2020-12-17

TerraMasterのNAS、消えたWoL(Wake on LAN)を復活させるには

システムをアップデートしたらWoL(Wake on LAN)が使えなくなった…

TerraMasterの F4-220 というNASを使っています。値段のわりに性能が良く、機能も多く、コストパフォーマンスのいい品でした。ただし設定が複雑で日本語ローカライズがイマイチなので、人様にはお勧めしづらいのですが。

ある日、気まぐれにシステム(TOS、TerraMaster Operating System)をアップデートしたら、それまで使えていたWoL(Wake on LAN)が使えなくなってしまいました。慌てて公式forumを見に行ったら、同様の書き込みがいくつも。
どうやらWoLは正式な機能ではなかったようで、偶然に運良く使えていただけの模様。しかし家庭用NASでWoLが使えないのは地味に困ります。

とはいえどうしようもできないので諦めて放っておいたのですが、久しぶりにforumを見たら、β版のリリースノートを見つけました。
TOS 4.2.04 beta is released for testing
Post by TMSupport » 04 Sep 2020, 12:13

TOS 4.2.04 beta Release Notes

Applicable models:
X.86: F2-220, F2-221, F2-420, F2-421, F4-220, F4-221, F4-420, F4-421, F5-220, F5-221, F5-225, F5-420, F5-421, F5-422, F8-421, F8-422.
This update includes following bug fixes for the previous version:
1. Added WOL feature;
(以下略)
WoLが公式にサポートされているじゃないですか!
しかもその後リリースされた 4.2.06 でbetaが取れている。こりゃもう上げても大丈夫かな? と入れてみることにしました。

TOS 4.1系→4.2系は手動更新が必要

しかしTOS コントロールパネルの「オンライン更新(推奨)」を選んでも、「現在のソフトウェアは最新版です!」と言われるのみ。この F4-220 はちゃんと対応機種のリストに入っているのに。

というわけでforumの投稿にあるとおり、手動更新をします。2020-12-17現在の最新版は 4.2.07
  1. 投稿内のリンクからアップデートパッケージ(bz2ファイル)をダウンロード。X86版とARM版があるので間違えないように。
  2. TOSのコントロールパネル→更新とリカバリー→ソフトウェア更新 で「手動更新」を選び、DLしたファイルを選択。
  3. あとは待つだけ。
無事アップデートが完了すれば、コントロールパネル→ハードウェアと電源→電源 に Wake on LAN の設定項目が出現します。


TerraMaster F4-220 の後継機種

ところでこの F4-220 はディスコンのようですが、同等機種としては F4-210 というのが販売中です。
(型番が小さくなっているのは、IntelじゃなくてARMだからでしょうか)

TerraMaster F4-210 NAS 4ベイ dlna対応nas クアッドコアCPU 2GBメモリ搭載 スマホ/タブレット対応 (HDD付属なし)

新品価格 ¥32,990から(2020/12/17時点)


Intel CPUだと4ベイの後継機はなく、近いのは5ベイの F5-221 になります。HDDベイが1つ増えただけでお値段が跳ね上がるのが難点。

TerraMaster F5-221 5ベイ NAS 2.0GHz intelデユアルコア2GB スマホ/タブレット対応 (HDD付属なし)

新品価格 ¥49,990から(2020/12/17時点)


TOSはLinuxベースということで、SSHで入ることもできます。
「自宅用のサーバーを自分で運用するほどのモチベーションはないけど、なんか色々できるマシンがあると助かる」という(私みたいな)人にはちょうどよい塩梅です。

2020-10-14

骨伝導ワイヤレスヘッドセットをテレワークで使いたくて AfterShokz OpenMove を買った

テレワークに骨伝導ワイヤレスヘッドセットを使ってみたい

これまでテレワークのオンラインミーティング用に Plantronics(現・Poly)の Voyager Legend(右写真)を使ってきました。
Voyager Legend、とてもいいヘッドセットです。音質も使い勝手も特段文句がありません。
あえて難点を挙げるなら、充電端子の接触がいまいちで、充電したつもりができていないことがたまにあるくらいでしょうか。

おおむね満足しているのですが、一日に何件もオンラインミーティングしているとどうしても耳が物理的に痛くなります。ずっと耳に装着しているのだから仕方ないのですが、とはいえ。
Voyager Legend は片耳タイプなので、右耳左耳と交互に付け替えていれば多少はマシですが、まあ、対症療法です。
もっと適切なイヤーピースに替えればいいのかもしれません。でも選び方がよく分からないのと、どのみち耳を圧迫することには変わりないよねという思いが。

