2009-11-30

Maxtor Shared Storage IIカスタム:本体ボタンで電源を切れるようにする

NAS「Maxtor Shared Storage II」にカスタムファームウェアを入れたところ、いっとき電源が切れなくなって慌てました。
本体背面の電源ボタンを押して電源を切っても、再起動してしまうのです。
あれこれ試して、なんとか解決。

【対処法1】とりあえず電源を切るには

Web管理画面からなら、電源を切ることができます。
Advanced FeaturesAdvanced Configuration と進むと、純正ファームウェアの時にはなかった「Restart or Shutdown」という項目が増えています。この「Shutdown」のリンクをクリックすれば電源断。

あるいは、リンク先URLである http://IP-ADDRESS/extra/power.asp?action=shutdown をブックマークしておくという手もあります。

【対処法2】本体ボタンで電源を切れるようにするには

Advanced FeaturesAdvanced ConfigurationServices と進みます。
ページの下の方にある「Wait for button press on startup」にチェックを入れます。
カスタムMSS2:電源ボタン設定
チェックが入っていても、ボックスの色が赤っぽかったら、一度オフ→オンしてグリーンにします。

これで、本体ボタンを押しても電源が切れるようになりました。
逆に、このチェックボックスがオフの場合は、コンセントを挿すだけで(電源ボタンを押さずとも)電源が入るようになります。停電が多い地域に住んでる場合にオススメ?

2009-11-24

「Maxtor Shared Storage II」にカスタムファームウェアを入れる

NAS「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)のHDDを換装した際、純正ファームウェアのイメージファイルをddコマンドで新HDDに導入しました。
このイメージファイル、実体は、
% file coyote-3.1.28.img
coyote-3.1.28.img: Linux rev 1.0 ext3 filesystem data (large files)
思いっ切りLinuxです。ということは、ある程度のカスタマイズなら簡単にできそう。
PCでマウントしてみて、起動プロセスや設定の仕組みを自分で調べて……というのもいいのですが、既にカスタム済みのファームウェアを作った方がいるので、今回はありがたく使わせてもらうことにしましょう。

カスタムファームウェアの適用手順

家庭用ゲーム機の“カスタムファームウェア”の場合は、純正ファームウェアのセキュリティホールを突くために様々なテクニックや道具が必要でしたが、MSS2の場合は全く難しいことはありません。

  1. 純正ファームウェアを3.5.74にしておく。
  2. www.openmss.orgのフォーラムから edamame-3.5.74.custom.bin をダウンロード。
  3. 純正ファームウェアのアップデートと全く同じ手順で、カスタムファームウェアのbinファイルを適用する。

つまり純正ファームウェアのアップデート手順そのままです。なぜカスタムファームウェアのファイル名が“枝豆”なのかは謎。

いちおうお約束として書いておきますが、事前にファイルはバックアップしておいてください。ファームウェアを書き換えてもファイル保存用パーティションには影響ないはずですが、万一、何かあっても責は負いかねます。

カスタムファームウェアを使うメリットは?

純正ファームウェアではできない機能を追加できます。
  • telnet/sshログインを可能にする
  • 自由にcronを回す
  • ファイルサーバ(Samba)に「ごみ箱」機能を付け足す
  • 電源コンセントにプラグを挿したら、電源ボタンを押さなくても自動起動させる
  • 一定時間アクセスがなかったらHDDをスリープさせて冷却ファンを止める
…等々、実用性の観点からもチャレンジしてみる価値はありそうです。追っていろいろ試す予定。

2009-11-16

Windows 7にしたら、Tere TermのCygwin接続(cygterm)で邪魔な黒いウィンドウが出てくるけど

telnet/sshクライアントにはTera Termを使っています。Cygwinを使うときにも重宝していたのですが、Windows 7にしてから、Cygwin接続(cygterm)の機能を使うと、必要のない黒いウィンドウが2つも開いて、じつに邪魔でした。

