取り付けたら認識しない」ではちょっと悲しすぎます。
2TB超のHDDが潤沢に出回るようになれば、勇敢なチャレンジャーのレポートをネットで見つけることもできるかもしれませんが、まだ1年くらいはかかりそうです。1年後にH340が29,800円で買えるという保証はありません。スペックを考えてもこの値段は通常価格ではありえなさそうです。

だったらもういま買っちゃえ! と勢いでクレジットカード番号を入力したのでした。H340も2TBの壁を越えられるかは不明ですが、仮に越えられなくても、ベイが4つあるので合計8TB(2TB×4)積めます。半分をバックアップとして使っても4TB! これならさすがに当分大丈夫でしょう!

と必死で肯定していますが、なぜなら冷静に考えてみると、私の場合無線LANで使うことがほとんどだから“データ読み書きの速さ”なんて関係ない気がしてきたからです……。802.11nは公称300Mbpsですが、ウチでは実効4~50Mです。

だいたい2TBもあれば当面足りたのでは? と考え出すと、今のNASを2TBのHDDに換装するだけだったら1.3万円くらいで済んだハズとか……。いやバックアップ用にもう1台2TB買ったら2.6万か。でもいまNAS本体とバックアップで使ってる1TB×2を売れば1万円くらいにはなるから差し引き「1.6万円で済んだ」計算?
差額の1.4万円分の価値を見出せますように…!

(いま使ってるNAS本体も要らなくなるから売っちゃえば? とお思いかもしれませんが、このNAS、HDD換装時にツメをバキバキ折っちゃったから、二束三文でしか売れないと思うんですよね……。だいたい国内流通してない(メニューも日本語対応してない)のでそもそもオークションに出てるの見かけないし)

2010-03-08

ThinkPadの光学ドライブを他PCでも使いたい(2)~SATA Slimline変換ケーブル

あらすじ

←前回
ThinkPad R400内蔵の光学ドライブを他のPCにつないで使おうとしたら、コネクタが「Slimline」という聞き慣れないタイプでした。
Slimline SATAドライブをUSB接続するにはどうすれば?

市販の「Slimline→SATAケーブル」は、端子のオス/メスに注意

Slimline SATA→SATA+電源ケーブルSlimlineコネクタのドライブと普通のSATA端子をつなぐケーブルは、いくつか市販されていました。
私が買ったのは TFTEC(変換名人) のSSATA-SATA1 というケーブル。

USB-SATA変換ケーブルは手持ちのものがあったので、これでSlimlineドライブをUSB接続できるはず! …と思ったら、電源はつながりましたが、SATAコネクタがオス同士になってしまいました。


そこで急遽、SATA延長アダプタ(メス⇔メス)SATAメス⇔メスの延長アダプタを追加購入。ミヨシ JAD-SASAという品でした。


無事、VAIO type Pで利用できるように

というわけで色々買って色々つないだ結果がこの写真。
VAIO type PとSlimlineドライブ
VAIO type Pからも問題なく認識し、当初の目的だったリカバリディスクの作成もつつがなく終了しました。一安心です。

かかった費用は、
◇Slimline SATAケーブル…商品436円+送料210円=計646円
◇SATA延長アダプタ…商品480円(店頭購入なので送料なし)
合計で1,126円でした。

ちなみに:別案を考える

VAIO type Pで光学ドライブを使いたい機会はめったにないだろうと考えて、今回は「シンプルな変換ケーブル/アダプタでいいので最安プラン」で探しました。いちおう、比較検討した別案も載せておきます。

◇スリム光学ドライブケース(2千円コース)
光学ドライブをケースに入れるだけで、USB接続の外付けドライブができあがりという優れ物です。ケーブルがごちゃごちゃしないのは嬉しい。
たとえばタイムリーSLIM-U02SATABアマゾンで2,080円)とか。
正直なところ、千円差ならこっちにしても良かったかも……。(SATA延長アダプタの追加購入が誤算でした)

安さにチャレンジするなら1,600円(送料込)という商品もあるようです。ただしこちらはACアダプタでなく追加USB電源ケーブルでの給電のようなので、DVD書き込み時に電力が足りるかどうかは不明。たぶん足りると思いますが。

◇内蔵型DVD-Rドライブ(3千円コース)
USB-SATA変換アダプタは手持ちの物があるので、内蔵型DVDドライブを買っちゃうという手もありました。アマゾンで最安2,952円
ヤフオク等で中古のPATAモデルを探せば、千円コースも可能かもしれません。でもかさばるモノを増やしたくなかったので没。

