2012-08-30

ドコモの寝かせ回線は、寝かせたまま何MBまでPS Vitaで使えるか?

3本もある寝かせ回線を(寝かせたまま)有効活用したい

ふと気付いたらドコモの寝かせ回線が3本もありました。
Xiデータプランにねん
月額1,000円。 昨年暮れにiPadを買った時に「ドコモのWi-Fiルータ(L-09C)を2年契約で5万円値引き」と言われて、つい。 途中解約金が高いので、このまま寝かせるしかないのです。
FOMA定額データプラン スタンダード バリュー(+定額データ スタンダード割)
月額1,000円。 iPadを2台買ったので上述L-09C回線も2本あったんですが、1本をXiデータ契約からFOMAデータに切り替えました。 途中解約金が高いことに変わりはなく、やっぱり寝かせるしかありません。
FOMAタイプSSバリュー+パケ・ホーダイ ダブル2
月額5円(月々サポート3,360円)。 プラスXi割の親回線なので、2年間このまま維持予定。 タイプSSバリューの無料通話分を毎月1,050円ぶん生み出すので、これをファミリー割引で他回線に分けあっています。 (使ってない寝かせ回線なのになぜわざわざ最低でも月額2,100円かかるパケホに入っているかというと、月々サポートを受けるためにはパケホが必須だからです)
せっかくなので寝かせておくだけではなく、もう少し有効活用したいところです。(3本目の回線は寝かせたままでも無料通話発生器としては役に立ってはいますが)

何か使いみちはないかなと考えていたら、そういえば、昨年12月の発売日に買ったPS Vitaのプリペイド回線が半年の利用期限を過ぎたまま放置していました。

昨日配信開始された『トレジャーパーク』が個人的にはちょっとツボだったんですが、このアプリをガッツリ楽しむにはVitaに3G回線が欲しいところ。これらの寝かせ回線がVitaで使えないかな? と検討してみます。

PS Vitaでこれら寝かせ回線は使えるか?

Vita 3Gモデル(初回限定版)に付属していた100時間のプリペイド回線は利用期間が180日となっており、昨年末の発売日に使い始めた私も6月に期限が切れて、そのままです。

契約期間中はVitaの3G通信機能を利用する機会がほとんどなく、プリペイドの100時間の通信分はほとんど残った状態でした。『トレジャーパーク』にハマリ中とはいえ、今後どれだけ使うかも分からないので、半年で期限が切れる100時間分のプリペイドプランを4,980円で延長するのは、ちょっともったいない気がします。

そこで、もしこれら寝かせ回線のどれかをVitaで使うことができるのなら、割高なプリペイドプランを契約延長しなくて済みますし、寝かせ回線も有効活用できて、一石二鳥です。

しかし。
そもそも、これらの回線って、Vitaで使えるのでしょうか。
ざっと調べたところ、どれも大丈夫そうでした。(※2012年8月現在)
Vitaはドコモ回線であればOK
ドコモの回線なら、データプランだけでなく総合プラン(音声通話契約)でもVitaで利用可能。FOMAはもちろん、Xi契約でも大丈夫です(通信は3GになるのでXiの速度は出ませんが)。 ちなみにドコモ回線を利用したMVNOも使えるようです。 auやソフトバンク等の他キャリア回線は利用不可。
VitaのSIMは通常サイズ
3回線とも通常SIMだったので好都合。もっとも手持ちがmicroSIMだったとしても、ドコモショップで交換してもらうか(年に1度は無料とのこと)、変換アダプタをかませるかすればOKです。
ISPは…よく分からず(mopera Uが無難?)
mopera Uは利用可能。spモードはたぶん不可(spモードはドコモが販売する機種でしか使えない)。 ドコモ以外のISPもたぶん大丈夫だと思いますが、やってみないと分からないです。 (なおVitaはLTE通信はできないため、Xi契約SIMで使う場合はOCNなどはおそらくNGです)
というわけで我が家の寝かせ3回線は、どれもVitaで利用できそう。
となると次に気になるのは、「最低金額のままで何MBまで使えるのか?」です。

寝かせ回線は料金を抑えるためにどれも2段階定額のプランに加入しています。
Vitaで使う場合にその1段階目に収められれば、追加コストがかからず、実に美しい「寝かせ回線の有効活用」と言えます。

逆に、支払い金額がすぐに今より月830円以上増えるようであれば、プリペイドプランを継続したほうがいいかもしれません。(4,980円÷6ヶ月)。
さらに、「基本的にはWi-Fi環境で利用するので、3G回線は低速でもいい」と考えれば、月額たった490円のServersMan SIM 3G 100(100kbps)という選択肢のほうが魅力的かもしれません。

寝かせ回線は、寝かせたまま何MBまで使えるか?