Cygwin自体が使えないわけじゃないので我慢してましたが、思い立って調べてみたら Cygwinバージョン1.7ならWin7でも大丈夫 とのこと。1.7はまだβですが、入れてみたら確かにこの問題は解決。

なお、1.7になっていろいろ変わっているのでちょっと注意。

2009-11-15

NAS「Maxtor Shared Storage II」の内蔵HDDを交換

NAS「Maxtor Shared Storage II」の内蔵HDDを交換しました。手順を記しておきます。
(と言っても2chのNAS総合スレPart13 (LAN接続HDD)に書いてあるとおりなんですが)

必要なもの

新しいHDD(3.5インチSATA)
NASなのであまり速度は必要ありません。HDDの読み書きが速くても、ネットワークのスピードとかに足を引っ張られるためです。なので値段の安い5400rpmで充分。むしろ遅いHDDのほうが、発熱も少なくて安心です。
プラスドライバー
ご家庭にある普通のネジ回しでOK。
作業用PC
新HDDにNASのファームウェアを導入するときに必要です。Windowsだけで作業を完結するのは難しいですが、CDやUSB起動ができるマシンなら、そこからLinuxを起動できるので大丈夫。 SATAのHDDを直接接続できないPCの場合(ノートPCなど)は、SATA-USB変換アダプタも用意してください。
NASの保証が無効になる覚悟
このNASは、「剥がすと保証は無効になるよ」というシールを剥がさないと分解できません。もっとも国内正規流通のない輸入品ですから、そもそもメーカー保証なんてないに等しいですが。

なお、保証を無効にしてでも交換したくなった理由は、前記事 舶来NAS「Maxtor Shared Storage II」搭載HDDに潜む恐ろしい罠 で。

まずバックアップ

NASの内容をどこかにバックアップします。

一応、めんどくさがりの方のために「旧HDDから新HDDに直接データを移す方法」も後で紹介します。
ただし、HDD交換作業中にうっかり手を滑らせたりすると取り返しのつかないことになりますので、できれば事前にデータは複製しておきましょう。

NASファームウェアを公式サイトからダウンロードして、イメージファイルを抽出

現在入手できるファームウェアの最新版は「Maxtor Central Axis」化を伴うバージョン3.5.74ですが、今回は「Maxtor Shared Storage II」時代の最終版となるバージョン3.1.28を使うことにしました。バージョン上げたければ後からアップデートできますし。

ダウンロードした mss_v_3_1_28.zip を展開して MSS_V_3_1_28.bin を取り出します。
拡張子がbinですが実はtgzなので、さらに展開してイメージファイルを取り出しておきます。
% file MSS_V_3_1_28.bin
MSS_V_3_1_28.bin: gzip compressed data, from Unix, last modified: Fri Jul  6 02:02:08 2007

% tar ztvf MSS_V_3_1_28.bin
-rw-r--r-- yoh/yoh   104857600 2007-03-17 02:43 coyote-3.1.28.img
-rw-r--r-- root/root        52 2007-07-06 02:02 coyote-3.1.28.img.md5sum
-rwxr-xr-x yoh/yoh         182 2007-06-28 08:23 mxo_upgd_postscript.sh

% tar zxf MSS_V_3_1_28.bin

% file coyote-3.1.28.img
coyote-3.1.28.img: Linux rev 1.0 ext3 filesystem data (large files)

新HDDのパーティションを切ってフォーマット

新HDDをそのままNASに取り付けても使えません。あらかじめHDDの初期化が必要です。

作業はUnix系の環境で行います。「Windowsしかないよ!」という人は、CDかUSBメモリで起動するLinux環境を作るのが確実です。
私はParted Magicを使いました。「pmagic-*.iso.zip」(*はバージョン番号)をダウンロードして、ZIPファイルの中にあるISOファイルをCD-Rに焼いて、そのCDから起動するだけです。