そこで、「耳に入れない」が売りの骨伝導ヘッドセットを試してみることにしました。

選択肢が少ない骨伝導+ワイヤレス+マイク付き

骨伝導は自分にとってまったく未知のジャンルだったので、どういうブランドがメジャーで価格帯はどのくらいかを把握しようと量販店に行きました。
……棚が小さく、選択肢がほとんどありません。なかなかニッチな市場のようです。

棚にあるとしても、ほとんどがスポーツ向けの製品でした。
耳を塞がないから周りの音がよく聞こえ、車の通る道をランニングしていても安全に音楽が聞ける、という売り出し方のようです。

そんな中で目に留まったのが AfterShokz OpenMove
AfterShokzというブランドは今回初めて知りましたが、長年骨伝導の製品を手掛けているメーカーのようです。アマゾンや他のサイトのレビューを見ても、「いま使っている製品が壊れたらまたこのブランドで買う」という継続的なユーザーが何人もいます。信頼されているブランドというのはポイント高いです。

この OpenMove も主にスポーツ向けの製品のようですが、テレワークのヘッドセットとして使う場合はどうでしょう。気になる点を見てみます。
(これまで使ってきた Voyager Legend との比較が多いです)
【マイク】デュアルマイク、ノイズキャンセルあり
この形状でマイクが付いてるのか心配になりますが、なんとデュアルマイク
トリプルマイクの Voyager Legend には劣りますが、自宅テレワークなら周りは特に騒がしいわけでもなく、デュアルでも十分かと。
【重量】29g
Voyager Legend は片耳タイプですが18gでした。一見 OpenMove のが重いですが、こちらは両耳タイプ。片耳単位の負担はむしろ軽くなる(29÷2=14.5g)という考え方もできます。
【バッテリー】連続利用6時間
Voyager Legend は7時間だったので微減。まあ「6時間では足りないけど7時間なら足りる」というシチュエーションがどれだけあるかと考えると許容範囲です。
(月に一度くらいは7時間でも足りない日があるので、有線のイヤホンマイクはどのみち常備しています。うっかり充電を忘れることもありますし。)
【充電端子】USB Type-C
充電端子が蓋で隠れていて開け閉めが面倒ですが、スポーツ向けということもあり防水性能のため致し方ありません。なにより Type-C なのはありがたい
Voyager Legend は(上でも書きましたが)独自マグネット端子。充電していたのに何かの拍子に外れて、次の日の朝に充電できてなくて愕然とすることも度々でした。別売りの充電ケースを使えばマシにはなりますが、それでも接触がたまに悪くてちょいちょい充電に失敗するのと、ケースの充電端子が micro-B なのが今どき残念でした。
OpenMove は蓋の開け閉めは手間ですが、ケーブル直挿しはちゃんと充電できているだろうかという不安がいらなくて地味に嬉しいです。防水など不要ということなら蓋を引きちぎるという荒療治もできますし。

OpenMove と上位機種との比較

価格はどこのサイトでもだいたい税込9,999円。
AfterShokz社は骨伝導ワイヤレスヘッドセットのラインナップを数揃えていて、その中では OpenMove はエントリーモデルです。
じゃあ安いぶん上位機種よりも機能・性能が劣るかというと、これがなかなか絶妙なバランス

たとえば上位機種の Aeropex のほうが防水性能も高く(IP55→IP67)、連続利用時間も長く(6→8時間)、それでいて軽い(29→26g)のですが、値段は倍(9,999円→19,998円)になります。
一方で OpenMove には後発ならではの強みもあり、たとえば充電端子が Type-C なのはこれだけ。

スポーツ目的ならともかく、テレワーク目的だと OpenMove で十分という気がします。
(2020/10/15追記:会話機能を重視した上位機種 OpenComm が発表されました……。価格は OpenMove のほぼ倍ですが、音質・マイク・バッテリーなど大事な性能が上だそうで、今から買うならちょっと悩ましい)

中国ノーブランド品はいろいろあるけれど

ところで、量販店で選択肢が少なかったことは上述しましたが、実はアマゾンで探してみると中国のノーブランド・マイナーブランドの類似商品は山ほど見つかります。
しかも価格は OpenMove の半分くらい。

