2010-02-15

確定申告2010~(2)配当の損益通算

確定申告2010~(1)今年も確定申告のつづきです。

今年の目玉「配当の損益通算」とは?

さて、去年の税制改正の目玉の一つ、配当の損益通算
譲渡所得での損失と配当所得を損益通算できるという、ありがたい制度です。

どういうことかと言うと。
たとえば株の売買で100万円の利益が出た場合、所得税として10万円を国などに納めます。(国税7%、地方税3%)
では逆に、株で100万円の損をした場合、国などから私は10万円をもらえるでしょうか?
普通はそんなことはありません。損が出た場合は、納める所得税が0円になるだけです。

ところが、いっぽうで株や投資信託などを持っていて、配当所得が生じたとしましょう。
100万円の配当がもらえたら、やっぱり10万円(10%)を所得税として納めます。

では、「株の売買で100万円の損」をして、かつ「株の配当で100万円もらった」場合。
「株による儲け」は差し引きで0円ということになりますが、納める税額はいくらになるでしょう?

2008年度までは、株売買の税が0円、配当の税が10万円で、合計10万円を納める必要がありました。「株による儲け」は差し引き0円なのに!
これは、株の売買は「譲渡所得」、配当は「配当所得」というように、「儲けの種類が違う」ことが理由でした。

ところが2009年度からは、両者の損益を通算できるようになったのです!
今の例だと、儲けが差し引き0円なので、納める税額も0円となります。ラッキー!(儲けが出てないのにラッキーと喜んでいていいのかという問題はありますが)

株売買がマイナスになることはあっても、配当がマイナスになることはありませんから、株を持っている人にとってはちょっと嬉しい税制改正です。

「配当の損益通算」と「譲渡損失の繰越」を組み合わせる場合のちょっとした罠

さらに、株の売買で生じた損は、最大3年間、繰り越すことができます。
おととし株の売買で80万円損して、去年売買で100万円儲けた場合は、プラマイして「去年の株の儲けは20万円」という計算をしていいのです。

儲けが出た場合、古い損から順番に消し込みます。
たとえば、
 2007年度 -30万
 2008年度 -40万
 2009年度 +50万
だったとしましょう。'09年の利益をそれまで繰り越された損失で帳消しにする場合、古い順に差し引いて、
 2007年度 ±0万
 2008年度 -20万
 2009年度 ±0万
という扱いになります。

このように、譲渡損失の繰越は古い順に消えますが、「配当との損益通算」をする場合、必ずしも古い順から消えないので注意が必要です。
というのは、損益通算はまず当年度でおこない、通算しきれない分を繰越分から充当するからです。
たとえば、譲渡損失が
 2007年度 -20万
 2008年度 -20万
 2009年度 -30万
だとします。
2009年度の配当所得が+30万だった場合、古い順から消して、
 2007年度 ±0万
 2008年度 -10万
 2009年度 -30万
…となってくれれば助かるのですが、そうはなりません。
譲渡損失と配当所得はまず当年度で通算するため、
 2007年度 -20万
 2008年度 -20万
 2009年度 ±0万
となり、'07年度の損失は残ったままです。2010年じゅうに儲けを出さないと、3年間の繰越期限を迎えてしまうハメになります。

国税庁の確定申告書等作成コーナーで申告書を作る場合、この辺の計算は自動でおこなってくれるので間違える心配はありません。
(が、このルールを理解しておかないと、私のように「何で古い順じゃなくて新しい損から消えるんだろう…と悩むことになります)

配当の損益通算は、来年からはもっとラクに

今回は、証券会社から送られてくる支払通知書を自分で計算したり転記したりするためいろいろ面倒ですが、次年度分からは証券会社の口座内で自動的に通算できるようになりますので、まったく手間いらずになります。

損益通算の計算を自分でやってみて分かったのは、意外と特別分配金が多かったこと。特別分配金は非課税なので源泉徴収されておらず、したがって損益通算もできません。
2009年は株の売買では損を出しましたが、配当でプラスになるはず…と思っていたら、所得税的にはマイナスのままでした。まだ前年の繰越損失が山のようにあるのに……。

2010-02-08

確定申告2010~(1)今年も確定申告

確定申告の季節になりました。私はサラリーマンですが、今年も確定申告です!