下限額(基本使用料)で何MBまで使えるかは、プランによって違いがあります。グラフで見てみます。
基本使用料1,000円のプランは、FOMA・Xiとも3MBあたりで下限を突破し、上がり始めます。
いっぽうで下限額2,100円のプランは、5MBまでは基本使用料に含まれます。

というわけで、追加費用を発生させずに多く通信するには、FOMA「パケ・ホーダイ ダブル2」回線のSIMをVitaに入れておくのがいいという結論でした。5MB/月までは追加費用なしで利用できます。(ただし、後述しますが別途ISP費用が必要です)

3回線あるのだから「SIMをこまめに差し替えれば、合計で5+3+3=11MB/月までは追加費用なしに使える」という考え方もできますが、通信量をマメにチェックしなきゃいけないので、あまり現実的ではなさそうです。

寝かせ回線と490円SIM

上の図は各料金の絶対額を表したものですが、追加費用だけに注目すると次のような図になります。
各プランとも、月に4~6MB程度使うと追加費用が490円を超えてしまいます。
「490円を超えるようなら、通信速度は遅くていいのでDTIの格安SIMを使いたい」と考えている場合は、ちょっとしたことで490円を突破しそうな寝かせ回線を使うのは、精神衛生上あまり良くなさそうです。
実際には通信料金に加えてISP料金がかかる(後述)ので、損益分岐点はさらに下がります。

ちなみに2段階定額の上限まで含めた図が下記。
「Xiデータプランにねん」は、9月までの「Xiスタートキャンペーン2」適用時(グリーン)と、キャンペーン終了後の10月から(オレンジ)の両方の料金を表示しています。

FOMAパケ・ホーダイは128k専用APNを使えば上限を5,985円に抑えられますが、128kで我慢するなら別途格安回線を契約したほうがトータルで安くつくので、この図には入れていません。(上述のServersMan SIM 3G 100なら100kbpsですが月額490円で使い放題です)※初期費用3,150円が別途必要です

Vitaに入れたSIMで「Wi-Fiで通信していると思ったら、アクセスポイントの調子が悪かったのかいつのまにか3Gに切り替わっていた」という悲劇が起きた場合、うっかり5~6千円の追加費用が発生してしまう――というのが、寝かせ回線を活用する際のリスクと言えます。

ISP利用料も必要

さて、ここまで通信料金について見てきましたが、実際にVitaで3G通信をする場合には、それに加えてISP料金が必要になります。

鉄板:mopera U ライトプラン(315円/月)
  • 月額使用料が月々サポートの割引対象です(月々サポートの額によっては使用料0円にも?)
  • 他のISPと比べても安いです
  • 「パケ・ホーダイ ダブル2」などの場合は2013年3月まで公衆無線LAN無料キャンペーンが付いてきます
    (※寝かせ回線のうち「Xiデータプランにねん」「FOMA定額データプラン スタンダード バリュー」のような下限1,000円のデータプランには付かないので注意)
  • My docomoからいつでも申し込めて、すぐに使用開始できます
  • 使わなかった月は月額使用料が無料になります
【デメリット】
  • 回線ごとに契約が必要です。寝かせSIMをとっかえひっかえ使いたい場合はSIMの枚数分契約しないといけないので、高くつくかも
運がよければ:自宅の固定回線ISPのオプションサービス
ISPによっては、オプションサービスとしてモバイルアクセスを無料/安価で提供しています。 自宅で使っている光やADSLのISPにも、そんなメニューがあるかも?
節約のために手間は惜しまないなら:無料キャンペーンを渡り歩く
各ISPのキャンペーンを渡り歩けば、当分は無料で過ごせるかも。 【デメリット】
  • Xi契約SIMの場合、ISPによってはVitaで使えないかも(例:OCNはダメそう
  • 無料キャンペーン期間を頭に入れつつあちこち渡り歩くのは面倒です
  • どのISPのキャンペーンがいつまで続くか分からないので(期間は公表されていますが、延長されるかもしれないし、されないかもしれない)、渡り歩く順によっては「あっちのISPを先に申し込めばよかった…」と凹んだ気分にさせられます

ケチケチしようとすればするほど、なんともややこしい作戦が要求されます。
とりあえずOCNで様子をみて、意外とパケットを使うようなら、DTIの490円SIMを考えてみることにします。

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