このジャンルを使い慣れているならサクラレビューを楽しみながら博打に出るのも一興です。でも今回は初めてなので検討から外しました。
すべての中国ノーブランド品に共通する「すぐ壊れる」「最初から使い物にならない」「書かれているスペックが適当」といったリスクだけでなく、ワイヤレスヘッドセットとしては次のような懸念もあります。
  • マイクのノイズキャンセルがcVc。効果はあまり期待できない
  • どういう品質管理されているか分からないバッテリーを頭に巻くのはちょっと……

AfterShokz OpenMove の使用感

というわけで AfterShokz OpenMove を購入しました。
テレワークで主にミーティング用ヘッドセットとして2週間使ってみての感想です。音楽再生や電話(オンデマンド通話)の発着信には使っていないので、そっち方面の使用感は分かりません。

まず良いところから。
耳を塞がない。周りの音も聞こえる
骨伝導なので耳を塞ぎません。オンライン会議中、宅配便が自分の発言中に限って届くというあるあるネタに遭遇しても、ドアホンを聞き逃すことはありません。
(もっとも、それまで使っていた Voyager Legend は片耳タイプなので、周りの音は普通に聞こえていましたが)
耳に入れない。痛くならないし開放感がある
耳に入れないので、耳の中は痛くなりようがありません。なんかムズムズすることもないですし、開放感がけっこう嬉しいです。
両耳で聞き取れる
Voyager Legend のような片耳タイプでは、ちょっと聞こえづらいな? というときに、装着している側の片耳だけに意識を集中するわけですが、それが意外と疲れる行為だったんだなという発見がありました。両耳で集中するほうがまだ疲労感が少ない気がします。(気のせいかもしれないですが)
マイク性能は十分
Voyager Legend と比べてマイク性能が劣るのが心配でしたが、ミーティング相手から「声が聞き取りづらくなった」という指摘は受けていません。騒音の少ない環境でのテレワークなら、マイクやノイズキャンセル性能は十分のようです。
USB Type-C はラク
充電したくなったらそのへんのスマホやPCのACアダプタのコードを借りて挿せばいいので、とても手軽です。
一方で、気になるところもあります。
振動する。くすぐったい
骨伝導の原理上どうしても仕方ないのですが、振動があります。普段は気になりませんが、音質(相手の声質)によってはくすぐったくなるレベルで震えます
(スポーツ中で自分も体を動かしているときならともかく、通常のおとなしくしている環境で音楽を聞くにはあまり向かないのでは? ボーカルや重低音でいちいちくすぐったくなりそう)
締め付けがきつい。頭が痛くなる
バンドがきつめです。スポーツ向けの製品なので、運動していても落ちにくくするためでしょうか。
バンドのサイズ調整もできないため、長時間つけていると頭が締め付けられて痛いです。せっかく耳は痛くなくなったのに。
使っているうちにいくらかゆるくなってくれることに期待です。(それでずり落ちやすくなったら今度はどうしよう)
なお、重さはほぼ感じないです。単に締め付けだけが気になります。
この先は難点というよりも難癖に近いレベルになりますが、地味に残念なところ。
電源のON/OFFがボタン長押し。待たされる
Voyager Legend は電源がスライドスイッチVoyager Legend は電源がスライドスイッチなので(右写真上)、手探りでも間違いなくON/OFFできました。
OpenMove は2つ並ぶボタンの右側が電源等OpenMove は、2つ並んでいるボタンのうち突起のあるほうを長押しする方式(右写真下)。ON/OFFされるまでの2~3秒間待たされながら「押すのはこっちのボタンで良かったんだっけ?」と毎回毎回思わされるのが地味にストレス。
電源の状態を単体では視覚的に確認できない
スライドスイッチならいま電源が入っているかどうかは一目瞭然ですが(上の写真でグリーンが見えていればON)、長押しタイプだと見ても分かりません。電源を入れようとしてボタンを長押ししたら「終了します」と音声案内が聞こえて「あー電源入れっぱなしだったか…」というつまらぬ事故がたまに起きます。
PCやスマホ側で接続中かどうかを見ればよいのですが、ヘッドセット単体でパッと見で分かればもっと嬉しかった。
バッテリー残量も視覚的に分からない
OpenMoveのバッテリー残量をAndroidで確認視覚的にバッテリー残量を確認する手段がないのも惜しいです。
ペアリングしたスマートフォンでは電池残量を表示できますが(右写真)、Windows ではできないし。(それはMicrosoftが悪いのでしょうが)
音声でのバッテリー残量が不親切
視覚的に分からなくても音声では電池残量を案内してくれます。してくれるのですが、電源を入れた後、さらに音量ボタンを押さないと教えてくれないというひと手間がちょっとまどろっこしい。(Voyager Legend は電源を入れるだけで「あと何時間」と教えてくれます。)
しかも音声案内は「満充電」の1つ下がもう「半分」で、段階がちょっと大雑把です。(ちなみに上の写真にあるスマホ上の残量表示は20%刻み。これなら許容範囲です)
周りがうるさいと聞き取れない
「骨伝導は骨を伝って直接音が聞こえるので、騒がしい環境でも聞き取れる」と誤解している人がたまにいますが、周りがやかましかったら聞き分けは無理です。
そんな人のためなのか、耳栓がわざわざ付属品として付いてきます。でも、騒がしい環境で音を聞きたいのなら開放的な骨伝導タイプではなく、耳を完全に塞ぐ遮音性の高いアクティブノイズキャンセル付きヘッドフォンを使ったほうがいいと思います。