確定申告ってなに? どんないいことがあるの?

稼ぎに課せられる税(所得税)がいくらになるのか計算して、国に申告することです。
サラリーマンの場合は、税はあらかじめ天引き(源泉徴収)されていますし、年末調整で扶養やら生命保険やらの控除も手続きできるので、申告しなくても問題ありません。

ただ、サラリーマンであっても、確定申告するとお得なケースもあります。
私の場合は、次のような理由で。
◆過去に株で損した分を繰り越したい(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除
◆株の損失と配当を損益通算したい(上場株式等の配当所得に係る申告分離課税制度
◆雑所得の経費を計上したい

e-Taxならさらにメリット

従来のように申告書を紙で提出することもできますが、電子申告(e-Tax)を選ぶことができます。
最初の準備は面倒ですが、準備が整ってしまえばメリットも。

最高5,000円の税額控除が受けられる(1回だけ)
私は去年受けちゃったので今年は対象外なのですが、払った税が5,000円返ってきます。
e-Taxを利用するにはICカードリーダーや電子証明書などを揃える必要がありますが、全部揃えても3~4千円なので、ちょっとお得。
ICカードリーダーは、私は NTT-ME SCR3310-NTTCom(アマゾン)というのを使っていますが、これから買うなら FeliCa も読めるSONY パソリ RC-S330(アマゾン)も良さそう。パソリが1台あると、SuicaとかEdyがPCで読み書きできて便利です。(PS3でEdy支払いも可能になります)

◆添付書類の提出を省略できる
オンラインでの申告になるので、紙の添付書類を提出しなくても済みます。源泉徴収票のほか、生命保険の払込証明書、経費の領収書、配当の支払通知書――いちいちコピーを取って提出するのは面倒だったので助かります。
(もっとも、書類によってはオンラインのフォームに転記しなければいけないので、逆に面倒が増す場合も……)

なお、「領収書を提出しなくていいんだったら、色々ごまかせるんじゃね?」と一瞬考えちゃいますが、もちろんダメです。3年の間、税務署から提出/提示を求められることがあるそうです。正直に申告し、書類は捨てずにちゃんと保存しておきましょう。

次回:「配当の損益通算」と「譲渡損失の繰越」

さて、今年の確定申告の目玉は、今回から導入された「譲渡損失と配当所得の損益通算」でしょう。
詳しくは…次回 確定申告2010~(2)配当の損益通算 に!

2010-02-06

Google AdSenseを始めるには(2つの認証)

Google AdSense(アドセンス)がどういうものか、興味を持ったので調べてみました。
ページに書かれている内容をGoogleが自動解析して、関係する広告が自動的に掲載されるという、実にGoogle的な広告システムです。

キックバック型バナー広告と違い、クリックされるだけで収益が上がる

広告サービスで多いのは、「バナー広告クリック後、訪問先サイトで商品やサービスが購入されると、その何%がキックバックされる」というアフィリエイト型です。たまにクリック型もあるけど、1クリック1円とか2円くらいが多い模様。

アドセンスの場合は、基本はクリック型。クリックされるだけで収益が上がるため、サイト側としても好都合です。
しかも、広告主にとって効率がいい(広告を出すのにふさわしい内容のサイトに自動的に掲出される)ためか、クリック単価も高いのが特徴。

なお、クリック単価は掲載される広告によって異なり、サイト側が決める(選ぶ)ことはできません。
また、「どんな商品の広告が掲載されるか」もサイト側ではコントロールできません。これはメリットでもあり、デメリットでもあります。

利点は、手間がかからないこと。
アフィリエイト型では、広告主ごとに契約して、場合によってはどのバナー画像を貼るかもサイト側が決める必要があります。これを面倒だと感じる人には、アドセンスの「広告のサイズさえ決めれば、何の広告を出すかはGoogle側が全部選んでくれる」というのは嬉しい話でしょう。
逆に、自分のサイトにどんな商品の広告をどう掲載するか、細かくコントロールしたい人にとっては、あまり面白くないかもしれません。