新HDDのパーティションを次のように切ります。
sdX1 256MB 83(Linux) フォーマット不要(ファームウェア用)
sdX2 256MB 83(Linux) フォーマット不要(ファームウェア予備用)
sdX3 256MB 82(Linux swap/Solaris) (スワップ領域)
sdX4 残り全部 5(拡張領域)
├ sdX5 512MB 83(Linux) ext3(/tmp)
└ sdX6 残り全部 83(Linux) ext3(ここがファイル保存用)

sdXは各自環境で読み替えてください。ウチはsdbでした。

パーティションsdX5/6をext3でフォーマットします。sdX3はスワップ領域として初期化(mkswap)。
sdX1/2はファームウェアのイメージを直接書き込むので、フォーマットは不要です。

ファームウェアを新HDDに書き込む

先ほどダウンロードしてきたファームウェアを新HDDに導入します。GUIで作業する方法もあるのかもしれませんが、私は使い慣れたddを使いました。
% dd if=coyote-3.1.26.img of=/dev/sdX1 bs=1m
% dd if=coyote-3.1.26.img of=/dev/sdX2 bs=1m
bs(ブロックサイズ)はお好みで。(bs=1mでうまくいかない場合、いただいたコメントによると bs=4096 がいいみたいです)

Parted Magic上で作業するなら、Windows上でダウンロードしたファームウェアのイメージファイルは、USBメモリ等で運んでくるのがいいかもしれません。(Parted Magicは設定すればネットワークを使えるみたいなので、直接Parted Magic上でファームウェアをダウンロードしてくるという手もありますが)

私はWindows上で、Cygwinのddを使いました。

これで新HDDの準備は整いました。

NASを分解して旧HDDを取り外す

いよいよNASを分解します。リアパネルのネジを皮切りに、外装をはがしつつバラしていきましょう。静電気に注意。これからだんだん寒くなりますが、セーターを着て作業するのはやめましょう。
MaxtorSharedStorageII/本体背面
外装を留めているプラスチックの爪が外れにくいですが、頑張ってるうちにバキバキ折れちゃうと思います。折れても大した支障はありません。

Maxtor Shared Storage II 分解

ここまで開けたら、元から入っているHDDを取り外します。ネジ留めされている青いゴム足×4は新HDDに付け替えましょう。
旧HDDが本当は「7200.11」なのにラベルは「ES.2」と書かれているのを確認して、ヤレヤレとため息でもついておきましょう。

ロットによっては本当にES.2が入ってるかもしれないので、PCにつないでチェックしてみるのも一興です。

よりみち:ファンを静かにする

「最近ファンがうるさくなった?」とお思いの方、せっかく分解したついでに、ゆるんできたファンのネジを締め直すとガタつきが減って静かになるかもしれません。ただし締め方によっては、逆に筐体と共振してうるさくなることもあるので注意。
「防振ワッシャー」みたいな便利パーツを買ってきて挟むという手もあります。私はアマゾンでサンワサプライ TK-SS4というのを買ってみました。10コ入りで273円。2コしか必要ないで8コも余るのが難点ですが、静かになりました。

ちなみにこのサンワサプライのシリコンゴムワッシャー、穴径が4mmと少々大きめで、ファンの取り付けネジを強く締めると抜けちゃいます。アマゾンで買うならバリューウェーブ BS-050Sのが径2.5mmでいいかも。

新HDDを取り付けて組み立て

青いゴム足をネジ留めして、SATA&電源ケーブルを挿して、筐体を組み立てます。

電源ONして様子をみる

電源を入れます。起動中は“点滅”する電源LED(筐体正面の3つ並んでるLEDの一番上)が“点灯”状態になれば、HDD換装は成功です。後はバックアップしておいたファイルを戻しましょう。

ちなみに私のケースでは、再起動を繰り返すばかりで点灯状態になりませんでした。HDDにアクセスしていなそうなタイミングを見計らって電源をOFFにして再確認。sdX5/6をext3でフォーマットするのを忘れてました……。