まとめ:良いけど人を選ぶかも

以上、不満がないわけではないものの、総合的にはいい買い物でした。
ただ、振動がくすぐったいのはどうしても耐えられない人がいそう。使ってみないと自分に合うか分からないので、なかなか万人には勧めにくいですね、骨伝導。

2020-08-11

どちらが本当の世界最小FeliCaスマホ? Rakuten MiniとJelly 2を比較する

世界最小のおサイフケータイといえばRakuten Miniですが

Rakuten mini小さいスマホっていいですよね。気軽にポケットに入れて持ち歩けるし、何と言ってもテクノロジーの凝縮感がワクワクします。

でも、スマホでしたいことのすべてを小さいスマホでこなすにはさすがに不便。どうしても2台持ちになります。どうせ仕事上AndroidとiOSの両方を普段遣いしておきたいので、2台持ちするのは良しとしましょう。
となると、小さい機種のラインナップがないiPhoneがメイン機となります。LINEやらWebやら地図やら乗換案内やらを日常的に使うには、やはりそれなりの大きさが望ましい。

一方の小さいAndroidはサブ機となりますが、せっかく持ち歩くなら何かしら役に立ってほしい。小さくても差し支えなくて、さらにAndroidにしかできないことといえば……筆頭はやはりおサイフケータイでしょう。
SuicaならiPhoneでも使えますが、nanacoや楽天Edyも使いたければ、Android一択です。

というわけで「モバイルFeliCa搭載のスマートフォンにおいて世界最小、最軽量」を謳う Rakuten Mini はものすごく気になっていました。ですがeSIM専用という取り回しの悪さに躊躇して、しかも端末価格1円キャンペーンの適用を受けられなかったというのもあり(第1期無料サポータープログラムから使っているので)、手を出せないでいました。

そんな中、新たに「世界最小」を掲げるモバイルFeliCa搭載スマホ、Jelly 2 が登場したとのニュースを目にしました。
……世界最小が2つ?

Rakuten MiniとJelly 2、どちらが世界最小?

Jelly 2Jelly 2 は中国Unihertz社がクラウドファンディングで出資を募るAndroidスマートフォン。日本の通信キャリアと付き合いのないメーカーがモバイルFeliCaを搭載してくるのは相当珍しいです。(もしかして初?と思ったけど過去に NuAns NEO [Reloaded] があった。他にもあったかな)
中国メーカーですが技適は取得予定とあるので日本でも安心して使えます。

気になるスペックですが……とりあえずまず疑問なのが「どっちが本当の世界最小?」ということ。
結論から言うと、どちらも嘘は言っていません。というのは、どちらも条件付きだから。

まず、後発のJelly 2の謳い文句はこちら。 Jelly 2, World's Smallest Android 10 4G SmartphoneAndroid 10の4Gスマートフォン」として最小。Android 10で4Gに対応していないスマホが世の中に存在するのか分かりませんが、Android 10で4Gなら世界最小です。モバイルFeliCaが載っていようといなかろうと。

先に出たRakuten Miniが言う最小の定義はこちら。
Rakuten mini 世界最小、最軽量モバイルFeliCa搭載のスマートフォン」で最小。ただ、「最小」は体積による比較、という発表当初はなかったような気がする一文が付け加わっています。
エクスキューズが必要ということは、つまり体積ではない「面積での比較では最小ではない」ということなんでしょうか。