なお、アドセンスでも「このサイトへ誘導される広告は掲出しない」というブラックリスト型の除外設定はできます。

「広告付きサイト内検索エンジン」がおいしい

もうひとつ、アドセンスの醍醐味は「検索向けAdSense」と呼ばれる機能です。
Googleの「カスタム検索エンジン」を自分のサイトに組み込んでいる人は多いと思いますが、そのときに検索されたキーワードに応じた広告を掲載することができます。

Googleの検索エンジンを自サイトに組み込むメリットはいろいろあります。
検索プログラム(CGIだのPHPだの)を自分で導入しなくていいし、自サイトのリソース(ディスク/CPU/メモリ/帯域)をほとんど使わなくて済みます。
しかも、そんじょそこらのプログラムより圧倒的に検索精度が良く、同義語検索や「もしかして検索」のような集合知の成果まで利用できるのですから。

そのうえ、検索キーワードに応じて広告が表示されて収益が上がるというのは、これはもうメリットしかないのでは……という好都合なサービスです。

支払いを受けるには2種類の認証が必要

そんなGoogle AdSense。とりあえず導入する分には、申し込み手続きも導入作業もあっという間です。
「このサイトでアドセンスを利用したい」という申し込みをすると、まずGoogleによる審査がありますが、オンラインで申し込めばほどなく(次の日くらいには)結果が来ます。承認されればすぐに広告の掲載は可能。掲載した広告がクリックされれば、ちゃんと収益が上がります。

ただし、この収益を受け取るには、次の2種類の認証が必要です。

(1) 銀行口座の確認
収益の振込先となる銀行名や口座番号をオンラインで入力すると、後日Googleから広告収益とは別に、その口座にいくらかが(デポジット)振り込まれます。いくら振り込まれたかをGoogleに伝えることで、その口座に間違いがないか確認されます。

(2) 識別番号郵送による住所の確認
また、GoogleからPIN(個人識別番号)が記された郵便が届きます。電子メールではなく、リアルな郵便物です。この番号をGoogleに伝えることで、住所が正しいことが確認されます。

多くのアフィリエイト型広告では、ここまでの認証はおこないません。広告の実効性を保つためか、Googleの徹底ぶりを感じさせます。

2010-02-04

Amazonアソシエイトの紹介料がマイナスに…

紹介料レポートがマイナス → 問い合わせたら正常に

Amazonアソシエイト(アフィリエイト)の売上レポート見たら、なんと紹介料合計がマイナス額に…! 私からアマゾンに払わないといけないってことですか?

マイナスなのは返品があった商品。それはたまにあるので、おかしいことではありません。
ただ、売れた商品の料率が全部0%になってる。発送済み数も全部ゼロ。どういうこと?

トラッキングに失敗した? アマゾン商品へのリンク方法が変わった? とか一瞬考えましたが、レポートの表に商品が載っているということは、トラッキングIDはちゃんと機能しているわけで…。
自己買い等の規約違反もしてないし。先月分はちゃんと料率も正常だし。

というわけでフィードバックフォームでアマゾンに問い合わせてみたら、次の日には直してくれました。よかった…。

購入後に返品されても儲かる場合が?

ところでアマゾンの紹介料率は、月間の売上数に応じて変動します。数がたくさん売れると料率も上がる仕組みです。

ということは、購入→返品が月をまたいだ場合、料率に差があると儲かっちゃう可能性があることに気づきました。
たとえば前月、料率4.5%のときに1万円の商品が売れたとしましょう。紹介料として450円もらえます。
月をまたいで今月それが返品された場合。今月が3.5%なら、350円が差し引かれます。ということは差額の1.0%分、100円は手元に残るという計算に!

ただし、「自分で買う」「人に頼んで買ってもらう」ような行為は規約で禁止されています。さらに「紹介料率表の裏をかく」行為も禁止されていますので、偶然そういうケースが発生したらラッキー!という程度ですが。
さらに言うと、今月のほうが料率が低いというのは商品が売れていないわけですから、そもそもラッキーな事態ではないのですが……。

なお、逆に今月のほうが料率が高い場合に、月またぎの返品が発生すると損をする計算になるのかは不明です。
ちなみに返品が売上を上回った場合(紹介料が本当にマイナスになった場合)は、アマゾンは「紹介料の払い戻しを請求する」と規約に明記されていました。