おまけ:旧HDDから新HDDに直接データを移すには

旧HDDのデータをいったんバックアップしてからHDDを換装するとなると、バックアップ用に最大1TBの空きHDDが必要です。そんなに余裕ないよという場合は、旧HDDから直接、新HDDにデータを移すことも可能です。

まずは上の手順に従って、旧HDDを取り外して新HDDを取り付けます。
旧HDD内のデータは、特に暗号化されているわけでもなく/dev/sdX6に入っていますので、ext3が読めればファイルを取り出せます。Linuxなら普通にマウントするだけ。

WindowsでもExt2fsdなんかを使えばext3フォーマットのパーティションにアクセスできます。マウント時のオプションでcodepageをutf8にしないと、日本語ファイル名が文字化けするので要注意。

2009-11-12

舶来NAS「Maxtor Shared Storage II」搭載HDDに潜む恐ろしい罠

半年ほど前に買った謎の格安NAS「Maxtor Shared Storage II」。なぜ安かったかと言うと、どうも次の2つの理由があったみたいで。
1) 設定画面のユーザインタフェースが日本語非対応(保存するファイルの名前や内容には日本語は問題なく使えます)
2) 搭載されているHDDがSeagateのバグありHDD(MaxtorはSeagateに買収されています)

1) は大した問題じゃないんですが(設定画面なんてそうしょっちゅう見るものでもないですから)、2) はけっこう致命的な問題で、具体的は「ある日突然HDDにアクセスできなくなる(ロックしてしまう)」というもの。
参考:7200.11不具合 - HDD購入情報Wiki
ちなみにこのNASに載ってるのは「Barracuda ES.2 SATA(1TB)」。

ロックしちゃったら最後、そのHDDはBIOSレベルで認識できなくなります。ただしファームウェアの論理的な障害なので、HDDに保存してあったデータ自体は残っているのはせめてもの救い。

●ロックしちゃったらどうすればいい?

保証期間内なら良品と交換してくれるみたいですが、空っぽのHDDをもらっても「そういうことじゃなくって!」と言いたくなります。記憶媒体にとって大事なのは「媒体」じゃなくて「記憶」なわけで。
本国ではデータ復旧してくれるという話もありますが、日本法人はそういうケアはしてくれないみたいで、仕方ないのでネットでは自力で解除する方法が編み出されています。すごい。

ただし、HDDを分解して、使われてない端子に信号線つないで、シリアル通信でコマンド入力する……という、かなり手先の器用さを要求される仕事です。
いくつか電子パーツや珍しいネジ回し(トルクドライバー)を用意しなければなりませんが、自分で下調べして買いに行くのが面倒な場合、必要な道具や部品が揃ったキットが2~4千円くらいでオークションに出品されてますので、それを買っちゃうのもアリです。秋葉原までの電車代や所要時間を考えると、キットのほうが安いくらいかも。
ロック解除キット(Yahoo!オークション)

そもそも自分で作業する自信がない……という場合、HDD修復業者に依頼するという手もありますが、数万~十数万円かかります。
ところがオークションを見たら、「ロック解除作業代行」を数千円で請け負っている個人もいる模様。作業をロック解除に限定してしまえば、通常のHDD復旧よりも遙かに簡単だし、やることが決まりきってるからか、HDDの送料を含めてもキット代プラス2~3千円程度で済みます。HDD内のデータの重要度(機密性)次第では、自分で作業するより代行サービスを頼んだほうがむしろリーズナブルかもしれません。
ロック解除代行(Yahoo!オークション)

●ロックさせないにはどうすれば?