実際の数値を見比べてみます。
Rakuten miniJelly 2
サイズ(mm)106.2×53.4×8.695×49.4×16.5
重量79g110g
バッテリー1,250mAh2,000mAh

なるほど確かに。
Jelly 2は面積こそRakuten miniの83%程度ですが、体積だと159%と大幅に上回ります。
Jelly 2の厚さ16.5mmはなかなか見ない大胆な数値です。Xperia 1 II(7.9mm)を2台重ねてもまだ余ります。

重さについては、今どきの売れ線のスマホが大体150~200gほどなので、Jelly 2の110gはかなり軽いのですが……Rakuten miniの79gが軽すぎます。軽いと言われるiPhone SE(第2世代)(148g)の半分近い。

まとめると、面積の小ささを取るならJelly 2、薄さや軽さ重視ならRakuten mini、ということになります。
ただ、薄くて軽いのが絶対正義かというとそうとも限らず、Jelly 2は薄さ軽さを犠牲にしてバッテリー容量を多くした感があります。利用スタイルによって好みが分かれそうなポイントです。

ちなみによく「カードサイズ」なんて言いますが、クレジットカードは85.60×53.98mm。Rakuten miniもJelly 2もカードよりは細く、でもカードより長いです。

ドコモ AQUOS PHONE st SH-07D(余談)
小さくて厚いおサイフケータイといえばドコモ AQUOS PHONE st SH-07D(右写真)を思い出したのでスペックを見たら、107×54×11.9mm / 108g でした。意外と厚くなかった。

ドコモ キッズケータイ F-03JJelly 2とサイズ感が近いのは子ども用ケータイでした。ドコモ キッズケータイ F-03J(右写真)が91×49×16.8mm / 80g。重さは違うけど、筐体の大きさ・厚さはだいぶ近いです。丸っこい形も似ているかも。(画面サイズはかなり違います)

Rakuten MiniとJelly 2を比べてみる

それぞれが世界最小だと分かったところで、他のスペックも比べてみます。
まず基本的なところから。
Rakuten miniJelly 2
画面3.6インチ
1,280×720
3.0インチ
854×480
CPUQualcomm
Snapdragon 439
(Antutu8 約9万)
MediaTek
Helio P60
(Antutu8 約16万)
RAM/ROM3GB / 32GB6GB / 128GB
MicroSD可(SIM2と排他)

Jelly 2はこの画面解像度で最近のアプリがちゃんと表示・操作できるのか、ちょっと不安になるレベルです。(ちなみに上述のSH-07Dがまったく同じ解像度でした。あちらは3.4インチですが)

そのかわり処理性能は申し分ありません。画面スペックからすると過剰なくらい。

次に通信関係です。
Rakuten miniJelly 2
SIMeSIM×1デュアルSIM
対応バンド(4G)3/4/5/18/19/26/28
(現行モデル)
1/3/8/18/19/26/28/41
(日本の分だけ抜粋)

Rakuten miniのeSIMは好みが分かれるところ。オンラインで契約が完結するメリットを見るか、手持ちのSIMカードを使い回せないデメリットを見るか。
ただ、Rakuten miniは先日騒動になったようにバンド1がこっそり使えなくなったため、楽天モバイル以外のキャリアでは接続性は良くなさそうです。
Jelly 2はドコモ・au・SoftBank・楽天いずれも不自由なく使えそう。

その他もろもろ、両者で違うところ。
Rakuten miniJelly 2
生体認証指紋
防水防塵IPX2/IP5X非対応?
3.5mmイヤホン
ジャック
あり
ストラップホールあり
筐体色黒/白/赤黒のみ?
Android910
Bluetooth5.04.2
カメラ(外/内)1,600万/500万画素1,600万/800万画素
価格17,000円
(キャンペーン時1円)
US$199?
(Kickstarter $179)

このマスクのご時世、顔認証は実用的ではありません。指紋認証は精度や認識速度によって大きく使い勝手が変わるので、スペック表からは何とも言いづらいです。
Jelly 2は防水がないのが残念。一方のRakuten miniも防水性能はIPX2と控えめで、楽天公式サイトでも防水ではなく「防滴」と表現しています。
カラバリは、Jelly 2はあるともないとも書かれていないのですが、写真を見る限り黒しかない模様。

