2010-02-06

Google AdSenseを始めるには(2つの認証)

Google AdSense(アドセンス)がどういうものか、興味を持ったので調べてみました。
ページに書かれている内容をGoogleが自動解析して、関係する広告が自動的に掲載されるという、実にGoogle的な広告システムです。

キックバック型バナー広告と違い、クリックされるだけで収益が上がる

広告サービスで多いのは、「バナー広告クリック後、訪問先サイトで商品やサービスが購入されると、その何%がキックバックされる」というアフィリエイト型です。たまにクリック型もあるけど、1クリック1円とか2円くらいが多い模様。

アドセンスの場合は、基本はクリック型。クリックされるだけで収益が上がるため、サイト側としても好都合です。
しかも、広告主にとって効率がいい(広告を出すのにふさわしい内容のサイトに自動的に掲出される)ためか、クリック単価も高いのが特徴。

なお、クリック単価は掲載される広告によって異なり、サイト側が決める(選ぶ)ことはできません。
また、「どんな商品の広告が掲載されるか」もサイト側ではコントロールできません。これはメリットでもあり、デメリットでもあります。

利点は、手間がかからないこと。
アフィリエイト型では、広告主ごとに契約して、場合によってはどのバナー画像を貼るかもサイト側が決める必要があります。これを面倒だと感じる人には、アドセンスの「広告のサイズさえ決めれば、何の広告を出すかはGoogle側が全部選んでくれる」というのは嬉しい話でしょう。
逆に、自分のサイトにどんな商品の広告をどう掲載するか、細かくコントロールしたい人にとっては、あまり面白くないかもしれません。

なお、アドセンスでも「このサイトへ誘導される広告は掲出しない」というブラックリスト型の除外設定はできます。

「広告付きサイト内検索エンジン」がおいしい

もうひとつ、アドセンスの醍醐味は「検索向けAdSense」と呼ばれる機能です。
Googleの「カスタム検索エンジン」を自分のサイトに組み込んでいる人は多いと思いますが、そのときに検索されたキーワードに応じた広告を掲載することができます。

Googleの検索エンジンを自サイトに組み込むメリットはいろいろあります。
検索プログラム(CGIだのPHPだの)を自分で導入しなくていいし、自サイトのリソース(ディスク/CPU/メモリ/帯域)をほとんど使わなくて済みます。
しかも、そんじょそこらのプログラムより圧倒的に検索精度が良く、同義語検索や「もしかして検索」のような集合知の成果まで利用できるのですから。

そのうえ、検索キーワードに応じて広告が表示されて収益が上がるというのは、これはもうメリットしかないのでは……という好都合なサービスです。

支払いを受けるには2種類の認証が必要

そんなGoogle AdSense。とりあえず導入する分には、申し込み手続きも導入作業もあっという間です。
「このサイトでアドセンスを利用したい」という申し込みをすると、まずGoogleによる審査がありますが、オンラインで申し込めばほどなく(次の日くらいには)結果が来ます。承認されればすぐに広告の掲載は可能。掲載した広告がクリックされれば、ちゃんと収益が上がります。

ただし、この収益を受け取るには、次の2種類の認証が必要です。

(1) 銀行口座の確認
収益の振込先となる銀行名や口座番号をオンラインで入力すると、後日Googleから広告収益とは別に、その口座にいくらかが(デポジット)振り込まれます。いくら振り込まれたかをGoogleに伝えることで、その口座に間違いがないか確認されます。

(2) 識別番号郵送による住所の確認
また、GoogleからPIN(個人識別番号)が記された郵便が届きます。電子メールではなく、リアルな郵便物です。この番号をGoogleに伝えることで、住所が正しいことが確認されます。

多くのアフィリエイト型広告では、ここまでの認証はおこないません。広告の実効性を保つためか、Googleの徹底ぶりを感じさせます。

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