あらかじめHDDのファームウェアをアップデートしておけば、このロックバグは解消される――とされています。
ただ、調べてみると次のような話も。
アップデートしてあってもロックされることがある?
ロックとは別のバグもある

なんというか、このHDDのことはあまり信用せず、バックアップ専用にでもするのがよさそうです……。

●「Maxtor Shared Storage II」(MSS2)搭載HDDの特殊事情

まず、MSS2搭載のHDDを取り出すにはMSS2を分解する必要がありますが、そのときMSS2の保証は無効になるのでご注意を。「これをはがすと保証は効かなくなるよ」というシールに隠されたネジを外さないと分解できません。
まあ、MSS2はもともと国内正規流通品じゃないので、保証なんてあってないようなものですが。

そして取り出したるMSS2内蔵HDD、「ラベルに書いてある型番と中身が違う」というとんでもない罠が潜んでいます。

HDDのラベルには「Barracuda ES.2」(型番ST31000340NS)と書かれており、Seagate公式サイトによるとこのモデルは「サーバ・エンタープライズ向け」とあります。
ところがHDDをPCに接続して、ツール等から型番を見てみると、デスクトップ用の「Barracuda 7200.11」(型番ST31000340AS)と表示されるのです。

参考:2ch NAS総合スレPart13 (LAN接続HDD)

259 :不明なデバイスさん :2009/05/09(土) 18:20:30 ID:Pfkqk1VJ
>>255
同じです BIOSはST31000340ASと認識する でもラベルにはNSと書いてある
270 :不明なデバイスさん :2009/05/10(日) 09:53:53 ID:MjYWIxVl
うちもラベルはST31000340NS、BIOSから見るとST31000340AS firmがSD35
413 :260 :2009/05/18(月) 23:10:44 ID:lvlpkCXR
Seagateから最終解答。
MSSII内蔵HDDの話ですが、あくまでラベル表記(NS)が正しく、
ASと表示されるのはToolの誤認識だそうです。原因は不明だそうでw

そしてそれなら何故SN06へファームアップ出来ないのかは謎のままorz
420 :267 :2009/05/20(水) 22:05:06 ID:ZwZrViLM
>>413
少なくとも我が家のHP XW4600とIntelのG45マザーだと、BIOSレベルでもST31000340ASって出るんだけどね。

ファームウェアをバージョンアップする際も、ES.2(NS)用ではなく7200.11(AS)用のアップデータを使う必要があるようです。メーカーとしては「どうせNASの筐体を開けるなんてことはしないだろうから(保証も効かなくなるし)、ラベルを貼り間違えたHDDを使っちゃっても分からないだろう」ということなんでしょうか。

この「ラベル間違い問題」が厄介なのは、ラベルにあるシリアル番号をSeagateのサイトで調べると、「このHDDはロックバグの対象ではない」と言われるのです。実際には思いっ切りロックするのに……。

●HDDを交換できるのか?

というわけで、このHDDはバックアップ用に回すことにして、代わりにまともなHDDを取り付けたいところです。って、そんなことできるのでしょうか? 玄箱じゃあるまいし…!?

実はできるのです! 詳しくは次の記事で。

2009-11-06

PSP go専用DVI端子ケーブル…?

PSP goの周辺機器を探していたら、「DVIケーブル」なるものを見つけました。
goの画面を、DVI端子を備えたモニターに外部出力できるというもの。

……「DVI」?

ノーマルPSPにしてもgoにしても、SCE純正の映像出力ケーブルは次の4種類です。
・コンポジット(黄色)
・S端子
・D端子
・コンポーネント

いずれもテレビなどに搭載されている「家電用アナログ端子」のもので、DVIなどという「PCモニター用」の端子には対応していません。
純正が対応している4種類はどれもアナログ映像信号なので、仮にDVI出力ができるとするとアナログのDVI-A? ということはRGBで出てるってこと?
それともgoは実はデジタル(DVI-D)に対応しているのか? それはすごい! でも、だったらなぜ純正DVIケーブルは発売されないんだろう?