3.5mmジャックは、やはりあると安心。イヤホンやヘッドセットはワイヤレス派なら、遊んでいるジャックにalumania STRAP TYPE HEADPHONE CAP for 3.5mm PLUG等でストラップを付けるという使い道もあります。(それを言い出すとRakuten miniには標準でストラップホールが用意されているのですが)

他には、上の表には挙げていないですがJelly 2のみの特徴として赤外線ポートやFMラジオがあります。

一応、共通点も挙げておきます。
Rakuten miniJelly 2
モバイルFeliCa
USBポートType-CType-C
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac802.11a/b/g/n/ac
急速充電?(多分非対応)
ワイヤレス充電
ワンセグ/フルセグ

どちらも Type-C や 802.11ac という最近のトレンドは押さえています。急速充電がないのは惜しいですが、電池容量がそれなりなので大差ないという考え方もできます。

FeliCaについては、厳しいと言われるSuicaの検定はJelly 2大丈夫なんだろうかという一抹の不安があります。世の中にはFeliCa搭載だけどSuicaに対応できなかったwena wristという例もありますし、「Suica対応したかったんだけどダメだったわゴメン!」というリスクがあるのがクラウドファンディング。
質問したらノープロブレムと返事が来たという記事もあり、大丈夫だと思いたいですが。

Jelly 2のクラウドファンディングの〆切はもうすぐ

そんなJelly 2の出資募集は8月22日22時(JST)まで。通常価格よりUS$40割引のUS$179でバックできます(ただし日本向けFeliCa搭載&送料がUS$20かかるので実質割引額は$20?)。出荷は12月(以降)予定。

いや~やっぱ薄いほうがいいわRakuten miniかな~という方は…回線契約セットで1円で購入できるキャンペーンは6月に終了していますが、別のキャンペーンを狙うか、通常価格で契約するか、オークションなどで未使用品や中古品を探すか、入手手段はいろいろあります。

2020-01-28

PIXELA Smart Box (KSTB5043) 付属Bluetoothリモコンのキーコードを調べた

TV放送を録画できてリモートで操作&視聴したい

TV放送を録画できてリモートで操作&視聴できる環境を作ろうとしたところ、PIXELA Smart Box (KSTB5043) というAndroid TV端末がいい感じに叩き売られていたので買ってみました。

ピクセラ Smart Box 4K HDR対応 Wi-Fi LAN経由 androidTV KSTB5043 テレビで楽しむ メディアストリーミング端末 スポーツ 音楽 ゲーム 【正規代理店品】

新品価格 ¥7,180から (2020/1/28 00:56時点)


完全リモートというわけにはいかないですが、テレビの視聴・録画・再生は他のAndroid/iOS端末から可能。自宅外からでも見られるようです。
操作性はあんまり良くないですが。スキップ(n秒後/n秒前に飛ぶ)がやたら遅いのがものすごいストレス。

付属のBluetoothリモコンのキーコードを調べた

付属のBluetoothリモコン、地デジ向け4色ボタンが搭載されているあたりは日本メーカー製ならではです。
そのかわり、リモコンを壊したり失くしたりすると、そのへんで売っている4色ボタンのない安いBluetoothリモコンでは替えがききません。

なので各ボタンのキーコードを調べてみました。

ホームたぶんKEYCODE_HOME
電源たぶんKEYCODE_POWER
音声認識(マイク)KEYCODE_SEARCH
戻るKEYCODE_BACK
メニュー(≡)KEYCODE_F5
iKEYCODE_F8
KEYCODE_TV
決定KEYCODE_DPAD_CENTER
KEYCODE_DPAD_DOWN
KEYCODE_DPAD_LEFT
KEYCODE_DPAD_RIGHT
KEYCODE_DPAD_UP
V+KEYCODE_VOLUME_UP
V-KEYCODE_VOLUME_DOWN
ミュート(消音)KEYCODE_VOLUME_MUTE
CH+KEYCODE_CHANNEL_UP
CH-KEYCODE_CHANNEL_DOWN
KEYCODE_F9
KEYCODE_F12
KEYCODE_F11
KEYCODE_F10

他のAndroid TV用リモコンにはなさそうなボタンには、ファンクションキーが割り当てられているようです。
リモコンなくてももしかしたらキーボードでも操作できるかもしれません(未確認)。