基本的には「大事なデータの保管箱」ですから、変なカスタマイズはせずに安定稼動が第一。
とはいえ快適・便利に使おうとすると、吊るしのままでなく、ちょっと手間をかけたほうがいいこともあるようで。
初期設定(「WHSコネクタ」と「WHSコンソール」の導入)
まずはマニュアルどおりに初期設定します。HDDベイが3つ空いているので、手持ちのHDDを突っ込みたくなりますが、初期不良時に切り分けが面倒ですからまずは我慢。
電源を入れるとしばらくHDDがカリカリ言ってますが、音がおさまったらクライアントPC側に「Windows Home Server コネクタ」というクライアントソフトをインストール。
同時に「Windows Home Server コンソール」もインストールされますが、こちらがクライアントPCからサーバーの管理画面を開くソフトです。
Windows Home Server(WHS)を触るのはこれが初めてでしたが、ウィザードどおりに進めるだけで特に困ることもなく初期設定完了。
システムのアップデート(必要なかった)
ネットでH340について調べると、たまに目にするのがSystem Monitor Serviceのアップデート。説明されている手順にしたがって進めたら、現在のバージョン:1.0.14とのこと。よく読むとこのドキュメントはH340-S1/S2向け。ウチのはH340-S3なので対象外だったようです。
インストールしたいバージョン:1.0.13
実行しますか?
何もしてなくてもメモリ使用率70%
コンソール開いたら「パフォーマンスモニタ」というのがあったので、見てみました。メモリの使用率が70%あたりを推移しています。まだセットアップしただけで何もしてないのに……。
余らせておいてもしょうがないとは言え、さすがにこれだといろいろ使い始めたらあっという間に天井に頭をぶつけそうな予感がします。
とりあえず、iTunesサーバーとかリモートアクセスとか、当面使わなそうなサービスを全部オフにしたところ、50%くらいにはなりました。
いろいろ使っていきたければ、いま挿さってる1GBメモリを2GBに換装すべきかも。(ハードウェアスペックは1スロットのみ、最大2GB)
でもいまメモリ高いんですよね。DDR2-800の2GB、4千円くらいします。1年前は1,500円くらいだったのに……。
プリインストールのセキュリティソフトは6ヶ月体験版
「McAfee Total Protection Service」というセキュリティソフトがプリインストールされていますが、有効化されていません。そのため「ネットワークの正常性」が「致命的な状態です」とか怖い表示になっています。それならばと「今すぐ有効にする」を選ぶと……?
「6か月間のトライアルをご利用いただけます」とのこと。体験版が入ってるだけのようです。アンインストールしてしまいましょう。
アンインストールはリモートデスクトップで
ここからはマニュアルには書かれていない中級編になります。リモートデスクトップで接続します。
いきなり警告が表示されて、「何かあっても自己責任」の世界に足を踏み入れた洗礼をいきなり浴びた気分です。
(ログインするたびにこの警告を見たくない場合は、スタートメニューの「スタートアップ」に登録されているHTMLファイルを外してしまいましょう)
McAfeeソフトのアンインストールは「コントロール パネル」→「プログラムの追加と削除」から。つまり普通のWindowsでの操作と同じです。
アンインストールしてしまうと、「ネットワークの正常性が致命的な状態です」という渓谷が「セキュリティソフトが入っていません」とでも変わる……かと思いきや、「正常」に。そういうものなんでしょうか?
代わりのセキュリティソフトをどうするか
さて、代わりにどんなセキュリティソフトを入れましょうか。Windows Home Serverで動作保証のあるソフトは少ないようです。
H340利用者の間ではavast! Windows Home Server Editionが人気の模様。ライセンス料は1年5千円弱、3年だと9千円弱。McAfeeが1年7千円弱、3年で1.4万円弱なので、いくらかお得です。「McAfeeは重い、avast!は軽い」というイメージもありますし。
他にはWHSClamAVというオープンソースのアンチウイルスソフトがありました。Windows Home Server対応を謳った無料でも使えるソフトは唯一かもしれません。
こちらはウイルス対策専門で、ファイアウォール等の機能はないようです。
外出先(インターネット)からのリモートアクセスを考えるなら、ファイアウォール含めちゃんとしたセキュリティ対策を施すべきでしょう。Home Serverは他ならぬWindowsですから、様々な脅威から最も狙われやすいプラットフォームです。
とは言え、ウチの場合は今のところ外部からのアクセスは想定していないのでルータに穴も開けないし、ファイアウォールはWindows標準のものが一応立ってるはずだし。
だいたい今までもNASにアンチウイルス対策なんてしてきてません。(アンチウイルスは各クライアントPCで対策)
というわけで、とりあえず、このままで行ってみようかな……?