あちこちの通販サイトでは1,500円くらいで予約を受け付けていたので、試しに1本買ってみるか……と思いつつ様子を見ていたら、発売中止になってしまいました。

ちなみに同じメーカー(デイテルジャパン)のD端子ケーブルは11月10日発売予定。
アマゾン:1,980円(送料無料)
楽天:1,346円(送料500円)
ちなみに純正品は2,496円(アマゾン/送料無料)。

ノーマルPSP用のD端子ケーブルだと981円(アマゾン/今なら送料無料)なんてのもあるんですね。でもgo用のケーブルは、待っててもノーマルPSP用ほどの量産効果は期待できない、かも。

2009-11-04

PSP go買いました

PSP go
「PSP go」買いました。白。
PSP go公式サイト (SCE)
⇒アマゾン ピアノ・ブラックパール・ホワイト

巷の評判は必ずしも…なPSP goですが、良いところがないわけでもありません。というか高いだけあって、いいところは結構いいです。
画面がキレイ
PSP-1000/2000/3000と比べて液晶がキレイです。発色がすごくいい。画面サイズが4.3インチから3.8インチへ小さくなったことによる高密度感も手伝って、動画プレイヤーとしては相当優秀な部類に入るんじゃないかと。
小さい・軽い
PSP-1000と比べると2000/3000もずいぶん軽く感じたものですが、さらに軽い。躊躇なくカバンに放り込めます。(実際には値段を考ると「放り込む」なんて手荒な真似はできませんが)
Bluetooth対応
ヘッドホンのケーブルの煩わしさから、いくらか解放されます。ヘッドホン自体のケーブルをなくすことはできませんが、それでも手元の機械からダラ~っとケーブルが出ていないのは、なかなか気持ちいいものです。 また、Bluetoothリモコン操作にも対応しているので(goはAVRCP対応)、本体はカバンの中のまま……といった使い方も多分可能。
ゲームを中断して本体機能を利用できる
ゲームをセーブせずにスリープに入るだけなら、ノーマルPSPでもできます。が、goのスゴイところは、中断したあと本体機能(動画や音楽再生、Webブラウザ、PSストアなど)が利用できること。「RAMの内容をサスペンド・レジュームできる」って言えばいいんでしょうか。これ、かなり便利です。

専用ケーブルじゃないとUSB充電できなくて残念

PSP goのイマイチなところとしては、UMDソフトが使えない……のは分かって買ってるので、ここでは深く追及しません。goはノーマルPSPを持ってる人のための「高級変ガジェット」です。UMDで遊びたければ、既に持ってるノーマルPSPのほうで。

というわけでUMDの件を措いておくと、いちばんイマイチに感じたのは、充電周り。

他に何も買い足さずに本体同梱アクセサリーだけで充電するには、次の2通りの方法があります。
◇同梱の専用USBケーブルで、PC等に接続して充電
◇同梱の専用USBケーブル+専用ACアダプタで、コンセントから充電

PSP-2000/3000の場合、「汎用のUSBケーブルでUSB充電」「ACアダプタでコンセントから充電」の2通りで不満はなかったのですが、goの場合は、ノーマルPSPと似ているようでかなり違います。
goは筐体を小さくするためにか、本体のコネクタ類は「本体電源入力+外部電源供給+USB+映像出力+音声入出力」を全部兼用する専用形状の「マルチユース端子」に集約されています。(ヘッドホン端子は汎用の穴が開いています)
なので汎用のUSBケーブルが使えないのがまず減点。自宅と職場の2箇所にケーブルを置いておこうと思ったら、1,500円もする専用ケーブルを買い足さなきゃいけません。

今月下旬くらいからは他社からノンライセンス品が780円とかで販売されますが、どちらにしても「go専用のケーブル」を用意しなきゃいけないというのは取り回しの点で面倒です。ただでさえ仕事用のPCには「iPhone用USBケーブル」「FOMA充電用USBケーブル」「DS充電用USBケーブル」「汎用USBケーブル(ノーマルPSPなど)」がニョロニョロ生えてるのに……。

go専用ケーブルは、純正品もノンライセンス品も一長一短です。
純正USBケーブルは、ケーブルが太くて堅くて使いづらい。そして値段が高い。
ノンライセンスUSBケーブルは、ケーブルが細くて巻取式もあったりして便利ですが、AC充電に使えないかもしれないという罠があります。詳しくは後述。