◇外付けポータブルDVD-Rドライブ(5千円コース)
ちゃんとした外付けポータブルDVD-Rドライブを買うとすると、アマゾンで最安5,480円。お手軽さと安心感はあります。人に相談されて薦めるなら多分このコース。これより安い案だと「もしかしたらうまくいかなくて安物買いの何とやら」になるリスクがあるので。

◇純正外付けドライブ(2万5千円コース)
ソニースタイルで24,800円(VGP-UDRW1)。
他のドライブと違って「VAIO type PにおいてDVDから起動できることが保証されている」のが最大のメリットでしょうか。そこに差額の2万円を価値を見いだせるかどうか。(店によっては1.5万くらいで売ってるみたいですが)

2010-03-07

ThinkPadの光学ドライブを他PCでも使いたい(1)~SATA Slimlineコネクタ

概要

ThinkPad R400の光学ドライブは簡単に取り外せるようになっています。
じゃあ他PCにつなげて使ってみよう…と思ったら、コネクタの形が「スリムライン」という聞き慣れないタイプでした。
それって他PCにもつなげられるの? というお話です。

話の発端:うっかりVAIO type Pを買いまして

VAIO P先月、NTT-X StoreVAIO type Pの出物がありまして。
Vista Home Basic(32bit)のHDD(60GB)モデルが49,300円。CPUがAtom Z520(1.33GHz)というのが残念ですが(Sony StyleならZ550(2.00GHz)も選択可能)、それを差し引いてもこの値段は破格。
XPモデルだと5万円台もあるみたいですが、Vista以降のモデルはメモリ2GBなのに、XPモデルは1GB。VAIO Pのメモリはオンボードで増設スロットがなく後から増やせないので、XPモデルはちょっと微妙。

後から強化できないという点ではCPUも同様ですが、たとえばLinux載せちゃえば、たぶんAtom Z520もZ550も大差ないような気がする。メモリが1GBか2GBかの違いは大きそうだけど。

二次記憶がSSDじゃなくてHDDというのはつまらないですが、後からSSDに換装するのは、ネットで検索した限りでは大変だけどできなくはなさそう。Vistaから7へのアップグレードも(買ってくれば)可能だし。
あと、この値段でWiMAX搭載。たぶん使わないけど。

というわけで衝動買いしちゃったのが話の始まり。

リカバリディスクを作りたいけど、VAIO type Pは光学ドライブ非搭載

さて、PCを買ったら早々にやらなきゃいけないことの一つに「リカバリディスクの作成」があります。
最近はコストダウンのためかリカバリディスクが付属していないことが多く、自分で作成しなければなりません。万一、リカバリディスクを作らないままHDDがクラッシュしたら、メーカーからリカバリディスクを購入しなければならないのです。
また、リカバリディスクを作ると、HDDのリカバリ用領域を消すこともできるので、利用できるHDD容量が増えるというメリットもあります。

そういうわけで早速リカバリディスクを作るか…と思いきや、VAIO type Pには光学ディスクドライブが搭載されていません。USBの外付ドライブが必要なのです。
純正品(VGP-UDRW1)は2万5千円くらいで売られていますが、まあUSB接続だったら何でも大丈夫だろうとウチにある外付ドライブを使おうとしたら……。

手持ちの外付ドライブ、「CD-RW/DVD-ROM」って書いてありました…。DVD焼けないじゃん!
考えてみたらずっとノートPCの内蔵ドライブを使っていたので、外付ドライブは相当古いものしか持っていなかったのでした。

ThinkPad R400の内蔵光学ドライブは取り外せる

滅多に使わない外付ドライブを買うのもね…と悩んでいたら、ふと思い出しました。ThinkPadの内蔵光学ドライブは、ワンタッチで取り外しができるのです。もしかしてこれ、VAIO type Pにつなげられるんじゃ?

取り外してみると、コネクタの形状がSATAのようで微妙に違います。
具体的には、SATAの信号ケーブルは挿さるんだけど、電源ケーブルのコネクタの大きさが違う。

調べてみると、ThinkPad R400の光学ドライブは「ウルトラベイ・エンハンスド」と呼ばれる仕様で、SATAのスリムライン(Slimline)というコネクタを採用している模様。
ThinkPad独自規格じゃないようなので、変換アダプタも手に入りやすいかも? 探してみることにしました。

長くなってきたので続きます…!
(2)~SATA Slimline変換ケーブル