AC充電するにも専用ケーブルと専用アダプタが必要

さて、PSP goをUSB充電するには、goがUSBモードになっていなければなりません。つまり、次のような制約があります。
◇goがUSBモードに入れないとき(完全にバッテリー切れのときなど)は充電できない
◇USBモードにするときはBluetoothをオフにしなければならず、ちょっと不便
◇給電元はPCやPS3など、USB親機でなければならない(電源コンセントに挿すタイプのUSB充電ACアダプタは使えない)
iPhoneのUSB電源アダプタもダメでした。あれ小さくて便利なんですが。

ではバッテリー0%の場合はどうするのかというと、同梱の専用ACアダプタを使うのですが、これがまた一癖ありまして。
ノーマルPSPみたいに、ACアダプタを直接本体に接続できればよかったんですが、goでは先述のマルチユース端子を使わなければいけません。

つまり、先ほどの専用USBケーブルを専用ACアダプタに接続した場合のみ、USBモードじゃなくても(バッテリーが完全放電してても)充電できるようになるのです。
クレードルとかシガーソケットアダプターとか、別売品を買えば別の充電方法もあります)
どうせUSBケーブルをACアダプタに挿すんだったら、iPhoneのUSB電源アダプタとかも使えれば良かったのに……。

そして「ノンライセンスUSBケーブル」を買った場合の罠。このgo専用ACアダプタには、go専用USBケーブルしか挿さらないようになっているのです。USBコネクタのプラスチック部の形状がちょっと特殊。
先ほど挙げた780円のケーブルは、写真を見る限りでは挿さらなそうな雰囲気。
電源周りは、火でも噴かれたら困りますから、チェックが厳しめになってるのかもしれませんが、ちょっと取り回しの勝手が悪く残念。

液晶保護シート

キレイな液晶が特徴ですから、うっかり傷を付けないよう、液晶保護シートを貼ることにしました。
純正の保護フィルム(2枚入り800円)の評判はなかなか良いようですが、2枚も要らないしなーということもあり、ちょっと奮発して
Vis-a-Vis(ミヤビックス)OverLay Brilliant for PSP go
(840円)にしました。

細心の注意で貼ったつもりでしたが、細かい埃が3つほど入っていてガッカリ。ただ、こういうのは貼り直すとむしろゴミが増えたりするので、このまま我慢するか悩み中。「画面が点いてるときは気にならない」ということで自分を納得させられるかどうか。

まとめ

そんなわけで「ポータブルメディアプレイヤー」としてはかなり上質な出来で、触っている限りでは「値段相応」と言ってもよいのでは……と思います。もともとPSPの動画再生能力は、「音程を保ったままの早送り」とか「サムネイル付きシーン一覧を瞬時に生成」など、とんでもなく便利ですし。

もっとも、最近はPSPと同解像度のメディアプレイヤーは12,800円とか6,980円(H.264非対応)とかありますし、ノーマルPSP(PSP-3000)も16,800円ですから、26,800円のPSP goは「ハイエンド機」とでも呼ぶべき存在なのかも。PSPを持ってない人でしたら、1台目に買うのはノーマルPSPをお薦めします。

ところで現在アマゾンでは、なぜか黒のほうがちょっと安いです。
ピアノ・ブラック 24,780円(8% OFF)
パール・ホワイト 25,217円(6% OFF)

白を買う人が多くて、黒の在庫が重いんでしょうか。確かに私も白を買ったけど。

おまけ:PSP go工場出荷時のバージョン

バージョン5.70でした。
PSP go出荷時バージョンは5.70

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